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#11908
WINEBOOKS-SCHOOL
キーマスター

こんにちは。ワインブックスの前場です。

フィネスについては定まった使われ方はされていないので、解説する人によって差がある表現です。
そのため私の解釈としてとらえてください。

フィネスは、もともとは熟成を経た極上のボルドーやブルゴーニュに用いられる用語で、「熟成を経たうえで」エレガンス、品種の個性が現れているという意味で用いられることが多いです。

また、フィネスは極上の表現方法です。
普通の褒め言葉には用いずに、普通以上の並外れたワインにしか通常は用いない表現です。

技術だけではなくて先天的な資質や環境、さらにそれを味わうための適切な熟成期間も必要です。

そのため何度もフィネスという言葉を使うとフィネスの言葉の価値を理解していないと思われることもありますので、注意が必要です。

例えばどれだけ高級なワインであっても若いワインにはフィネスとは使いませんし、逆に熟成を経たワインでもきれいな熟成を経ないとフィネスとは表現しません。

ex バローロが30年以上のときを経て、うっとりするような熟成感がある→フィネスを感じる〇

おそらく著者様はこれらの結論として「緻密でキメが整っているワイン」と表現したのかもしれません。

ご参考ください。