ソムリエ試験・WE試験の勉強方法①ワイン概論

ワイン概論は、一般的にはソムリエ試験、ワインエキスパート試験(以下WE試験)の最初に学習するところなのですが、まずは用語の多さと横文字、カタカナの多さに辟易する人は多いはずです。

ワインが好きで試験を受けようと思っている、あるいは仕事上必要で試験を受けるひとであっても、普通は派手なフランスワインだったり日常のワインライフに近いイタリアワインやアメリカワインに興味のある人がほとんどでしょう。

ということは、最初から積極的に「ワイン概論が勉強したいです」という人はほとんどいないにも関わらず、最初にワイン概論を学習させられるのです。

 

ソムリエ試験の勉強方法①ワイン概論

ワイン概論はなぜ最初に学習するのか?

では、なぜワイン概論はフランスワインやイタリアワインなどの人気産地よりも先に、まずは学習しなければならないのかを検討してみましょう。

本当にビジネスライクに考えれば、試験勉強をする人をできる限り長く続かせようと思えば、まずはフランスワイン、しかもブルゴーニュとかボルドーを学習させる方が引きは強いはずです。

しかし、その引き以上に優先させるべき理由があるから、だからワイン概論は他の何よりも先に順番があることになります。

検討するべきは、それはなぜか?というところになります。

 

これにはいろいろ理由がありますが、一番にはやはりすべてのワイン生産国に当てはまるキーワードが多いということにつきます。

例えばワイン醸造の用語などは、どこの国でもおおむね同じような言葉を使って説明がされてあります。

フランス語、英語の違いこそありますが、この二つの言語さえ押さえておけば、おおむね世界のワイン生産国での会話には困らないくらいに浸透しているキーワードがワイン概論には多くあります。

 

また、「ワインとは」を知らないとその先に進めないという意見もあるかもしれません。

それはそうでしょう。フランスワイン、イタリアワインを勉強する前に、まずは「ワインとは」を知っておかないとダメじゃないかという意見はごもっともにも映ります。

 

なぜ苦手意識が強くなるのか

おそらく多くのワイン初学者は「なぜワイン概論を勉強しなくてはならないのか」を一度は考えたことがあるはずです。

そりゃそうでしょう。ブルゴーニュやシャンパーニュを勉強したくてうずうずしているにも関わらず、知りたくもない醸造や栽培を聞かされてもみましょう。

焼き肉店に行って、焼き肉眺めながらサラダを食べさせられているようなものかもしれません。

しかしながら、ワイン概論に苦手意識を持つ人はこの手の人に多いのではと考えたことはないでしょうか?

つまり、「本当に学習したいところが別にある」人に限ってワイン概論が面倒に感じるパターンです。

本当はボルドーワインが学習したい、あるいはイタリアの産地別のワインを知りたい、こう思っている人のパターンです。

こういう人はそもそもボルドーワイン、イタリアワインこそが本丸なのにも関わらず、試験だからまんべんなく学習をすることになるがゆえにワイン概論が邪魔に感じる。

すこし誇張して表現していますが、胸の痛い人はいるかもしれません。

 

なぜ学習しないといけないのか

では、逆の視点で見ていきましょう。

おそらくここまでこの記事をご覧のあなたは、ワイン概論の重要性は十分に認識しているはずです。

そのうえで、そもそも「なぜワイン概論は重要なのか?」ここを見てみましょう。

 

当たり前ではありますがワイン概論は世界各国、どこの国のワインを学習しても必ず通る知識です。

例えば瓶内二次発酵方式という手法はワイン概論で学習しますが、世界各国、どこの国でも出てくるキーワードです。

瓶内二次発酵方式だけではありません、気候だったり栽培だったり、ワイン醸造も世界共通のキーワードばかりでしょう。

ということは、ワイン概論が苦手になってしまうと、知らないうちに各国のワインを学習しても、知らないキーワードが出てきてしまうということになりかねません。

 

ワイン概論の学習方法

では、ワイン概論の学習方法を検討してみましょう。

ワイン概論を見てみると、

①ワインとは

②ブドウ栽培

③ワイン醸造

この三つに分けられていることがわかります。

まずはこの三つを大きくとらえて、ざっくりと教本を読み進めていきましょう。

読み方についてはどこから読んでも構いませんが、「ここからがぶどう栽培なんだ」というわかりやすい見出しがありますので、それは意識して読むことをお勧めします。

 

すると、結局①②③にせよ、「小見出し」とその「意味」でワイン概論は構成されていることがわかると思います。

つまり、大見出しこそあっても結局はキーワードに関連する意味合いをおさえることでワイン概論は対応することができるということです。

ソムリエ試験、WE試験は結局暗記の試験なのですが、ワイン概論の問題の構成で一番多いのはキーワードの意味を選択肢から紐づけるというものです。

であれば、それぞれのキーワードの意味をフラッシュカードやノートに書いておいて、それをひたすら読み込めばいい、ということになります。

 

結論:腹落ちしないと勉強できない

いろいろ小手先のことを書きましたが、結局のところワインの学習の本丸中の本丸はワイン概論になります。

ですが、本丸中の本丸の学習って、どの分野でも面倒だしうっとおしくないですか?

「医学とは」「政治とは」「法律とは」「日本国の歴史とは」

こんなことをいきなり語り始めて誰が話聞くかというと、普通は話を聞かないし、耳を傾けないのが人情というものです。

 

そのうえで、ここまで解説したように、どうしてもワイン概論は重要性では特Aだし、避けて通れない分野だということはお分かりになったかと思います。

有名なソムリエさんもワイン関係者さんも、優秀な人は例外なくワイン概論が得意です。

 

ここはひとついろいろ駄々をこねるのはあきらめて、正論を受け入れて腹落ちしてみてはいかがでしょうか?

腹落ちすればひょっとしたらキーワードの入り具合も変わってくるかもしれません。

 


 

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