【二次試験の配点】ワインエキスパート テイスティングの方向性

【最終更新日】2022年10月28日

こんにちは。ワインブックス前場です。

2022年の二次試験の合格発表の日に、しれっと同時発表されたのが「テイスティング項目別点数配分について」でした。

これを見て驚いたひともいたかもしれませんのでここを解説します。

 

テイスティングの配点については公開されていて、今年もおおむね例年と同じ傾向になっています。

ここではワインエキスパート試験に絞って、この「テイスティングの配点」が公開された意味を検討して、来年度以降の受験に活かしていただければと考えています。

情報を分析するのはWBSの得意中の得意なので、参考になる方は多いと思います。

 

なお、記事の品質担保のためご説明しますが、僕は前場亮と言いまして、ワインブックスの代表を務めています。

ユーチューブチャンネル「ワインブックス」を運営していて、こちらはワインジャンル最大規模になっています。

自身は30歳の時に国内のソムリエコンテストで優勝し、その後にワイン界から完全にはなれて法律とインターネットを勉強し、ワイン界に戻りました。

 

教育機関として当サイトワインブックススクールを運営していて、毎年多くのワインエキスパート試験の合格者を出させてもらっています。

そのため質の高い一次情報が入りやすい立場ですので、これを根拠に記事を作成しています。

 

2022年度二次試験の結果と分析はこちらをご覧ください→

 

ワインエキスパート試験”テイスティング配点”公開の理由とは?

実際の配点を検討する

2022年度二次試験の発表と同時に公開されたのがこちらのお知らせ。

【ワインエキスパート配点】

外観 16~20%

香り 29~30%

味わい 17~19%

そのほかの項目 8~10%

収穫年 5%

生産地 7~8%

ブドウ品種 12~14%

と記載があります。

 

ちなみにソムリエも同時発表されて

外観 18~20%

香り 29~31%

味わい 17~18%

そのほかの項目 8~10%

収穫年 5%

生産地 7~8%

ブドウ品種 12~13%

となっています。ワインエキスパートとソムリエに若干の差はありますが、これはノイズ程度でしょう。

 

これを回答一つの点数に割り振るとおおむねこうなります。

(1本のワインを100点として)

項目 配点
外観 2.5点
香り 2.5点
味わい 2.5点
その他の項目 2.5点
収穫年 5点
生産国 7点
ぶどう品種 12点

 

ここを検討してみましょう。

 

ぶどう品種の配点が高い

パッと見ておそらく多くの人が思ったことは、

・ブドウ品種の配点が高い

・ここにない項目がある

この二つでしょう。

ぶどう品種は1個を選ぶというものですので、この1個で12~13%の配点があるということになります。

 

例えば外観や香りに20~30%の配点があっても、選択する項目は複数になりますし、しかも各項目で複数個の選択をすることも多いです。

そのため選択のひとつひとつの配点はいいとこ1~2%でしょう。

ところがブドウ品種は1個の選択ですので、この1個に12~13%の配点があるということになります。

 

これは何を意味するのかというと、テイスティング試験では表現が大事とされいますが、結論そのものが当たる当たらないも大事だよという強烈なメッセージでしょう。

今年の二次試験のテイスティングアイテムはぶどう品種はかなりオーソドックスなものでしたので、今回の発表を踏まえての選択なのかもしれません。

 

この配点がこれまでされてきたのか、あるいは今年になって採用されたのかはわかりません。

ただしここにきて発表されたということは今後の試験の傾向に大きく影響を与えると見て間違いはなさそうです。

 

配点項目にない項目がある

例えばグラスの形状やデカンタージュなどのサービス方法については配点項目の記載にありません。

ひょっとしたらこれがブドウ品種に含まれているかもしれませんし「そのほかの項目」に含まれているかもしれません。

逆に単純に記載していなくて、これがミスなのかあるいは「表記の項目以外は察してください」という意味なのか、これもブラックボックスです。

 

ただし合理的に検討すれば収穫年が1項目で5%となっているので、手堅く見ても3~5%程度の配点ととらえていいでしょう。

正直この表記自体もかなりあいまいに書いていますし、WBSとしては真正面から真に受けるのは最善ではないと考えています。

そのほかにもない項目がありそうですが、騒いでも意味がないのでここは飛ばしたいと思います。

 

そのほかの項目の全体像

ワインエキスパートとソムリエで若干の差はあっても、基本的に

外観20%

香り30%

味わい20%弱

味わいそのほか10%弱

ここまでがワインの表現になっていて、合計で80%になっています。

そして残りの結論の部分で20%となっていると考えていいでしょう。ただし数値を検討するとやや結論よりになっています。

つまり表現8割弱、結論2割強。これが大雑把な全体像です。

 

今年の試験では、結論をすべて外しても合格している人はいますし、表現さえ当たっていれば合格できる試験であるのはその通りでしょう。

ただしブドウ品種の配点を大きく見せることで、

「テイスティングでは表現が大事だけど、結論は当たるに越したことはない」

をはっきりと打ち出した、これが受験生としては適切なとらえ方と言っていいでしょう。

 

実際の試験との検証

正直、WBSで学習されている方で不合格の方の報告が今のところないので、これは推測の部分も出てきます。

今回の発表によってWBSのテイスティング対策は手堅いし、むしろかなり高い精度の分析ができているといった確信を持ちました。

 

テイスティング試験は数値的にも受験者の質的にも「おおきく踏み外さなければ合格」の試験です。

細かい技術は省きますが、基本的に1次試験でスクリーニングされるので、受験生の多くはこの試験に本気だし、情報収集をしっかりしています。

 

もちろん、人によっては情報の質が低く、これが運悪く結果につながってしまった人もいるかもしれませんが、こればかりはどうしようもありません。

だれでも情報にリーチができる時代なので、どの情報が信頼できてどの情報が信頼できないかも問われているのです。

 

質の高い情報にふれていれば「どうすれば得点ができて、どうすれば失点するのか」がわかりますので、あとはしっかりとトレーニングをするだけ、というところではないでしょうか。

 

まとめ

ここまでワインエキスパート試験の二次試験の配点について検討しましたが、最期にWBSの考えを記載します。

WBSでは

テイスティング試験は名人芸を問われているわけではないし、そもそもテイスティングは官能の部分があるのでドラスティックな採点はしづらいという心理が出題側に働く

と分析していました。

 

これはこの通りだし、当たり前のことを言っているだけにすぎません。

ただし今回の配点発表を検討してもやはりこの心理は反映されているし、しっかりと分析すれば出題者側の意図は読み取れる試験です。

WBSの生徒様には釈迦に説法ですが、配点発表とはいっても大騒ぎするのではなく、淡々と受け入れればそれが最善だととらえています。

来年度以降の受験生のお役にしっかりと絶たせていただきます。


 

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