購入後:【エクセレンス試験 一次試験の勉強方法】ノート、単語帳、資料作成の仕方と重要性

【最終更新日】2024年9月9日

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ソムリエエクセレンス、ワインエキスパートエクセレンス試験において、最大の関門は1次試験です。

特にソムリエエクセレンスの2023年度一次試験の合格者は実に138名中8名で合格率は5.7%という狭き門になっています。

こうなると合格者よりも不合格者の方が圧倒的に多くなります。

 

合格した方が正しい努力をした、という表現であれば、不合格の方は正しい努力ではなかった可能性が高いです。

踏み込みますと、大変に言いづらいですがほとんどの方は間違った勉強方法で勉強しているのが試験結果から検討した合理的判断なのです。

 

では、不合格になった方はどのような勉強をしているのか?

おそらく市販のエクセレンスの問題集とか教本やフォローアップセミナーをそのまま見て、直接問題集や教本から勉強をしているはずです。

ネットで「エクセレンス試験 問題集」と検索すればいくつかはヒットします。

だから多くのエクセレンス受験生はこれを購入するのです。

 

では、ここではわかりやすく市販の練習問題としましょう。

「この問題集は何千問もあるんだから、これをやっておけば大丈夫。」こう思ってあなたは頑張って問題集を解いたとします。

ですが、不合格。ネットの汎用性と試験の合格率を考えればこの数は相当多いはずです。

 

では、ここであなたに質問します。あなたの周りで「市販の問題集だけで勉強」して合格した人を何人知っていますでしょうか?

こたえは言わなくても大丈夫。おそらくいないか、いたとしてもかなりのレアケースになるはずです。

もちろん問題集はかなり精密に問題を作成しているはずですが、それでも「問題集だけで大丈夫」とは書いていないはずです。

 

これは何も市販の問題集がダメだといっているわけではなく、事実としてボリュームゾーンの人が簡単にリーチできる勉強方法では合格の可能性は低いということが示されているということです。

誰でも簡単にリーチができる勉強方法で勉強しても、結果として合格率が1ケタなのであれば、9割以上の人は成功していません。

ということは、ボリュームゾーンの人が簡単にリーチできる勉強方法では、勉強の方向性が間違っている可能性が高いということなのです。

 

僕はWBSで多くのエクセレンス受験生を指導していて、多くの合格者の受験指導をさせていただきました。

権威性のためにあえて申し上げますが、ソムリエエクセレンスでは2023年度に15人の合格者のうち6名がWBS生で、実に合格占有率は40%に拡大をさせていただきました。

いいところばかりではありません。狭き門ですので残念ながら不合格者もいらっしゃいます。

そのため多くの合格者と不合格者の勉強方法を知っている立場で、おそらく僕以上に大きいサンプルサイズを持っている人は少ないはずです。

 

ここから本質に迫ります。言いづらいですが、おそらくあなたが求めている情報は表面的なものではなく、もっと直截的なもののはずですので、厳しい表現も含まれますが、お許しください。

おそらく不合格になる多くの方はそもそもの勉強方法を知らないか、あるいは間違った勉強をしている可能性が高いです。

間違った勉強方法で勉強すれば、勉強すればするだけ合格からは離れます。この事実を受け入れましょう。

この図を見てください。合格までの道のりが①~④あります。

①と②は合格です。③は半々というところでしょう。④はどれだけ努力をしても合格はしません。

厳しいですが、④はそもそもの勉強の方向性がアジャストされていませんので、やればやるだけ合格からは離れてしまいます。

努力を間違った方向で積み重ねると、これまでやった努力が否定された気がして他者のアドバイスも受け入れられなくなります。

 

では、エクセレンス試験はどうでしょうか?わかりやすく2023年度のソムリエエクセレンスの一次試験にしましょう。

合格率は5.7%ですから、95%のひとは不合格だったのです。

 

つまり、↑の図であればほとんどの人は④の方向で勉強しているか、もっと間違った方向で勉強していて、①や②の人はごくわずか。

③の人は問題の組み合わせによっては合格できるかもしれない。これが現実です。

エクセレンス試験は世間一般で言われるエリートと呼ばれる人も多く受験をされますが、その人たちはもちろんもともとの地頭がいいというのもありますが、それ以上に勉強の方向性をアジャストさせるのが上手いです。

逆に僕は地頭が良くないので、より一層勉強方法をアジャストさせるのにリソースを注いだ経緯があります。

 

前置きが長くなってしまいました。おそらくカチンとくる方もいらっしゃったかもしれませんが、それでも参考になった人は多いはずです。

ここでは、あなたがソムリエエクセレンス、ワインエキスパートエクセレンス試験、特に一次試験で希望する結果を出せるように、具体的な勉強方法を紹介します。

しっかり読み込んで、表面的な理解ではなく「なぜこのように言っているのか」までを探っていただき、あなたの勉強方法に反映をさせてください。

 

なお、最初にお断りになりますが、このコンテンツは途中まではオープンコンテンツですが、コア部分についてはクローズコンテンツになっています。

WBS一般会員様であれば最後までお読みいただけますので、予めご了承ください。

とはいえ、2200円以上の価値は絶対にありますし、あなたのエクセレンス試験の目標達成に大きく貢献するはずです。

WBSは月額2200円でエクセレンス試験の合格までしっかりとサポートさせていただきます。

 

講師のなーなさんとともに、僕も真剣にこの試験と向き合っていますので、エクセレンス試験合格を目指される方は入会をお待ちしております。

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ソムリエエクセレンス・ワインエキスパートエクセレンス試験の勉強方法

