ワインエキスパート試験の勉強方法【フランス】覚え方と乗り越え方

【最終更新日】2022年11月10日

みなさん、こんにちは。WBS受講生のhanacoです。

今回は「フランス」の学習方法について、触れていきたいと思います。

 

フランスワインのボリュームですが、相当なものです。2022年度教本では163ページも割かれています。

これだけボリュームがある項目をうまく乗り越えることができれば、今後の学習の自信にもつながりますよね。

 

近年は東欧やニューワールドからの出題も多く見られるようになりましたが、変わらずフランスからの出題はトップのようです。

ロワールで中央高地地区(Massif Central)が教本に追加され、本年は今まで見られなかったロレーヌからの出題もありました。

ワインエキスパート試験において、フランスはやはり重要な位置を占めていると感じます。

そのフランスの中でも特に大きな山場はやはりボルドー・ブルゴーニュでしょうか。

ボリュームが大きいだけでなく、内容も濃い地域です。

 

今回はボルドー・ブルゴーニュの中からさらに絞って、私が苦労した点や重要だと感じた点について触れていきたいと思います。

その後、フランス以外の国にも共通する学習ポイントについても触れてみたいと思います。

 

ワイン概論の勉強方法はこちらをご覧ください→

 

試験全体の学習方法はこちらをご覧ください→

 

ワインエキスパート試験の勉強方法フランス編

【ボルドー】メドック格付けは全て覚えなければいけないのか?

ワインエキスパート試験の勉強を始めるにあたり、有資格者の友人がくれたアドバイスは

「メドック格付けとイタリアのD.O.C.G.は早い段階で覚えておくこと」

でした。

 

その時は何となく、そんなもんなのかな?と思っていましたが、試験を終えた今はその通りだったなと感じています。

結論は覚えるべき!です。

 

時間がどうしても足りない方は、61のシャトーを暗記する労力と時間を基本問題をしっかり押さえることに回すという手もあるかもしれません。

しかし、よほど時間が足りないという場合を除いて、格付けは覚えておくべきだと思います。

 

120問中1問しか出題されないなら、捨ててしまえという意見も耳にしました。

しかし、かなりの確率で出題されるのがわかっているものを捨ててしまうのは得策ではないと感じます。

 

どの国からどんな難問奇問が出題されるのかと焦るくらいなら、確実に出題されるとわかっているのだから覚えない手はないなと思いま
した。

たった1点かもしれませんが、その1点で合格を逃すことだってあり得ますよね。

 

どうやってメドック格付けを覚えたのか?

ワイン概論でも述べましたが、試験勉強は後になるほど大変になります。

友人からのアドバイス通り、心にも時間にも余裕がある初期に覚えてしまうのが正解でした。

しかし私にとって固有名詞(意味を持たないアルファベットの羅列)を覚えるのは至難の業でした。

 

そこで、ゴロと替え歌を併用しました。

ゴロ専門の本やネット上に無料の資料がありますので、その中から自分に合ったものを選びました。

ゴロは文字だけではなく、カラーの挿絵があるものが大変役に立ちました。

 

なぜなら映像記憶として頭に残りやすいからです。

そしてそれを家の中の目につくところに貼り付けました。

 

ある日、小学生の息子がポイヤック5級のゴロを口ずさんでいた時は笑ってしまいましたが、それだけ効果があるんだなと実感しました。

息子曰く、絵も面白いから見てるうちに覚えた!とのことでした。

 

ただ、ゴロや替え歌を覚えただけでは、実際に問題を出された時、何村の何級と咄嗟には答えが出てこないものです。

そこで私はWBSの単語帳―メドック格付け―を利用して、どこの何級のワインであるか繰り返すことをお勧めしたいと思います。

 

 

【ブルゴーニュ】Premier CruやMonopoleは覚えなければいけないのか?

