【最終更新日】2022年11月19日
こんにちは。ワインブックスの前場です。もうすぐ1次試験が近づいてきましたね。
WBSの多くの方は期待と不安が入り混じった心理かと思いますが、あとすこし、月並みで申し訳ありませんが、頑張りましょう。
きっと望み通りの結果が待っています。
さて、今回のテーマはソムリエ試験、ワインエキスパート試験の合格点についてです。
具体的な合格点はさらりと流して、もう少し深ぼってお話をします。
合格するとして、果たしてそこから先の点数は重要なのかどうか?です。
結論を言えば合格してしまえばはっきり言ってそのあとの点数は全く気にしなくてかまいません。
ええーーー!本当にーーー!?
スクールの主催者がこんなことを言うのはビジネス的にはNGです。受験生の競争心をあおり、馬車馬のごとく走らせるのがスクールビジネスのセオリーだからです。
ですが、僕はワインビジネスをするにあたって嘘はつかないということを大事にしています。
大げさに表現して不安をあおり、馬車馬のように受験生を走らせるのがいいことだとは思っていません。WBSはむしろ真逆の方針です。
ただし、話には当然例外もあります。
なので実際には、なかには高い点数にこだわったほうがいい人というのはいますが、ほとんどの人には関係がないし、気にする必要はない、これが正しい表現でしょう。
いったいどのようなことなのか?見てみましょう。
目次
ソムリエ試験、ワインエキスパート試験の合格点は高い方がいいの?
ソムリエ試験・ワインエキスパート試験の合格点は?
一般的にソムリエ試験、ワインエキスパート試験の合格点は、一次試験は7割程度と紹介されていることが多いです。
実際には公表されていないのでブラックボックスなのですが、昨年度の受験生の声を聴くともっと下の点数でも合格してるようですので、おおむね6割5分~7割が実際のところでしょう。
当たり前ですが本当のギリギリのラインで合格する場合、それだけ不合格が近づくわけですので、その意味ではギリギリよりは少し高い方がいいのはその通りでしょう。
この辺りは適宜ご判断ください。
では、ここからが本題です。
結論、全く気にしないでいい
耳障りがいいことをいうつもりはありませんし、おそらくWBSの方であれば僕が耳障りのいいことを言う性格ではないことは分かっていると思います。
そのうえで、本心からソムリエ試験、ワインエキスパート試験の合格点は「一切気にする必要はない」と思っています。
もちろん、これは合格点のあとの高低の問題ですよ。不合格では目的が達成できませんから、そこはご理解ください。
ただし、ほんの一部の方には点数にこだわったほうがいい人はいるし、また、できれば高い点数の方がいいというケースもあります。
ですが、ソムリエ・WE試験以外でも多くの資格試験がありますが、資格試験の点数の高低にまでこだわっているところは見たことがありません。
なぜなのか?もう少し深堀しましょう。
他の資格試験では?
これは他者を引き合いに出して申し訳ありませんが、僕は行政書士試験も受験しているのでわかりますが、法律の予備校でもほとんどのところは「合格をすればそのあとの点数までは一切気にしなくていい」といっています。
もちろん、高い点数で合格をすればそれだけ目立つし、スタートアップとしては追い風になるのはその通りかもしれません。
試験結果が公表される試験であれば、「一位の人はどんな人なんだ」と注目を集めるでしょう。
また、予備校だってそういう人は講師にいれば目を引きますから、声もかかりやすくなると思います。
ただし、最終的にそれを「どう生かすか」になると、途端にほとんどすべての予備校は「全く関係ない」に一致をします。
これはなぜか?つまり高得点での合格は、一時的には注目されるきっかけにはなるけど、最終的には他にもっと重要なポイントがあるよ、ということを意味しているのです。
点数が高くても実務に活かせないAさん
では、ソムリエ試験、WE試験をどう生かすか、これと試験の点数を見てみましょう。
あなたの周りにもいるはずです。
「あの人は勉強はできるけど何となく話しづらい」
こういう人がソムリエやワインエキスパートであることを想像しましょう。仮にAさんとします。
質問しづらい雰囲気があるにも関わらず、それでもやっとの思いで質問をしても、なんかカタカナばっかりで何言っているかわからないし、説明は長くてイメージがしづらい。笑顔もない・・・。
こういう人は典型的な「残念なソムリエ」「残念なWE」です。
あなたがレストランを開業するときに、「残念なソムリエ」を雇いたいと思いますでしょうか?普通はノーでしょう。
点数が低くても実務に活かせるBさん
では、逆に「点数は低くても実務に活かせる人」を検討してみましょう。これはもうお分かりですよね。
