【最終更新日】2022年10月6日
2011年は、フランスのワイン産地は全体的に早い収穫を迎えました。
早い収穫を迎えた理由としては、夏が例年に比べて熱く、これがブドウの生育を促したことと、収穫時の天候悪化のリスクを検討した結果です。
評価の高い2009年、2010年両ヴィンテージに比べると、少し難しいヴィンテージでした。
しかしシャンパーニュ地方は例外的に偉大なヴィンテージとして評価されています。
穏やかな冬と暖かな春を迎え、全体的に降雨量が少なく乾燥した気候でした。
暑い夏ではありましたが、夜間は気温が下がり、ブドウに理想的な寒暖差をもたらすことが出来ました。
収穫は8月半ばと早く始まり、健全なブドウを収穫することが出来ました。2011年は多くのメゾンがプレステージ シャンパーニュをリリースしています。
全体像としては、
・デイリーワインはできる限り早く飲むようにしましょう。
・ブルゴーニュの村名クラス、ボルドーの一般的なシャトーも、すでに飲み頃もピークを越えている可能性があります。
・ブルゴーニュのプルミエクリュやグランクリュ、ボルドーの上級シャトーも、すでに飲み頃ですので、いつ飲んでもいいでしょう。
2011年のヴィンテージチャート
ブルゴーニュ
WINE ADVOCATE
コートドニュイ 91
コートドボーヌ 90
白全般 91
WINE SPECTATOR
コートドニュイ 91
コートドボーヌ 90
白全般 92
2011年のブルゴーニュは、やや難しいヴィンテージとなりました。
春は穏やかで乾燥していましたが、局地的に雹も観測されており、収量が落ちてしまったのです。
5月は全体的に涼しく、雨が断続的に降りました。
6月には大雨が降ってしまいましたが、その後一転して猛暑となり、まだ新芽のため、日焼けしてしまうブドウも出てきました。
7月は全体的に涼しい夏を迎え、雨が例年より多く降りました。
7月は少ないながらも嵐の被害がジュヴレ シャンベルタンなどで出てしまいました。
8月も小雨が降りがちな天気が続き、8月末には収穫が始まりました。
ボルドー
WINE ADVOCATE
左岸(メドック、グラーヴ) 86~88
右岸(サンテミリオン、ポムロール)87~88
ソーテルヌ 93
WINE SPECTATOR
左岸(メドック、グラーヴ) 91
右岸(サンテミリオン、ポムロール) 91
白全般 97
2011年ボルドーもブルゴーニュと同じく、難しいヴィンテージとなりました。
2010年の秋は雪が降るぐらいとても寒かったのですが、冬は穏やかに過ぎていきました。
2011年の冬から春にかけては降雨量が少なく乾燥しており、生育は早いペースで進んでいきます。
6月後半はやけどするブドウがあるぐらい猛暑であり、果皮の薄いメルロにとってやけどの被害は大きいものとなりました。
その後は雨が多く涼しい夏を迎えて、早めの収穫となりました。
2011年のボルドーはとても難しい気候条件であり、生産者によって品質に差があるヴィンテージです。
厳しい選果を行ったシャトーでは生産本数が少ないながらも、高品質なワインが生産されています。
2011年の重大ニュース、事件
3月11日の東日本大震災
FIFAワールドカップ女子サッカーで日本優勝
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