💬 メンドーサのウコヴァレー産ブドウを使用しており、ジューシーな果実味もあるが、タンニンは非常に滑らかで酸味が綺麗なため、バランスが良い。スミレ感はあるがあまり強くなく、胡椒感をやや感じるため、果実味の高さを除けばエレガント系ローヌシラーにも似ている。

💬 底が全く見えないほどの漆黒の濃い紫色で、いかにもカオールといった外観。

アルゼンチンマルベックと同様にスミレの香りは強いが、南西地方によく感じるダスティな香りが特徴的。カオールは伝統的に長期マセラシオンのため、アルゼンチンマルベックと比較し、色調も濃くタンニンも強い。

2020年VTのためタンニンが粗くやや野暮さは感じるが、ワインとしては美味しく、熟成したらかなり化けるポテンシャルを秘めていると思う。

💬 アルマヴィーヴァの初代醸造家のパスカルマーティが造るCS100%のワイン。
2009年VTのため15年ほど熟成されており、チリ特有の茎っぽさやユーカリ、黒系果実とともにキノコなどの香りもあり非常に複雑でレイヤーがある。飲み頃だがまだ熟成のポテンシャルを感じる。

タンニンも緻密でなめらかであり、果実味はやや強いが酸や旨味によるバランスが秀逸で、熟成ボルドーでは味わえないチリワインの本気を感じる一本。


チリのプレミアムワインに比肩する味わいでこの価格は本当に素晴らしい。機会があれば是非飲んでみてください。

💬 赤系の果実と、シラーのような獣の香りが混在して複雑さのあるワイン。
酸味もほどほどにあるため飽きずにスイスイと飲めてしまう。
スペインのピノ・ノワールとも言われるようだが、どちらかというとガメイに近いスタイル。
ただ、ガメイのようなイチゴっぽさはあまり感じない。

鴨肉やローストポーク等、重々しすぎない肉料理やシャルキュトリーと合わせたい。

💬 赤黒系の完熟した甘さとスパイスや血液のミネラル感を感じる。
しっかりした甘さはあるが、全体のバランスとしてはエレガントに仕上がっている。
やや固めなため、前もった抜栓か、もう数年熟成がおすすめ。