【ソムリエ試験の勉強方法】ワイン概論で面食らって泣きそうです。

こんにちは。ワインブックスの前場です。

ソムリエ試験、ワインエキスパート試験の学習を始めると、普通の人は最初のページから進めるのがほとんどだと思います。

そしてソムリエ協会教本の一番最初はワイン概論なのですが、これがなかなか曲者なのです。

 

多くの人は、ブルゴーニュワイン、ボルドーワイン、イタリアワインとかの局地的なワインに興味があって、試験を受けようと思っていることがほとんどです。

少なくとも試験を受けようと思っている段階で、ある程度のお気に入りのワインがある、ということでしょう。

 

ですが、教本の最初を見ると、ワイン醸造や栽培、コルクとか樽材などの、おそらくほとんどの人がこれまで接したことのない内容にぶつかることになるのです。

多くの人はここで何が書いてあるのか理解できないし、理解できても1ページを進むだけで神経をすり減らしてしまう。これが現実です。

 

今回は、ソムリエ・ワインエキルパート試験の勉強方法の中でも特にワイン概論についてざっくりと見てみたいと思います。

 

ソムリエ試験の勉強方法

ワイン概論の重要性

まず、これから学習するワイン概論について、ただ「試験に出るから」「最初の項目だから」で学習をしても、腹落ち勘がありませんので普通は頑張れません。

なので、少し回りくどいですがワイン概論の重要性について簡単に見てみましょう。

重要性を理解して、腹落ちして学習しましょうということです。

 

ワイン概論は、主に栽培や醸造などのワイン造り全般についての文字通り概論になります。

僕は数多くの日本を代表するようなソムリエさんと出会いましたが、ワイン概論を軽んじている人は一人もいませんでした。

 

有名なソムリエさんでも例外なく好みのワインというものはあります。

でも、それらの局地的なワイン産地のワイン以上にワイン概論には力を入れて知識の習得に励んでいるのです。

 

ですが、深掘りをすると当たり前だという結論になります。

ワイン業界の経験が長くなると、最終的にはワインづくりをする人と接することになります。

そんな人たちと話をするときに、栽培や醸造のことがわかっていないと相手にされないし、逆にワイン概論に深い知識があれば信頼を得ることができるのです。

 

生産者さんとの話だけではありません。

個別のワインの表現をするときでもワインがどうつくられて今があるのかは重要です。

これを芯からわかっているから、誰もがワイン概論をしっかりと学習をするのです。

 

ヤマを知ろう

「そんなこと言ったって、ベテランの人の意見じゃなくて、受験生の本音を探ってよ」

こう思う人もいるはずです。

これから試験を受ける人にとって重要なのは、何が必要なところで何が不要なのか?どう学習すれば効率的なのか、ここのはずです。

 

では、教本を見てみましょう。

2022年度のソムリエ協会教本では、ワイン概論は3ページから35ページの32ページです。

このうち、ざっくり見ると

ブドウ栽培で9ページ(10~18ページ)

ワイン醸造で17ページ(18~34ページ)

になります。

 

ということはブドウ栽培とワイン醸造で26ページ、割合にして8割強を占めることがわかります。

それだけブドウ栽培とワイン醸造は重要視されているんだ、ここをまずは押さえましょう。

 

ブドウ栽培

では、ブドウ栽培から見てみましょう。

ブドウ栽培は、ざっくりいえば

・栽培用語の解説

・ブドウ由来の香り成分

・各種病害

が本丸になります。

 

ソムリエ協会教本は文字数が多いことで有名です。

普通のビジネスでは文字数が多いのは嫌われますが、それとは真逆の解説なのです。

なので、ここはあなたなりにざっくりとイメージできる範囲でそれらの解説を読みほぐし、イメージするように覚えてみるのが正攻法です。

 

例えばブドウ由来の化合物の項目にロタンドンがありますが、これは本文がびっしり6行ありますが、まとめると

 

ロタンドンは、胡椒のもとになる香りの物質で、シラーやグリュナーフェルトリーナー種に見られる。冷涼な気候で顕著になる。

 

このようにまとめることができます。

何がその文章のポイントになるかは、ずばり問題になりそうな箇所をまとめるということになります。

 

ワイン醸造

では、もう一つのワイン醸造を検討してみましょう。

ワイン醸造も基本的にはその作業をイメージできて、かつ、英語とフランス語と紐づけができている。

これだけで試験は問題なく戦えます。

 

ただし、項目が多いのでここも先ほどの栽培と同様にまとめる力が必要になってきます。

ソムリエ協会教本は、簡単なことを難しく言う教科書です。

ここをあなたなりの教本を作ればいいだけなので、ピンポイントで問題になりそうなところ、出題されそうなところをピックアップしてみましょう。

すると、驚くほどスリムにまとまることに気づくはずです。

 

まとめ:出題のポイントを判断できるようになろう

これは究極の対策法になりますが、一次試験はCBT試験で四肢択一ですし、60分で120問を解く試験構成です。

ということは、考察力は求められているのではなく、求められているのは単純な記憶力なのです。

 

考察力や想像力が求められる試験であればこんなに問題数は多くは出題されません。

また、120問という問題数からわかる通り、長文の問題は不向きなのです。

 

ということは、わかるかわからないかの単純な白黒の回答を聞いていますので、これに沿って問題を考えればおのずと重要ポイントは見つかるはずです。

あいまいな記述、選択肢が多すぎる記述からは出題はしづらいし、出題側は避ける傾向にあります。

 

ということは、各項目にいくつかのキーポイントが見つかるはずなので、ここを集中的に覚えれば学習効率は飛躍的に上がるということになります。

「何となくここが試験問題になりそうだな」

これがわかるようになれば、正直もう合格したようなものです。ご参考ください。

 


 

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