WBSのウェブ講義でも触れられていますが、それこそブルオタという言葉が存在するくらいブルゴーニュはマニアックな地域です。

畑は細分化され、その所有者は数限りなく存在する…

 

あれだけメドック格付けは暗記すべきと断言した私ですが、ここでは主要なものだけを選んで覚えるにとどめました。

ではどのように主要なものを選んだか?

この取捨選択には迷いました。

そこで、WBSのウェブ講義内で読み上げられたものや、過去問の中で出題頻度の高いものもののみに絞りました。

 

広域A.O.C.の生産可能色

GrandCruや村名の生産可能色までは何とか覚えることができたのですが、広域A.O.C.の生産可能色まではなかなか手が回りませんでした。

そこでWBSのウェブ・動画講義で生産可能色を読み上げてくださっているので、家事をしながら、移動をしながら聞いていました。

 

目で見る・書く学習も大切ですが、時間が限られている社会人にとって、耳で聞くというのはとても有益な学習方法だと感じます。

さらに生産可能色を下記のようにノートに記して一覧にまとめました。

 

Bourgogne PasseTout Grains

Coteaux Bourguignons

 

私は映像記憶を利用することは、この暗記主体の試験においてはとても重要だと考えています。

それは実際に試験でその効果を痛感することがあったからです。

 

生産可能色を問う問題でしたが、目にした瞬間、地図上のそのA.O.C.が位置する場所と●●〇が浮かんできました。

自分でも不思議でしたが、絶大な効果があったのだと感じています。

下は実際に私がノートに書いた生産可能色を入れた地図と一覧です。参考までに。

 

【これから各国のワインを学ぶにあたって】

最後に、フランスのみならず、どの国にも共通するポイントについて触れていきたいと思います。

 

地図を最大限活用する

地図に詳細を書き込み、色分けしたりして最大限利用することはとても重要だと思います。

白地図・既存の地図に加え、思うような地図がなければ、自分で描くこともしました。

 

更に、平面でとらえるだけでなく、標高や地形、取り巻く環境も意識しながら学ぶことが大切だと感じました。

その地方がその国の東西南北どのあたりに位置し、標高が高いのか低いのか、また、川に近い、海に近い、湖が近くにある…など。

これらはぶどう栽培、ワインの味わいに大きくかかわっています。

 

地図を使って見ていくと、いろんなことが理解しやすいということをシャブリ&グラン・オーセロワ地区を例に挙げて見てみたいと思います。

 

【シャブリ&グラン・オーセロワ地区の位置関係】

シャブリ&グラン・オーセロワ地区はブルゴーニュに属しています。

しかしシャンパーニュ南部のコート・デ・バールとロワール地方サントル・ニヴェルネ地区に挟まれ、ブルゴーニュ中心地よりそちらの2地区の方が距離的に近い位置にあります。

 

それゆえシャブリは冷涼産地であり、コート・デ・バールとシャブリは共通するキンメリジャン土壌であることが理解しやすいです。

また、サントル・ニヴェルネ地区のA.O.C.プイィ・フュメに近いことからグラン・オーセロワ地区のA.O.C.サン・ブリがソーヴィニョンで白ワインを作っていることも納得がいきます。

こうやって文章で書くと長々とわかりにくいのですが、地図で確認すれば一発です。

 

「最」に注目

よく言われることですが、「最」がつくものを重点的に押さえるようにしました。

最北・最南・最大・最小など。

これらは問題を作りやすいため、高頻度で出題されています。

 

・ブルゴーニュのGrand Cruの中で最南に位置するものは?

・ プロヴァンス最東のA.O.Cは?

 

などよく問題集でも目にしますよね。

 

振り返ってみて

「フランス」の学習はとても大変でしたが、今振り返ればとても楽しかったし、ワクワクしました。

メドックの格付けも、ワイン関係の仕事に就いているため、実生活で活かすことができています!

 

人は好きなこと、興味あることに対しては苦労を苦労と思わないと言いますがその通りだなと思います。

きっとワインを学んでいる皆さんにとっても、フランスは身近で、大好きな国の一つなのではないでしょうか。

 

どうか是非、楽しんで学習してください。


 

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