【ラングドック・ルーション】ソムリエ・ワインエキスパート試験過去問と勉強方法

【最終更新日】2023年1月10日

ソムリエ試験の三大科目はワイン概論、フランス、日本だとWBSはとらえています。

このうちフランスは絶対に苦手科目にしてはいけないと断言できるほど重要度は高いと考えています。

試験での出題数も多いですが、それ以上にワイン界での存在感は圧倒的で、試験に合格したとしてもフランスワインが苦手のままですとどうしてもコミュニケーションに限界が出てくるのです。

 

そんなフランスワインの中でも苦手意識の強い人が多いのがラングドックルーション地方でしょう。

南西地方とともに広大にワイン産地が広がりますが、産地はのっぺり広がりこれといったとらえどころがないように感じる人も多いはずです。

 

また、地酒の区分の生産量が多く、そのためフランス国内消費のワインに偏りがあり、国外向けの高級ワインが目立ちにくい素地があるのもこの地方の特徴です。

出題数そのものも1問歩かないかなので、スクールや受験生によっては捨て門にしてしまうところもあるかもしれません。

 

しかし、実際のワインライフで検討するとコストパフォーマンスがよく、飲みごたえがありながらも滑らかな口当たりで、かつ日常的な価格のワインが日本のワインショップでも見かけることのできる産地です。

また、この地方は郷土料理に出色のものがおおく、日本人の口にも合う親しみやすい料理も魅力です。

 

試験という見方をすれば重要度は決して高くはありませんが、実際のワインライフを検討するとできれば得意分野にしてほしいエリアでもあります。

 

さて、以下がソムリエ、ワインエキスパート試験のボリュームゾーンの難易度の過去問と解説です。

 

年度別に過去問は随時追加の予定です。

 

本格的な学習に入る前に、事前に全体の難易度と傾向を押さえておきましょう。

 

WBSのソムリエ試験、ワインエキスパート試験対策講座はこちら→

 

ソムリエ試験・ワインエキスパート試験全体の勉強方法はこちら→

 

*クリックで回答と解説を表示!を押下すると回答と解説が表示されます。

過去問全般の取り組み方はこちらをご参考ください→

 

【こちらの過去問もご参考ください】

 

ラングドック・ルーション地方 ソムリエ・ワインエキスパート試験過去問

2022年

【問題1】地方都市

Languedoc地方において、スペインからの交通の所要であり、1997年に歴史的城塞都市としてユネスコ世界遺産に登録された都市を1つ選んでください。

①Nîmes

②Montpellier

③Carcassonne

④Perpignan

 

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③のCarcassonne(カルカッソンヌ)が正解です。

ラングドックにはガールの水道橋やニームの円形闘技場など、古代ローマの遺跡が数多く存在しています。

カルカッソンヌの城壁都市は世界遺産に登録されています。

 

【問題2】地方の気候

Languedoc-Roussillon地方に吹く、乾いた冷たい風を何というか、1つ選んでください。

①トラモンタン

②ボラ

③ミストラル

④シロッコ

 

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①が正解です。

プロヴァンス地方同様、ラングドック・ルーション地方の大部分が典型的な地中海性気候です。

冬は穏やか、夏は暑く乾燥し、雨はほとんど降らず、降っても冬に集中しています。

トラモンタンと呼ばれる乾いた冷たい風により、ブドウ畑は過度の暑さから守られると同時に乾燥し、病害のリスクが少ないのがこの土地の特徴です。

 

【問題3】地方料理

Languedoc-Roussillon地方の名物料理を1つ選んでください。

①Canelée

➁Jambon Persillé

③Brandade de Morue

④Baeckeoffe

 

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③のBrandade de Morue(ブランダード・ド・モリュ)が正解です。

これはタラとジャガイモのペーストです。

①のCanelée(カヌレ)はボルドー地方伝統の菓子です。

➁ Jambon Persillé (ジャンボン・ペルシエ)はブルゴーニュ地方の郷土料理でハムとパセリのゼリー寄せです。

④のBaeckeoffe (ベックオフ)はアルザス地方の郷土料理で、肉と野菜の白ワイン蒸し煮です。

 

【問題4】スパークリングワイン

Languedoc-Roussillon地方において発泡性の白ワインのみが認められ、瓶内二次発酵方式で作られる A.O.C. を1つ選んでください。

①Limoux

➁Limoux Blanquette de Limoux

③Limoux Methode Ancestrale

④Crémant de Limoux

 

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➁のLimoux Blanquette de Limoux(リム―・ブランケット・ド・リム―)が正解です。

