【ワインエキスパート試験の勉強時間】400時間をめやすにスケジューリングしよう

ワインエキスパート試験を受験される方の多くが、合格に必要な勉強時間について調べたことがあるのではないでしょうか。

少なくともこの記事をご覧になっている方は当てはまると思います。

 

私はワインブックススクールで受験の年の前年12月に入会し、翌月の1月から本格的に学習をはじめ、無事にワインエキスパート試験に一発で合格ができました。

合格そのものは、後々考えれば比較的余裕のあるものでしたが、実際の受験に余裕はなく、ワインブックススクールがなければ絶対に合格はできませんでした。

合格できないどころか受験すらできなかったのが実際のところです。

その私ができる限りこれから受験する人の身になって、具体的な勉強時間をご紹介します。

 

 

ただ単にワインエキスパート試験の勉強時間と言っても筆記試験、テイスティングから成ります。

テイスティングはおよそ8割以上の方が通過されるので、試験の山場はやはり筆記試験です。

一般的にワインエキスパート試験の勉強時間というと、この筆記試験通過に必要な勉強時間を指すことが多いです。

 

ですので、合格に必要な勉強時間を考えるときは、筆記試験通過までと、テイスティングまでの勉強時間を分けて考えましょう。

 

また、断言はできないですが、私個人的にはテイスティングの本格的な勉強は筆記試験通過後に始めても間に合うかと思います。

というのも、近年のワインエキスパート試験は筆記試験の難易度が上がり、地頭がいいとされる人でも決して斜に構えて合格できるほど生ぬるくはありません。

ある程度の時間や労力を犠牲にしないといけませんから、ワインへのモチベーションが高い人がほとんどで、そういう人はそもそものワインの素地がある人だからです。

 

そこで、本記事では筆記試験を主に、勉強時間について私の経験談もご紹介し、合格まで具体的にいつから勉強を始めればよいか、1日何時間勉強すればよいかの参考にしていただければ幸いです。

勉強時間についての心構えについても提言させていただきますので、最後までお付き合いください。

 

合格した結果によるものですので、あとからであればいくらでも何とでもいえる立場であることを承知しています。

偉そうに聞こえることも紹介するかもしれませんが、できる限りこれから受験される方のお役に立てればとの思いですので、なにとぞお許しくださいますようお願いいたします。

 

ワインエキスパート試験の勉強時間

合格者の経験談

私が試験を受験するにあたってまず行ったのが冒頭でもありましたように、合格に必要な勉強時間を調べることでした。

ワインエキスパート試験は満点の人も合格点よりたった1点高かった人も同じ「合格」です。

満点を取るに越したことはありませんが、最小限の勉強時間で合格点を上回ることを理想としました。

つまりは、いかに少ない勉強時間で楽をして合格するかを考えていたのです笑

 

ネットの合格体験談などを調べていると、400時間程度の勉強時間が必要という情報が多く見られました。

合格してから考えると、確かにそれくらいは必要だと思いますが、これには落とし穴があります。

 

必要な勉強時間は当然ですが、試験を受ける人の元々の素地が大きく影響されます。

例えば①長年レストランで勤務しワインの給仕や仕入れ管理などを行っている人と、②ワイン専門ではなくても酒販店に勤務している人、③全くの無縁の仕事の人ではそもそものワインとの接点に差があるので合格に必要な勉強時間も異なってきます。

私は典型的な③のワインエキスパート受験者でしたので、400時間以上はかかるだろうなという見込みで勉強を始めました。

 

自分自身を客観的に分析する

ここで私は400時間”以上”はかかるだろうと結論を出したのですが、では400時間”以上”の根拠は何か?

