WBSのテイスティングコースは、主観の入力と、客観の入力の二つに分かれています。
主観については正解もなにもありませんので、ポイントはありません。
客観についてはポイントが付きますので、そちらで合計点を出して、最終的にランキングがつくられます。
WBSとしてはワインの学習をできるだけ楽しく、ゲーム感覚でできるように様々な施策をしています。
ランキングはゲームとしてはたのしく、やりがいになりますが、反面、競争意識が強くなりすぎるとぎすぎすしたり、最悪な場合点数が高い人が偉いみたいな雰囲気になるのは避けたいところです。
WBSとしては楽しむきっかけとしていますので、誤解のないようにお願いいたします。
WBSのテイスティングコース ルール
主観の部分
ワインによって、果実味、酸味、渋み、価格などをあなたの主観で入力していただきます。
こちらは主観ですので、あなたが酸味が弱いと思ったら弱いと入力していただき、強いと思ったら強いと入力していただければ問題ありません。
こちらはテイスティングをコメントしていただく際に、読み上げていただき、共有をお願いいたします。
自分は酸味が弱いと思っていたのに、ほかの人の大部分が強いと思っていた場合はあなたの嗜好が酸味に慣れている可能性があります。
逆に自分は渋みが強いと思っていたのに、ほかの人は渋みが弱いと思った場合は、渋みに抵抗があって、渋みが過多に感じるようになっている可能性があります。
価格についても有益になっています。
自分が1万円の価値があると思ったワインが2000円だった場合は、そのワインはあなたにとってお買い得なワインだということになります。
逆に自分は2000円の価値のワインだと思ったのに1万円だった場合は、そのワインはあなたにとっては価値が相対的に低く、無駄な購入を回避できることになります。
客観の部分
ポイントに加算され、ランキングの要素となるものが客観の部分です。
こちらについては細かい点数調整をしながら、最適なバランスを模索しておりますので、修正があることもありますので予めご了承ください。
アルコール度数 10点(ニアピン5点)
WBSはアルコール度数を重要に捉えていて、アルコール度数が高いということはそれだけブドウが良く熟し、気候が良かったのではないかと推測をすることができます。
アルコール度数はそのままボディやアタック、余韻と連動することも多いので、テイスティングにおいてはワイン判別の主たる要因になりやすいです。
アルコール度数は粘着性、口に含んだ時のじんわりくる熱さなどで判断します。
ラベルに記載された度数を正解として10点、0.5度の違いをニアピンとして5点にしています。
ブドウ品種 第1解答 30点
テイスティングに置いて重要なのはなんといってもブドウ品種です。
現代ワイン界においては、ぶどう品種でまずはバーティカルに分割して、そのなかで生産地や生産者の違いなどを個別に判定していくのが主流となっています。
テイスティングコースにおいては、事前におおむね出題予定の10種類程度のブドウ品種を公開して、その中から7種類程度を出題しますので、準備をされる方はご参考ください。
ぶどう品種については、最も比率の高いものをひとつお選びください。
正解で30点となっております。
ブドウ品種 第2解答 20点
ぶどう品種の第2解答は、第1解答と全く同じです。最も高い比率だと思うものをお選びください。
テイスティングに置いて、「シャルドネだと思うけど、ソーヴィニョンブランかもしれない」というのはよくあることでしょう。
そのため、この場合は第1解答にシャルドネ、第2解答にソーヴィニョンブランにしていただいて問題ありません。
ただし、点数を考えると、シャルドネが正解だった場合に第1解答と第2解答を同じシャルドネにすることで点数は45点になります。
第1解答をシャルドネ、第2解答をソーヴィニョンブランにすると点数は30点どまりとなります。
ここはランキングを考えて高得点を狙う場合は第1解答と第2解答を同じにして振り切るか、あるいは戦略的に第1解答と第2解答を別にしてポイントの可能性をあげる、などの考え方があります。
性格が出るところでもありますので、ご自身やほかの参加者の回答をみてひそかに楽しむのもいいかもしれません。
生産国・生産地域 第1解答20点、第2解答10点
テーマによっては生産国、生産地域で分かれることがあります。
「フランスワイン」がテーマの時は生産地域で入力することもありますが、「赤ワイン」がテーマの時は生産国で入力する場合もあります。
生産国・生産地域においても第1位解答と第2解答があります。
収穫年 10点
ワインは若い段階では白は緑色、赤は紫色やピンクが出やすくなります。
熟成を進むごとに白では黄金色、赤はオレンジが見えやすくなりますので、そちらで判断します。
ポイントについては収穫年については参考程度になります。
というのも、フランスの2020年とスペインの2020年では全く違いますし、同じフランス国内でもボルドーとブルゴーニュでも完全に同じではありません。
もちろん、突き詰めれば収穫年ごとの違いもテイスティングの醍醐味にはなります。
たとえば「ブルゴーニュのテイスティング」などのように絞ったテーマの時は収穫年ごとの違いを探るのは極めて有益になりますが、そうでない場合は逆にノイズになったり、委縮を招くこともあるかもしれません。
客観的な数値がはっきりしていますので10点としていますが、参考程度、あるいは本当に余裕のある方の楽しみとしていただければと思います。
ルールの調整など
ポイントや入力項目については参加者の傾向やワインの出題によって調整をする場合がありますので、予めご了承ください。