主要品種としてMauzac(モーザック)90%以上、補助品種としてシャルドネとシュナンブランが認められています。

収穫年の12月1日以降に瓶詰めを行い、瓶内二次発酵をします。

瓶内熟成期間は9か月以上となっています。

 

①のLimoux(リム―)はオード県の41ヵ村に認められているA.O.C.で、赤のスティルと白の発泡性ワインです。

赤の主要品種はメルロー、白はシャルドネ、シュナンブラン、モーザックの3品種が認められていて、オーク樽を使用して発行させなければなりません。

③のLimoux Methode Ancestrale(リム―・メトード・アンセストラル)はMauzac100%の白の発泡性ワインです。タンクでの発行途中でマストを瓶に詰め、瓶内で発酵を完了させます。

④のCrémant de Limoux(クレマン・ド・リム―)はLimouxと同じ地域において瓶内二次発酵により造られる白とロゼの発泡ワインです。主要品種はシャルドネです。

 

【問題5】基礎的なAOC

Languedoc-Roussillon地方において、赤ワインのみの生産が可能なA.O.C.を1つ選んでください。

①Corbières

②Fitou

③Maury

④Pic-Saint-Loup

 

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➁のFitou(フィトゥー)が正解です。

1948年にA.O.C.を取得したラングドックでも古い歴史をもつワイン産地です。

主要品種はカリニャンとグルナッシュです。

 

【問題6】基礎的なAOC

Languedoc-Roussillon地方Hérauit県において、赤・ロゼの生産が可能なA.O.C. であるものを1つ選んでください。

①Saint-Chinian

②Terrasses du Larzac

③Pic-Saint-Loup

④Picpoul-de-Pinet

 

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③のPic-Saint-Loup (ピク・サン・ルー)が正解です。

①のSaint-Chinian(サン・シニアン)は赤白ロゼ。

②のTerrasses du Larzac(テラス・デュ・ラルザック)は赤のみ。

④のPicpoul-de-Pinet(ピクプール・ド・ピネ)は白のみです。

 

【問題7】バニュルスと同地区のAOC

Languedoc-Roussillon地方においてA.O.C.Banyulsと同じ地域で生産されるA.O.C.を1つ選んでください。

①Limoux

②Collioure

③La Clape

④Minervois

 

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➁のCollioure(コリウール)が正解です。

A.O.C. CollioureはRoussillon地方のA.O.C.Banyulsの認定地域で造られる酒精強化されない赤、白、ロゼワインです。

①のLimoux(リムー)、③のLa Clape(ラ・クラープ)、④のMinervois(ミネルヴォア)はいずれもLanguedoc地方のA.O.C.ワインです。

 

【問題8】バニュルスグランクリュのセパージュ

Languedoc-Roussillon地方Banyuls Grand Cruにおける、Grenache Noirの最低比率を1つ選んでください。

①100%

②95%

③85%

④75%

 

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④が正解です。

Banyuls Grand Cru(バニュルス・グラン・クリュ)はBanyulsと同一の生産地域ですが、Banyulsは赤、白、ロゼの生産が可能で、赤ワインの場合のGrenache Noir(グルナッシュ・ノワール)の最低比率は50%に対し、Banyuls Grand Cruは75%となります。

また、Banyuls Grand Cruはオーク樽で最低30ヵ月の熟成が必要です。

 

【問題9】VDN

Languedoc-Roussillon地方において、V.D.NのA.O.C.を1つ選んでください。

①Rasteau

②Muscat de Beaumes-de-Venise

③Muscat du Cap Corse

④Frontignan

 

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④のFrontignan (フロンティニャン)が正解です。

①のRasteau(ラストー)と②のMuscat de Beaumes-de-Venise(ミュスカ・ド・ボ-ム・ド・ヴニーズ)はローヌ地方のA.O.C.。

③のMuscat du Cap Corse(ミュスカ・デュ・カップ・コルス)はコルス島のA.O.C.です。

 

【問題10】VDL

Languedoc-Roussillon地方において、V.D.LのA.O.C.を1つ選んでください。

①Clairette de Languedoc

②Macvan du Jura

③Pineau des Charentes

④Floc de Gascogne

 

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①のClairette de Languedoc (クレレット・デュ・ラングドック)が正解です。

クレレットが100%のV.D.Lとスティルの白が生産可能です。

②のMacvan du Jura(マクヴァン・デュ・ジュラ)はJura地方のA.O.C.。

③のPineau des Charentes(ピノー・デ・シャラント)はCognac(コニャック)地方のA.O.C.。

④のFloc de Gascogne(フロック・ド・ガスコーニュ)はArmagnac(アルマニャック)地方のA.O.C.です。


 

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【ラングドック・ルーション】ソムリエ・ワインエキスパート試験過去問と勉強方法” への3件のフィードバック

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