 

・単純な勉強への慣れ

・自身の勤務体系

・過去の経験

 

などをもとに、通常400時間とされているネットでの情報をもとに、手堅く検討して400時間”以上”と設定をしました。

 

これについては耳が痛い人もいるかもしれませんが、そもそも勉強慣れしている人や、集中力を発揮しやすい人、記憶の質がそもそも高い人はいるところにはいます。

逆にこれまで勉強について時間を割いてこなかったり、社会人になって勉強から離れた人、学生時代に何らかの事情で勉強への抵抗があったひともいるはずです。

言いづらいですが特に飲食業界はこの傾向は強いかもしれません。

この場合はもちろん400時間よりも短めに設定したり、逆にもっと長めに設定することも必要になってきます。

 

よく言われることかもしれませんが、ワインエキスパートの場合はすでにワインの素地がある人が受験をしますが、ここが落とし穴になっている人は多いはずです。

私もそうでしたが普段の生活で「ワイン好き」となると、友人からワインの席で持ち上げられることが多く、これで勘違いをしてしまうのです。

ワインブックススクールで最初に大きく修正をさせられましたので(笑)早い段階で勘違いに気づくことができましたが、修正が難しい人には耳が痛い話でしょう。

特にお金持ちとされる人や立場がある人であればワインの席がそもそも接待ワイン会であることも多く、そういう人はWBSに入ってこっぴどく現実を知らされることになります。

 

ここについてはできる限り客観的に自己を分析して判断することになりますが、自己を客観的に分析するのはどうしてもバイアスがかかるものでしょう。

そのため信頼のおける友人に相談したり、WBSであればほかのWBS生の進捗具合を確認したりなどをして手堅く判断することをお勧めします。

 

 

パターン別 環境の向き不向き

それでは、具体的にあなたがワインエキスパート試験を受験するにあたって、そもそもの日常の素地が試験向きかどうかをざっくりと判別してみましょう。

もちろんこれがすべてではありませんが、それでも納得できる部分はあると思いますので、一つのご参考にしてください。

 

フランス料理店、イタリア料理店などでの食事が好き

ワイン好きですとフランス料理、イタリア料理が好きで、これらのお店でよく食事をするという方も多いはずです。私もそうでした。

お店のソムリエさんにも「ワインお詳しいですね」と褒められることも多かったのですが、WBSに入ってこれらがすべて接待用語であったことに気づかされます(笑)。

 

ただし、もともとフランス料理、イタリア料理が好きだったことはかなりのアドバンテージであったことは事実だと思います。

というのもワインを勉強しているとわかるのですが、料理とワインは協力に結びついていて、WBSの講義でも聞きなれたキーワードが出てきて、親近感がわいてくることも多かったからです。

 

 

職場はワインとは関係ないが、ネットで試験の情報を収集している

このケースは地味ですがかなり試験では有利なので、効果的に学習をした結果、短期間で合格をする人も珍しくありません。

今どき調べようと思えばなんでもネットで出てくる時代です。

そのため最初に試験の全体像をとらえ、効果的な学習をしすることで専門料理店で働く以上の知見を得ることもできます。

 

ただし、ネット上の情報は玉石混交のため「何がいい情報なのか」を見極めることができないといけません。

最悪な場合、「楽々2か月で合格」などの射幸心丸出しの情報に踊らされたり、一発逆転の奥義にすがったりしているかもしれません。

 

質の低い情報は「これなら自分でもできるかも」となるため、一見すると耳障りが良く、安心感もあります。

しかし試験は相対評価なので、そうそう甘いものではないことを承知の上で情報収集するのがいいと思います。

 

 

普段からワイン好きで周囲から「ワイン通」と呼ばれている

逆に気をつけたいのが、あなた自身がワインが好きで、あなたの友人などから「この人はワインのことがわかっている」と呼ばれている場合です。

なんの知識や経験もなく趣味でワインが好きという場合は、極端にワインの産地が偏っていることがほとんどです。

また、周囲の人からワイン通と呼ばれていても、気を使われているか、おだてられているか、そう言っておいた方がいいだろうと思われている可能性が高いです。

街のワイン通レベルだと知識や経験が凝り固まっていることが多く、試験では方向性を修正をするところから始めなくてはならないため、逆に勉強時間が余計にかかることも珍しくありません。

 

大変に厳しい表現をしましたが、納得できる人も多いと思います。ご参考ください。

 

 

一般的な他資格の勉強時間

では他の一般的な資格試験の勉強時間と比較してみましょう。

人気のある試験としまして、普通自動車運転免許、日商簿記、TOEICを例に挙げてみます。

 

■普通自動車運転免許

普通自動車運転免許は取得者が約8千万人(中型、準中型含む)がいる日本で最も取得者の多い資格の一つです。

取得されている方はご存じかと思いますが、運転免許にも学科試験があります。

この学科試験の合格に必要な勉強時間は教習時間も含めて75~90時間ほどと言われています。

 