仮に合格ギリギリでソムリエ試験に合格し、確かに知識の面ではあやふやなところがあるけど、でも一生懸命でお客様の言うことに笑顔で答えてくれる。
こういう人はワインを一緒に飲みたくなるし、お勧めされたらなんかワインが美味しく感じるはずです。
あなたがお客様の立場であれば、AさんとBさんのどちらに担当してほしいでしょうか?ほとんどの人はBさんを指名するはずです。
もちろんこれには限界はあります。
例えばBさんの知識があまりにも乏しすぎる場合に、あなたの知識の方が勝ってしまうとさすがに「そりゃないよ」となるはずです。
Aさんであっても、本当のワイン通が知識面で信頼できる人を探している可能性があります。
ですが、これは極端な話ですし、ゲストの前で笑顔を絶やさないBさんであれば、前向きにワインの学習も合格後にコツコツ続ける可能性が高いです。
点数にこだわったほうがいい人
ここまでを読んでいただくと、「そりゃそうだ」と思う人が多いはずです。
何もこれはソムリエやWEだけではありません。弁護士だって医者だって同様でしょう。
しかし、中には合格点でも、できる限り高い点数をとったほうがいいひとというのは存在します。
例えば試験後にソムリエコンクールやワインスクール講師として活躍をしたい人の場合です。
この場合は一般呼称の試験でもできる限りほかの人に差をつける意気込みは重要になってきます。
「ほかの人よりも一点でも多くとる」この意気込みは必ずこの後に続く道のりで役に立つはずです。
また、誰にも負けたくない、本当のトップ中のトップになりたい、という人も点数にはこだわったほうがいいです。
本当のトップ中のトップは、ハードもソフトも両方備えているものです。つまり勉強もできて、実務もできるという人でしょう。
さすがにこのレベルになると僕も数人しか見たことはありませんが、それでもあなたが本当にトップ中のトップを目指すとなれば、やはり点数にはこだわったほうがいいでしょう。
正解と正しいことの区別がつかない
試験では確かに正解と不正解があって、正解は〇、不正解は×になります。
ですが、実務の時に、あるいは実社会において、〇×で回答がだせることってどれだけありますでしょうか?
〇であっても部分的にバツがあったり、見方を変えれば〇が×になることだって多いかもしれません。
これはチクリと来る方もいらっしゃるかもしれませんが、点数にこだわる人は、正解が正しいことだと思っている場合が多いです。
ソムリエ、ワインエキスパート試験であれば、教本に載っていることが正しくて、それ以外が正しくないことだと思っているケースです。
「え?私のこと?」こう思ったあなた!そうではありません。
本当に恥ずかしいのですが、過去の僕はこれに片足を踏み込んでいました。
あの頃のおれ・・・
30歳くらいの頃でしょうか。僕はソムリエコンクールで優勝し、メディアにも取り上げられて有頂天になっていました。
自分では「知識も正確で、実務でも優しいソムリエ」のつもりでしたが、全くバランスの悪いソムリエだったと思います。
例えばレストランとかに行くと真っ先に「ワインリストを見せてください」といって、くまなくリストを眺めます。
何をするのかというと、スペルの間違いはないか、表記に間違いはないかを見つけるのです。
そしてこれをソムリエに伝えて、ワインリストを返却します。
ワインは頼まないのにワインリストを見ているーー?!
当時の僕は、正解が正しいことだと思い込んでいたので、ワインリスの間違いを指摘をするのが正しいことだと思い込んでいたのです。
では、ワインリストの間違いを指摘するのは本当に正しいことでしょうか?今はそうは思いません。
なぜならワインリストが間違っていてもこれで不利益をこうむるのはそのお店なので、楽しむ客の側であればどうでもいい問題だからです。
せっかくレストランに来たのであれば、楽しむ雰囲気を優先させるべきであって、〇×なんてどうでもいいはずです。
まとめ
いかがでしょうか。今回は、合格するとして、その合格点の高低について検討してみました。
もちろん、点数にこだわる人にとっては合格点は大事です。そこは誤解しないようにしてください。
そのうえで、多くの人にとっては合格した後の点数にこだわる必要はないし、もっと他にこだわるとこはあるよ、ということがお伝えしたかったところです。
他者の気持ちを自分のことのように考えられる、想像力がある、前向きな姿勢がある。
おそらくWBSの多くの方はこんな人だと思います。
だって、そういう人にとって居心地がいいスクールだからです。
ここまでお読みのあなたであれば何の心配もいりません。遠慮なく学習を進めていきましょう。
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