キュラソー(仏:Curaçao)は、オレンジ風味のリキュールの総称。もとはオランダのキュラソー島で栽培される柑橘類、ララハの乾燥果皮で味付けしたリキュールである。
キュラソーには様々な種類があり、オレンジ色のドライキュラソーと、鮮やかな青色に染めたブルーキュラソーが一般的である。
キュラソーリキュールは、伝統的にキュラソー原産のビターオレンジ、ララハ(小粒のライムの様な果物)の乾燥した皮を使用して作られている。
伝統的なキュラソーの製法は、ララハをアルコールと水に数日間浸し、その後、皮を取り除く。
そこにスパイスを加え、120年前の銅製スチルに96%の純度のアルコールを入れて3日間加熱する。
1日冷却した後、水を加え、さらに3日間蒸留する。リキュールはオレンジに似た風味で、苦味の程度は様々。青色のキュラソーは食用色素を添加したもので、その多くはE133ブリリアントブルーである。
ホワイト・キュラソーは、中世スピリッツにオレンジ果皮で香りづけする。代表銘柄はフランスのロワール地方、アンジェで生産されるCointreau(コアントロー)アルコール度数40度、糖度22.5%がある。
ブランデーに浸漬し、樽熟成させたものもあり、代表銘柄はGrand Marnier(グラン・マルニエ)アルコール度数40度、糖度27.1%がある。
ホワイト・キュラソーに着色料を加えたグリーン・キュラソー、レッド・キュラソーなどもある。
その他、コーヒー、チョコレート、ラム、レーズンなど、さまざまなフレーバーを加えたリキュールもキュラソーとして販売されることもある。
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