2026 ソムリエ・ワインエキスパート二次試験 銘柄の発表と分析
2026年度ソムリエ・ワインエキスパート二次試験を受験された皆さま、本当にお疲れさまでした。また、試験直後のお疲れのところ、WBSのアンケートにご協力いただいた皆さまに、心より御礼申し上げます。
皆さまからお寄せいただいた回答は、一つひとつ大切に集計・分析し、必ず未来のWBS生の学習と試験対策に役立ててまいります。
本稿では、2026年度二次試験のテイスティングについて、WBS生から寄せられた回答をもとに分析を進めます。
なお、現時点ではアンケート開始からまだ間もないため、掲載する数値はあくまで暫定値です。今後、回答数の増加に伴って数値が変動する可能性があります。
WBSでは単純な正解率だけではなく、品種・産地・ヴィンテージの回答傾向、どこで判断が分かれたのか、どのような特徴を捉えた受験生が正解にたどり着いたのかなど、さらに精緻な分析を進めています。
アンケートがまだの方は、出来る限り記憶がフレッシュなうちにご協力をお願いします→
全体サマリー
共通設問の集計:2026 / ソムリエ & ワインエキスパート
時間配分については、ソムリエとワインエキスパートでかなり異なる傾向が見えています。現時点では回答数がソムリエ14名、ワインエキスパート20名とまだ少ないため、暫定的な傾向としてご覧ください。
ソムリエ
ソムリエでは、「かなりあまった」1名、「少しあまった」7名、「時間ぴったりだった」3名、「少し足りなかった」2名、「全然足りなかった」0名、未回答1名となっています。
特に注目したいのは、回答者13名のうち8名、約62%が「時間が余った」と回答していることです。「時間ぴったり」まで含めれば11名、約85%となり、時間不足を感じた受験生は少数でした。
この結果からは、2026年度のソムリエ二次試験について、少なくともWBS生の回答を見る限り、時間配分そのものが大きな障壁になった試験ではなかったことがうかがえます。
また「全然足りなかった」は0名であり、極端に時間に追われた受験生が見られなかった点も特徴的です。
ソムリエでは、難易度について「事前の予想よりも簡単だった」1名、「ほぼ同じだった」5名、「予想よりも難しかった」7名、未回答1名となっています。回答者13名のうち、約54%が「予想より難しかった」と感じています。
ここで興味深いのが時間配分との対比です。時間については13名中8名、約62%が「余った」と回答し、「時間ぴったり」まで含めると約85%に達しています。
つまり2026年度のソムリエでは、「時間が足りないから難しかった」という構図にはなっていません。
むしろ時間には比較的余裕があったにもかかわらず、半数以上が事前予想より難しいと感じています。
このことから、少なくとも現時点の回答では、ソムリエの難しさは「考える時間の不足」よりも、ワインそのものの判別や選択肢の絞り込み、判断に確信を持ちにくかったことなどにあった可能性が考えられます。
ワインエキスパート
一方、ワインエキスパートでは、「かなりあまった」4名、「少しあまった」5名、「時間ぴったりだった」7名、「少し足りなかった」1名、「全然足りなかった」3名となっています。
20名中9名、45%が「時間が余った」と回答する一方、「時間ぴったり」が7名(35%)、時間不足を感じた受験生も4名(20%)いました。
ソムリエと比較すると、ワインエキスパートでは回答がやや分散しており、時間に余裕があった受験生がいる一方で、時間不足を感じた受験生も一定数存在したことがわかります。特に「全然足りなかった」が3名いる点はソムリエとの違いです。
現段階のデータからは、ソムリエは比較的時間に余裕を持って回答できた受験生が多く、ワインエキスパートでは時間配分に個人差が出やすかった、という傾向が見えています。
両者を比較すると
ソムリエは「時間には余裕があるが、難しい」。ワインエキスパートは「難易度は想定内だが、時間にはやや余裕がない」。
この結果は、「難易度」と「時間的な厳しさ」は必ずしも一致しないことを示しています。
特にソムリエでは、時間をかければ正解に近づけるタイプの難しさではなく、十分に考える時間があっても判断に迷う問題だった可能性があります。
一方、ワインエキスパートでは、問題そのものへの評価は比較的穏やかなものの、限られた時間の中でテイスティングから回答までを組み立てる処理速度・時間管理の重要性が相対的に大きかった可能性があります。
