ソムリエ・ワインエキスパート試験対策講座2025|WBS › フォーラム › ワインの勉強に関するフォーラム › カビネットについて
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2023年3月28日 9:22 PM #28205
ドイツではカビネットはプレディカーツヴァインに入っているのにオーストリアではプレディカーツヴァインに入らないのは何か意味があるのでしょうか?
国が違うのでそこを比べるのは愚問なのかなとも思うのですが気になっています。2023年3月28日 11:06 PM #28207na_naキーマスターkinouchichiemiさん
WBSのなーなです。
ご質問ありがとうございます。
はい。仰る通りで国が違うから規定が異なるということです。私なりの解釈と背景を添えさせていただきます。
①ドイツとオーストリアは隣国で、同じドイツ語が公用語の国
同じドイツ語ですので、規定の名称も必然的に似たような名前が多いですね。
これは多くの人を悩ます原因の一つになっていますね。(;^_^A
ただ、国が違えばルールも異なりますので、格付けの基準は異なるものとお考え下さい。②1985年ジエチレングリコール事件以降、オーストリアワインは大変革した
既に学習済みであれば重複した内容となりますが、すみません。
まず、「ジエチレングリコール事件」を簡潔に説明します。
マドンナなどのドイツの白ワインに代表されるように、1980年代は甘口ワインが空前のブームを巻き起こしていました。
甘口のワインが売れます。
オーストリアでは、原料となるバルクワインにジエチレングリコールという、ガソリンの不凍液を混入させて販売していたという事実が明るみになりました。
新聞では「毒入りワイン」と発表され、方々から非難を受けました。
これがジエチレングリコール事件です。これ以降オーストリアワインは飛躍的にクオリティを上げます。
この事件をきっかけに、オーストリアワインは辛口の高品質ワイン造りに国を挙げてシフトチェンジします。
(2023年の教本を見ると、温暖化の影響もあり若干規定に変更があったようですが)ドイツとの格付けの違いは甘辛度で分類していないという点にあります。
(ドイツも格付けをブルゴーニュのように、畑毎に格付けをシフトチェンジするよう法改正が行われましたが)現代では食事のライト化のトレンドも相まって、辛口ワインが礼賛される風潮になりました。
オーストリアが厳しい規定を設定した上で、高品質のワインを造り続ける努力もあり、この格付けが産まれたと捉えていただければよいと思います。実際に教本をご覧いただくと、オーストリアワインの規定は厳しいことがわかります。
またオーストリアはドイツから見ても南部に位置しますので、オーストリアはドイツよりは糖度が高いブドウがが収獲しやすい気候です。
ドイツほどの厳しい寒さはないので糖度に重きをおく必要がないとも考えられます。以上です。
参考になれば幸いです。
ご不明な点があれば、またお知らせください。
ご質問ありがとうございました。2023年3月29日 12:45 PM #28213なーなさん。早速に詳しく教えていただきありがとうございます。
何となくよく似ている国なのでどうしても比べてしまいがちですが
そこは別物ととらえて学習していきたいと思います。
また糖度についてドイツ程重きを置く必要が無いという点も加えて頂き
自分なりに理解できる要素となりました。
ありがとうございました。2023年3月30日 4:30 AM #28232na_naキーマスターkinouchichiemiさん
こちらこそご質問にお返事とありがとうございました。
実際に隣国のドイツではオーストリアワインが沢山売られています。
もう一方の隣国のスイスでは、ワインは殆どが自家消費となっております。オーストリアは多くのワインを国外に輸出しております。
プロモーションにも注力しています。ドイツ人はエコ意識が高いので、遠くのワインを燃料費を費やして買うより
隣国のワインを買うほうがカーボンフットプリントが少なくて良い。と考えているみたいですよ。2023年5月11日 7:33 PM #29146なーなさんご丁寧にありがとうございます。再度投稿していただいていたことに気づかず大変失礼しました。
確かに最近オーストリアワインをよく見かけますしオーストリアワイン中心のワインバーも近くにできています。
個人的に好きです。ドイツの方は色々几帳面そうですね。
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