■日商簿記

日商簿記は日本商工会議所が行っている簿記の試験で、簿記検定の中で最も受験者が多い人気の資格です。

階級が分かれているのが特徴で、主に1級、2級、3級があります。

簿記の勉強時間は3級で約100時間、2級で約300時間、1級で600時間と言われています。

 

■TOEIC

TOEICは英語でのコミュニケーション能力を測る国際資格です。

英検のように級による区分けはなく、10点〜990点の5点刻みで採点されます。

英語初学者が600点を取るのに必要な勉強時間が、450〜700時間と言われていますので、これくらいがソムリエ試験の勉強時間と近いと思います。

まとめると、ワインエキスパート試験の勉強時間は他の資格試験と比較しても、日商簿記2級やTOEIC600点など、一般的な資格と同等くらいのものだと言えます。

 

 

一日の勉強時間、合格までのトータルの勉強時間

では具体的に合格まで1日何時間勉強すればよいのかを考えましょう。

まず合格までのトータルの勉強時間ですが、私はズバリ筆記試験通過に400時間以上、テイスティング試験通過に20〜30時間はかけていました。

 

1日の勉強時間は勉強を始めた時期にもよりますが、私の場合2月から始めましたので2〜8月の7ヶ月間勉強したことになります。

1ヶ月30日として、7ヶ月は210日ですから、

400時間÷210日=約1時間54分となり、

1日およそ2時間勉強していたことになります。

 

もちろん休日には5時間以上勉強したり、息抜きと言って全く勉強しなかった日もあります。

ただやはり仕事をしながら勉強を進めるにあたって1日2時間が現実的なラインではないでしょうか。

 

テイスティング試験に関しては、筆記試験が終わってから勉強を始めました。

週1くらいで実際にワインをテイスティングするのと、毎日10分程度仮想テイスティングするので合計20時間程度かかりました。

 

筆記試験からテイスティング試験合格までで合計すると420時間程度ということになります。

 

勉強時間が取れない場合の対処方法

ワインエキスパート試験は可処分時間との戦いです。

いくらやる気があっても時間が確保できないという方も多いでしょう。

その場合はどうするのか。

私は「スキマ時間を利用する」に尽きると思います。

 

いくら忙しいとは言っても意外とスキマ時間というものはあるものです。

代表的なものは通勤の電車内などです。

 

他には歯磨き中にスマホを見たりしていませんか?

これも実はスキマ時間です。

歯磨きしながらや、電車内で教本なんて読めるわけないだろ!と思われるかもしれませんが、私はそれをWBSで克服していました。

 

WBSにはテキストが用意されているのですが、スマホでどこでも読むことができます。

私は通勤時間の電車内はもちろん、原付で移動中の信号待ちでも読んでいました笑

 

また、テキストは音声も付いていますので聞き流しもできます。

歩きながらイヤホンで聞いたり、極端な話ですが、車で走行中に音楽代わりにテキストの音声を流すこともオススメです。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

まとめると、ワインエキスパート試験は日商簿記2級やTOEIC600点など、他の人気資格試験とほぼ同等の勉強時間が必要です。

 

そして私の経験談ですが、1日の勉強時間は2時間で、トータルの勉強時間はおよそ420時間です。

 

また、勉強時間が取れなくても、机に向かって教本を読み込むことだけが勉強ではありません。

今はスマホなどで手軽に学習ができるツールが豊富に用意されています。

それらを存分に活かしてスキマ時間を有効活用しましょう。

 

最後に私から受験される皆様へ伝えたいことがあります。

本記事では散々勉強時間について書きましたが、受験シーズン真っ只中では「勉強時間に囚われすぎない」ということを頭に入れておいてください。

 

元も子もないことですが、合格が保証できる勉強時間など存在しません。

もちろん学習の効率が良い人であれば少ない時間で合格できますし、その逆もあります。

 

またいくら勉強をしっかりとして、合格できる力を付けたとしても試験当日に上手く力を発揮できなかったり、体調不良で試験を受けられないということもあり得ます。

 

合格に必要なのは、何時間勉強したかということも重要ですが、当日へのメンタルケアや体調管理なども含めて試験対策なのだということを忘れないでください。


 

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