ソムリエ
①ドイツ リースリング 2024
集計:2026 / ソムリエ / 飲料 1
種別:ワイン / 正解:ドイツ リースリング 2024
そのほかの項目
ドイツ・リースリングはWBSでも多数出題し、最重要ワインとしていました。
アンケート内容ですと、ペトロ―ルは強くは感じない一方、残糖は5段階で2あるとなっていますので、おそらくカビネットクラスでしょう。
これは出来れば品種・国名まで当てたいところです。
②アルゼンチン トロンテス 2024年
集計:2026 / ソムリエ / 飲料 2
種別:ワイン / 正解:アルゼンチン トロンテス 2024年
そのほかの項目
2番はアルゼンチン・トロンテスですが、半数の方がトロンテスにしています。アロマティック系にほとんどの方がしていますので、比較的わかりやすい構造だったのでしょう。
これも出来れば品種・国までは当てたいところです。
③オーストラリア カベルネ・ソーヴィニョン 2022
集計:2026 / ソムリエ / 飲料 3
種別:ワイン / 正解:オーストラリア カベルネ・ソーヴィニョン 2022
そのほかの項目
3番はオーストラリアのカベルネ・ソーヴィニョンですが、これがかなりの難問だったようです。
ピラジンを感じたまではいいのですが、色調が淡いため、オーストラリアにたどり着くのは少数だったのではないでしょうか。
ここは厳しいですが、出来ればブドウ品種まで当てたいところです。
④マディラ
集計:2026 / ソムリエ / 飲料 4
種別:その他アルコール / 正解:マディラ
そのほかの項目
4番はマディラですが、シェリーに回答した方が多かったです。
正直に言えば、産膜酵母の香りをしっかり取れれば(マディラにはない)シェリーとマディラであれば、可能性としてマディラの方が高いと判断できたでしょう。
⑤テキーラ
集計:2026 / ソムリエ / 飲料 5
種別:その他アルコール / 正解:テキーラ
そのほかの項目
テキーラは難問です。普通に出されてもわからないと感じるのが普通の感覚です。
ここは正解にこだわらないほうがいいでしょう。
ワインエキスパート
①アメリカ シャルドネ 2024
集計:2026 / ワインエキスパート / 飲料 1
種別:ワイン / 正解:アメリカ シャルドネ 2024
そのほかの項目
1番は樽香のあるシャルドネで、ここはできれば国名まだ当てたいところです。
サタラボにご参加の方はほとんどがアメリカ・シャルドネまでたどり着いたようです。
②フランス ゲヴュルツトラミネール 2024年
集計:2026 / ワインエキスパート / 飲料 2
種別:ワイン / 正解:フランス ゲヴュルツトラミネール 2024年
そのほかの項目
2番目はおそらく初めての出題かと思われますが、ゲヴュルツトラミネールでした。
これは7割以上の方が品種まで正解しています。
残糖は平均値が3なので、トロッとした、リッチな印象のものだったのでしょう。
③イタリア ネッビオーロ 2020年
集計:2026 / ワインエキスパート / 飲料 3
種別:ワイン / 正解:イタリア ネッビオーロ 2020年
そのほかの項目
3番はイタリアのネッビオーロ。これは準備をすれば必ず回答できる問題です。
イタ香が平均で3近くありますので、わかりやすい特徴のワインだったのではと推測します。
酸と渋みが全体で4.7なので、ここはできればネッビオーロまで当てたいところです。
④日本 メルロ 2023年
集計:2026 / ワインエキスパート / 飲料 4
種別:ワイン / 正解:日本 メルロ 2023年
そのほかの項目
4番が日本のメルローでしたが、これは難問です。
ピラジンはわずかに感じたが、それをメルロに結びつけるきっかけに乏しかったようです。
ここは品種当てにこだわらず、着実に一つ一つのワインと向き合い、項目を埋められたかどうかが問われるでしょう。
⑤ラム(ゴールドラム)
集計:2026 / ワインエキスパート / 飲料 5
種別:その他アルコール / 正解:ラム
そのほかの項目
ゴールドラムは難しいです。ここはあまりこだわらなくていいでしょう。
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