【最終更新日】2022年12月27日
ソムリエ試験は毎年7月の後半から8月末の一次試験、10月中頃の二次試験、そして11月末頃の三次試験の3部構成になっています。
このうち最大のヤマはなんといっても1次試験で、ここ5年くらいで急激に難易度を上げているためしっかりとした対策をしないと太刀打ちができない可能性が高いです。
僕はワインブックススクール(WBS)というオンラインのワインスクールを運営していて、多くの生徒様と接しているため肌感覚でこの試験の合格点がわかっています。
多くのサイトでソムリエ試験の合格点については検討されていて、なんとなくの点数はおおむね知られているといっていいでしょう。
しかし、表面上の点数がわかってもそれがどれくらいの努力が必要で、どれくらいの期間をかけて学習をすればいいのかがわからなければ参考にはならないはずです。
そのためここでは実際の合格点を検討したうえで、あなたがその合格点を取るためにはどれくらいの量の学習をするべきなのかを解説します。
2023年試験を受験の方は、是非ご参考ください。
ソムリエ試験・ワインエキスパート試験の具体的な勉強方法はこちらをご参考ください→
ソムリエ試験の合格点とは?
実際の試験は?
最初に結論をいうと、ソムリエ試験の合格点は非公表なので推測をするしかありません。
WBSの生徒様の報告をまとめると、おそらく63~64%の得点で合格をしている人が合格者の下限です。
そのため手堅く検討すると65%が合格点と見ていいでしょう。
スクールの中には64%とか63%とかの1の桁まで推測しているところもありますが、詮索しても答えはブラックボックスですし、考えても時間の無駄です。
実際の試験はCBT試験と言って受験者ごとにパソコンからランダムに出題がされる方式になっています。
問題の難易度が調整され、できる限り受験者ごとの差をなくし、無数に入力された問題から出題がされるというもので、すべて四肢択一になっています。
合格点は事前に決まっている?
この試験では試験直後に合格か不合格化が判別できるため、合格点は事前に決まっているということがわかります。
当たり前でしょう。合格点が決まっていないと受験者に差が出て不公平になりますし、そんなことをしたらあっという間に試験そのものの信頼を落としてしまいます。
例えば
Aさんが受験をした時の問題は難しめだから合格点は60%
Bさんが受験をした時の問題は易しめだから合格点は65%
こんなことをしても、問題が難しいか優しいかを決めるのかは受験者だし、難しい問題で60%を取るのと優しい問題で65%を取るのでは学習方法は全く変わってきます。
にもかかわらず主催者側が勝手に問題の難易度を調整し、勝手に合格点を上下させるのは考えにくいです。
そのため合格点は事前に決められていて、決められた点数をクリアーすれば合格、クリアーできなければ不合格という絶対評価の試験であることがわかります。
合格点が下がった?
これは多くのワインスクールでも言われていることですが、近年の試験問題の難化を受けて、合格点は数年前に比べて下がったとみるのが多数意見でしょう。
数年前とはいっても7~8年前になりますが、一斉に受験するスタイルの頃はおそらく65%以上の合格点が設定されていたはずです。
というのもソムリエ試験は以前から「過去問で対策すれば十分」「基礎的な問題で合格できる」という声が強く、つまり問題が簡単だというイメージが強かったのです。
これはおそらく厳しい飲食店の勤務条件を考慮してのものかと思いますが、さすがに「試験問題が簡単」というイメージになると、試験の権威性は下がると判断したのでしょう。
試験の権威性
試験問題はその試験の権威性に直結しますので、「ソムリエ試験は難しい」と思わせるのは権威性をあげるのに最も手っ取り早い手法です。
難しいと思われれば合格者のステータスは相対的に上がりますから、当然権威性は高まるというものです。
ただしあまりにも試験を難しくしてしまうと逆に受験者離れを起こしてしまいます。
ここはさじ加減でしょう。そのため難しめの問題を多く出題して、その分合格点を下げて調整をしているのだというのが合理的な推測でしょう。
ということは、受験者がこの試験を研究してきて平均点が上がれば当然合格点も挙げてくるはずです。
そのため2022年が仮に63%だったとしても2023年は64%になる可能性もあるし、65%になる可能性もあるということになります。
まとめ
ソムリエ試験の一次試験の合格点は60%台前半ですが、1~2%の変動は必ずあるものととらえておきましょう。
受験性は年々試験を攻略していきますし、同じ難易度であれば年々平均点は上がるものです。
当たり前ですが、これは主催者側もわかっていて、何らかの方策をとるはずです。
・難易度の高い問題の出題を増やす
・合格点をあげる
おそらくこのうちのどちらかでしょう。
そのためいつまでも同じ問題を同じ合格点で主催者側が出題し続けると判断するのは正直見通しが甘いです。
あなたが2023年の受験を考えているのであれば、できれば合格点は手堅く65%と判断しておくことをお勧めします。
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