日本ソムリエ協会教本【2023】変更点まとめ

【最終更新日】2023年10月13日

こんにちは!今回は先日出版されました2023年版のソムリエ協会の教本の大きな変更点をお伝えしたいと思います

2022年以前の教本で学習されていた方は是非参考にしていただければ幸いです。

今年度から初受験で2023年の教本を購入される方も新たに追加された点は出題されやすいので、目を通していただければと思います。

 

 

さて、2022年の教本で昨年学習していた私が2023年版教本を手に取った第一印象としては、、、

重くなっている!!!

でした笑

それもそのはず、2022年版教本は831ページ、2023年版教本は862ページと、32ページもボリュームアップしています。

 

さらっと読んでみましたが、カットされた点はありませんでしたので、32ページ丸々加筆が行われたということになります。

 

大きく加筆があったのは下記の3点です。

①飲料概論が新設された。

②ハンガリーで大幅な改定があった。

③料理とワインの相性(ペアリング)が新設された。

 

①今まで日本酒と焼酎は別のページに記載がされていましたが、今年から酒類飲料概論に集約されました。

その代わり、ミネラルウォーターは新たに飲料概論という項目に移行されることとなりました。

それに加えて飲料概論には新しく日本茶や紅茶、コーヒーが追記されました。

 

②ハンガリーで大きな改定がありました。

基本的なプロフィールなど概論の部分は特に変更はなかったのですが、各産地の各論は大きく変更されています。

トカイワインや新たに追されたP.D.O.エチェキ・ペシュグーの製造方法の図や、バラトンワイン産地にある特別なワインの格付けに関する詳しい記載が追加されています。

このような加筆された箇所は出題の筆頭候補と言えるでしょう。

正直私はハンガリーはトカイとエゲルのエグリ・ヴィカヴェールくらいしかまともに勉強していませんでしたが、この程度の学習では本番太刀打ちできないのではないかと思います。

 

③ペアリングの項目が追加されました。

ペアリングについての考え方や料理の詳しい分析などが記載されています。

6ページのみと量は多くありませんが、ペアリングは2次試験でも毎年出題されていますので、必須項目になるでしょう。

 

その他、やや大きい加筆などを下記にまとめておきます。

・目次がアイウエオ順になった。これは分かりやすくなったと思います。

・目次の綴りが英語になった。(例、ドイツであればAllemagne→Germany)これも分かりやすくなりました。

・7ページ、フォーティファイド・ワインの記載が具体例を使った詳しい文章に書き替えられた。

・19ページ、表3遊離型亜硫酸濃度の表が追加。

・27~29ページにかけて、オレンジワインの醸造や全房発酵など近年よく耳にするキーワードが追加された。

・69ページ、カクテルのレシピが追加。

・135ページ、カリフォルニア州でのカーボンニュートラルへの取り組みが追加。

・146ページ、カリフォルニア州のレイク・カウンティが追加。

・165ページ、オレゴン州で2021年に認定されたヴィラメットヴァレー南部初のA.V.A.であるローワー・ロング・トムA.V.A.が追加。

・208ページ、イタリア・バローロの地図が削除。

・293ページ、イギリス、イングランドのプロフィールなどの概論が追加。

・698ページ、2022年に改定がありましたサンテミリオンの格付けが反映。(オーゾンヌ・シュヴァル・ブラン・アンジェリュスが第一特別級Aから消え、フィジャックが昇格した)

・チオール化合物やロタンドンなど、香り成分については、796ページのテイスティングの項目へ移動。


 

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