ワイン:(英) wine (仏) vin (伊) vino (西)vino(独)wein
ワインとはブドウ果汁を 発酵 させて造るアルコール飲料を指す。
ただし日本の法律では「ワインとは」の規定がないため、キウイワインやミカンワインも違法ではない。
そのためブドウ原料ではない飲料をワインと名乗っても日本国内では法律上は何も問題はないことになる。
これはワインの社会的認知度の高まりのまえにキウイワインやミカンワインが存在していたための調整の意味合いが強い。
日本以外の国のワイン法ではワインとブドウ果汁が紐づいていることが多いため、それらの国ではブドウ果汁以外の原料の飲料をワインと名乗ることはできないことになる。
日本語ではしばし葡萄酒(ぶどうしゅ)と表現されることもあるが、葡萄酒はここでいうワイン以外に、日本酒や焼酎などのアルコールにブドウ果汁を混ぜたものも葡萄酒と呼ぶため、必ずしもワインと葡萄酒は一致はしない。
ワインの分類
ワインは醸造方法によって4つに分類をされている。
・ スティルワイン
・ フレーバードワイン
スティルワイン
スティルワインは、そのほかのスパークリングワイン、フォーティファイドワイン、フレーバードワインに属しないワインのことを指す。
つまり、発泡もせず、酒精強化もせず、外部から香りや風味をつけもしないワインとなる。
通常、何も記載がなく、単に「ワイン」と称する場合はスティルワインのことを指す場合がほとんどである。
ワインはブドウ果汁に含まれる糖分が酵母の働きによってアルコールに転換されるが、酵母はアルコール度数が15%近くになると不活性になるため、通常スティルワインのアルコール度数はどれだけ高くても15程度となる。
スパークリングワイン
スパークリングワインは、発泡性ワインのことを指す。発泡性ワインとは、ワインに炭酸ガスが溶け込んで泡立つワインのことを指す。
一般的にはスパークリングワインと称する場合は3気圧以上のガス圧を持ったものを指すが、それ以下のガス圧のワインもスパークリングワインに属する。
ガス圧が3気圧未満の物は弱発泡性ワイン、あるいは微発泡性ワインなどと呼ばれる。フランスではペティアン、イタリアではフリッツアンテ、ドイツではパールヴァインなどがある。
フォーティファイドワイン
フォーティファイドワインは、ワインの発酵途中、あるいは発酵前、発酵後の状態のときにアルコールを添加したワインを指す。
発酵前、あるいは発酵途中の場合はまだブドウの糖分がアルコールに転換されずに残っているため、通常は甘口ワインになる。
逆に発酵後にアルコールを添加する場合は辛口ワインになる。
前者はポートやVDN,VDLが該当し、後者はドライシェリーが知られている。
通常、添加されるアルコールは同じ地区で造られたワインを蒸留したグレープスピリッツが用いられることが多い。
グレースピリッツを添加し、甘味を残し、酒精を強化する手法はアルノードヴィラノーヴァ(Arnau de Vilanova)によって1285年に発見されたとされている。
フレーバードワイン
フレーバードワインは、ワインに外部から果物やスパイスなどの香味、はちみつやエッセンスで甘味を加えたワインのことを指す。
フランスやイタリアのヴェルモット、スペインのサングリア、ギリシャのレツイーナなどがこれに該当する。
なお、飲食店でフレーバードワインを提供する場合、飲む直前に混ぜ合わせないと酒税法上違法となる可能性が高い。
日本の酒税法では酒類を別の飲料や果物と混ぜ合わせると、混和後の飲料は別の酒類となるため、酒造免許が必要になる。
ただしこれでは飲食店や旅館での営業実態とあまりにもかけ離れるため緩和要件が設けられているが、ワインにはこの緩和要件はほとんど該当しない。
そのため自家消費用でサングリアなどを作る場合を除き、飲食店や旅館などでオリジナルフレーバードワインを作って客に提供する場合は注意が必要になる。
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