シャトー・ラスコンブ(Château Lascombes)は、ボルドー地方メドック地区、マルゴーにあり、メドック2級に格付けされているシャトーである。
ブドウ品種は栽培面積でメルローが50%、カベルネ・ソーヴィニヨンが45%、プチ・ヴェルドが5%を占めている。
栽培面積は合計でおよそ84ヘクタールとなっているが、マルゴー以外にもカントナックやオーメドックに分散している。
Château Lascombes
1 Cr de Verdun, 33460 Margaux-Cantenac, フランス
この地は、かつてデュルフォール・デュラス家が所有していた。
シャトー名は、初代オーナーである騎士アントワン・ドゥ・ラスコンブの名が由来とされている。
低迷期を経て、第二次世界大戦後にワインジャーナリストとして名を馳せたアレクシスリシーヌが買収、その後に2001年に不動産投資会社であるコロニーキャピタルが買収し、土壌の特性に応じたブドウ品種に植え替えるなど様々な改革を行った。
2011年にはMutuelle d’assurances ducorpsdesantéfrançais(MACSF)が2億ユーロでシャトーとぶどう園を買収し、現在に至っている。
ブドウ畑は3分割されていて、カベルネ・ソーヴィニヨンとプチ・ヴェルドの砂利土壌、メルローとカベルネ・ソーヴィニヨンで構成された粘土質砂利土壌、そしてメルローの粘土・石灰岩の土壌である。
シャトー・ラスコンブのワインは、パワフルできめ細かいタンニンがあり、非常にエレガントである。
セカンドラベルであるシュヴァリエ・ド・ラスコンブは、よりメルローの比率が高く、フルーティーでしなやかな仕上がりである。
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