【最終更新日】2022年12月26日
こんにちは。ワインブックススクール生のokaraです。
今回は二次試験のレポートをします。
私はソムリエを受けていますので、論述試験についてもここで述べさせていただきます。
また私が実践していたブラインドテイスティングの練習法についてもご紹介させていただきます。
ソムリエ試験、ワインエキスパート試験の具体的な勉強方法はこちらをご参考ください→
目次
ソムリエ2次試験当日詳細レポート
会場
リーガロイヤルホテル京都
タイムスケジュール
11:00 開場
11:10 オリエンテーション
11:20~12:00 テイスティング
12:05~12:25 論述試験
12:35 解散
会場の様子
試験会場はおよそ500人が入る規模で席は指定でした。
机には5種類のお酒、水、吐くための紙コップ、解答用紙などの書類が置かれています。
グラスなどには触れることは許されませんが、着席した瞬間からワインの色合いは確認することができます。
できるだけ開場後早めに入室されることをおすすめします。
持ち物は受験票と筆記用具(HB以上の鉛筆もしくはシャープペンシル、消しゴム)のみで、携帯電話などはカバンにしまわなければなりません。
時計も出すことは禁止されています。試験中の時間は都度試験官から知らせてもらえます。
テイスティング試験
1番目と2番目が白ワイン、3番目が赤ワイン、4番目と5番目がその他の酒類でした。
回答は全てマークシートで行います。ワインは香りや味わいのコメントを全て記入します。
その他の酒類は酒の種類のみの回答です。
以下出題されたワインとその印象です。
1.フランス・シャルドネ
2よりも濃い色合いで成熟度があり、香りもニュートラルでシャルドネのようだと予想は出来ました。
ただし緊張で樽香が嗅ぎ取るのに時間がかかりました。
2.ドイツ・リースリング
このワインは1と比べてさっぱりとした典型な冷涼な地域で造られるワインでした。
しかし、大きなミスをしてしまいました。
樽の効いたややリッチなタイプの1を先にテイスティングしてしまったことで、ぺトロールなどの香りが上手く取れませんでした。
白もしくは赤ワインが2種類出された際は色調が淡いものからテイスティングするのが良いと思います。
3.オーストラリア・シラーズ
非常に濃縮感と樽感があり、典型的なニューワールドのフルボディの赤ワインという印象でした。
選択肢からアメリカやチリのカベルネ・ソーヴィニヨンやアルゼンチンのマルベックなどと迷いましたが、たまたま前日に飲んでいたオーストラリアのシラーズと共通したユーカリのような香りがあったので正解できました。
ただこのような濃い色調の赤ワインは香りや味わいのコメントはほぼ同じものになりますので、得点はしやすいかと思います。
4.ピスコ
ピスコとはペルーなど南米でブドウから造られる蒸留酒です。
多くの受験生が初めて飲むと思われるもので、今回1番の難問だったかもしれません。
選択肢にもテキーラやオー・ド・ヴィー・ド・キルシュといった少し似た香りのする酒があり紛らわしかったです。
5. イエーガーマイスター
イエーガーマイスターはドイツ原産のハーブリキュールです。
アルコール度数が35度あり、アニスなどの香りのするリキュールはあまりないので飲んだことがある受験生の多くが答えられたかと思います。
ただし、選択肢にチナールやドランブイ、ベネディクティンといった少し紛らわしいものがありました。
チナールなど香りが紛らわしいものもあるので、香りや味だけでなくアルコール度数でも見分けるようにしたいところです。(イエーガーマイスターは35度、チナールは16度程度)
論述試験
論述問題は3問出題されました。
それぞれ200文字から400文字で回答するのですが、試験時間の20分間で1,000文字弱を書くというのは正直現実的とは思えないほど時間が足りません。
ただ単に知識量を測るのではなく、短い時間で瞬時に答えをまとめて情報を整理して説明できるかという瞬発力が問われていると感じました。
出題された問題は下記のとおりです。
1.テイスティング試験の3番目のワイン(オーストラリア・シラーズ)に合う料理を、理由を添えて説明してください。
テイスティング試験に出たワインについての問題は例年出題されています。
ワインブックススクールの二次試験対策講座で練習できますので、受講を検討されることをおすすめします。
2.ロゼワインの製法の違いと、楽しみ方を説明してください。
セニエ法・直接圧搾法・混醸法の説明とそれらのワインの味わいの違いや合わせる料理についての説明を書きました。
3.熟成目的のワインの保存について説明してください。
これといった回答すべきポイントが分かりづらく最も難問だったと感じました。
ワインの品質に影響を与えるとされている「温度」「湿度」「光」「振動」の4点に絞って説明しました。
例年知識が無いと一切記述できないような問題が出題されていましたが、今年は知識が無くても考えながら回答ができる問題だったと感じました。
自宅でのブラインドテイスティング練習方法
テイスティング試験対策として数多くのワインを飲まれるかと思いますが、私は本番と同じブラインドでテイスティングする経験を1度はしておく方が良いと思っています。
なぜなら銘柄が分かった状態で飲むのと分かっていない状態で飲むのでは香りや味の印象が異なるからです。
ただしブラインドテイスティングを自宅で行うのは難しいものです。
その理由はブラインドの状況を作りにくいことと、複数のワインを保存しておくことが挙げられます。
そこで私が行っていたのが「ワインを小瓶に分けて保存しておく」ことです。
画像のような同じ形の小瓶(画像のものは100mlです)を用意し、ワインを開けたときにいくつか小瓶に移し替えておきます。
ワインを瓶の口ギリギリまで注ぐことで空気との接触を減らすことができ、冷蔵庫やセラーで保管しておけば、2週間程度はほぼ香りの変化なく保存できます。
瓶に番号を書いたシールを貼っておき、何番の瓶にどのワインが入っているかを別途メモしておきます。
何種類かワインを小分けした後、番号が分からないようにグラスに注げばブラインドテイスティングを体験することができます。
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