【最終更新日】2020年8月30日
ここまでくると、創業計画書も後半です。
しっかりと1回目からお読みいただいたひとは、なんとなく自身めいたものを感じているころではないでしょうか。
創業計画書は全体像はクールにいきますが、クールさだけでは融資担当者を味方につけることはできません。
スポーツの試合でも、
「たしかに試合には勝ったけど、なんとなく応援したくない」
という選手はいるものです。
創業融資でも全く同じで、淡々と数値で説明するだけではなく、ところどころに熱さがないと心を動かされません。
ただし、やや矛盾しますが熱さばかりが先行して数値の部分に突っ込みどころがあると熱さは逆効果となってしまいます。
そこを全体的に調整しながら書き進めましょう。
必要資金の理由と資金使途
仕入れ先と取引先
ここでは、実際に開業するにあたっていくら必要なのか、必要だとしてどのようにして調達するのかを記載します。
前述しましたがここは数値の部分なので機械的にいくべきところですし、熱っぽさは必要ありません。
その前に、記載の順番から、仕入れ先を記載しています。
今回はチェーン店に加盟しての独立なので、仕入れは一元管理となっています。
もちろん個人店であれば原材料や什器備品等は細かく記載します。
ただし、あまりにも細かく書きすぎてひと月に1000円も使わないような仕入れ先まで記載しても読む側からすれば面倒に感じてしまいます。
企画書はすらすらとリズムよく読めたほうが完成度は上がります。
そのため一般的な規模の飲食店であれば5~10程度の仕入れ先で全く問題ありません。
必要な資金と調達方法の記載
本文のほうで、別紙参照とした資料はこのように記載します。
左側で具体的にいくらで開業をするのか、右側でそれをどのように調達するのかを記載します。
ここは左と右の数値は完全に一致している必要があります。
ここの数値が違うと貸す側は理由のないお金を支出することになってしまいます。
見積書を添付する
サイトに公開するのでここでの数値はあまり具体的には記載していません。
しかし、実際の計画書には1のケタまでしっかりと記載しましょう。
見積書を添付してそれらを足していけば当然具体的に1のケタまで記載することになります。
見積書は、飲食店の開業ではなかなか全部を記載するのは難しいかもしれません。
例えば市場で直接備品を買い入れをしたり、あるいは仕入れに農家から直送の野菜があるような場合などでしょう。
そのため、大体の目安を記載する部分と、見積もりを添付してしっかりと記載する部分が出てきます。
とはいえ、これは企画書なので、めやすとしては8割の部分は見積もりを添付して、
「2割の部分はどうしても見積書は添付できません。その理由は〇〇です」
くらいの記載は必要でしょう。
必要な資金は、最小限度にとどめる
これは融資をする側としては当たり前なのですが、借りる側にとってはたまにあることなので記載します。
当事務所に依頼をいただくケースの中にも、まれに「なんでこの資金を融資で充当するんだろう?」ということがあります。
・通勤で使う自家用車
・事務手続きに使うパソコン
・不相当に高価な家具類
普通に考えれば「こんなものを融資で買おうとするなよ」と思うでしょう。
もちろん、例えば移動販売の車で目立つものを買おうとしたり、あるいはパソコン教室であればそれは主力商品なので納得できます。
しかし、一般的な飲食店の開業でこれらが使用使途に含まれていたらどうでしょうか。
貸す側からすれば面白くはありませんし、応援しようという気が薄くなるのは人情として理解しましょう。
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