ボリュームゾーンではだめ

最初にどうしても精神論というか、わかりやすいモチベーションの保ち方として方向性は重要なので、簡単に触れておきます。

この手の話になるとどうしても拒絶反応を示す人もいると思いますが、ここが共有できないと理解が浅いままになりますので、できればしっかりとお読みください。

 

近年は一般呼称のソムリエ・ワインエキスパート試験も難易度が上がり、同様の傾向にありますが、結論としてボリュームゾーンの勉強ではだめだということを最初に受け入れましょう。

ボリュームゾーンの勉強方法とは、検索して多くの人の目に留まる、お金を出せばだれでも手に入る、多くの人にとって耳障りがいい、心地いい、こういう勉強方法です。

 

分かりやすい例として一般呼称の勉強方法を見ると「○か月で合格した勉強方法」と極端に短い学習期間での合格体験記があるとします。

中を見ても自分でもできそうな勉強方法が並んでいて、これなら自分でもやれそうだ、自分でも合格できると思う記事内容になっているはずです。

しかし、こんな情報にあなたが踊らされているのではエクセレンス試験では到底太刀打ちできません。

 

残念ですが検索エンジンやSNSで簡単に見つかる情報はだれでもリーチしています。

とくに検索エンジンのアルゴリズムは多くの人にとって有益な情報のため、結果としてボリュームゾーンの人にとって参考になる情報なのです。

誰にでも参考になって、反対意見も出づらく、当たり障りがない。あなたがこのメンタルであれば少し見直す必要があるかもしれません。

 

したたかさ、ずる賢さ、なりふり構わない姿勢、こういった言葉も受け入れる必要があります。

 

市販の練習問題はダメなのか?

記事の冒頭、市販の練習問題だけでは合格できないというニュアンスで受け取られた方もいらっしゃったかもしれません。

これはなにも市販の練習問題をだめと言っているわけではなく、合格率の事実から見て、誰もが簡単にリーチできる勉強方法では合格の可能性は低いという事実を申し上げています。

 

もちろん市販の練習問題だけで合格した人もいるでしょうし、合格者の多くも市販の練習問題は購入しているはずです。

結論を言えば市販の練習問題はダメではありませんし、逆に大変に有益です。

ただし、合格者と不合格者は練習問題のとらえ方が違うので、活かし方次第で有益にも無駄にもなるのが僕の感想です。

 

繰り返しますが、市販の練習問題はグーグルで「エクセレンス試験 練習問題」で簡単にヒットしますし、お金さえ払えばだれでも購入できます。価格も高くはありません。

だからほとんどのエクセレンス受験生は購入しますが、ではほとんどの受験生が合格しているのかといわれればそうではなく、逆にほとんどの人が不合格になっています。

ということは、多くの人は練習問題を間違った使い方をして不合格になり、ごく少数の人が正しい使い方をして合格をしている、こう見ることもできます。

 

練習問題は、ただの読み物

これは一般呼称の人にも言っていますが、WBSでは練習問題は取り組む対象ではなく、問題の傾向をつかむ読み物なんだとお伝えをしています。

ほとんどの人は練習問題を解き、解説を読んで、これを何周か繰り返す。この方法で勉強をするはずです。

こうすることで3周もする頃には記憶も定着し、自信めいたものも持てるでしょう。でもこれではボリュームゾーンですから合格できません。

 

練習問題を表面的に本番試験の疑似問題ととらえてしまうと応用が利きませんし、最悪な場合、練習問題で満足してしまい、もう一歩踏み込むことに心理的な抵抗を覚えてしまうのです。

エクセレンス試験でなくても、難易度の高い資格試験であれば、市販の練習問題だけで合格できるなんてのは笑い話だし、このモチベーションで合格できる資格試験に権威性は感じないのが普通の感覚でしょう。

 

練習問題をもう一歩踏み込むためには、練習問題は問題集ではなく、”参考書”としてとらえることが必要になってきます。

 

練習問題を参考書にする

参考書というと資料が豊富にあって、それを読んで理解して深めて、そして練習問題に行く。このイメージでしょう。

ですが、エクセレンス試験では参考書は自分で作るもので、練習問題こそが最高の参考書だととらえています。

べつにこれは市販の参考書だけではありません。WBSが作成する練習問題も同様です。

 

ほとんど人は練習問題を一つのゴールとして勉強しますが、WBSは逆で、練習問題から逆算して資料を作成して、これを覚える。

僕は立場上多くのエクセレンス受験生やソムリエコンクールの優勝者と接していますが、ほんの一部を除いて例外なく資料をみんな作成していますし、もちろん僕もバインダーで何冊も資料を作成しました。

 

「ほんの一部の例外を除いて」というのは、本当にごくまれに読んだだけで覚えられる、一度流し読みしただけで記憶できるという人は存在します。

世の中にはとんでもなく頭がいい人というのはいて、そういう人はエクセレンス試験でも特に資料を作成しないでも流し読みして合格した、なんて人もいます。

ただし99.99%の人はこうではありませんし、僕が見ても過去に一人二人しか経験ありません。

 

「練習問題を参考書にする」とは?

では、具体的に練習問題を参考書にするとはどうするのかを探りましょう。

練習問題は当然問題とその解説がメインになりますが、これは「試験問題の難易度を計る資料なんだ」ととらえることで見方が変わります。

 

①どこまでの範囲が問われるのか

②どこまでの深さが問われるのか

③どこまでの理解度が必要なのか

 

練習問題ではこれをとらえることが重要です。

 

①どこまでの範囲が問われるのか

たとえば、エクセレンスの練習問題で「シャブリのブドウ品種は何ですか?」なんて問題はないでしょう。

そんなの簡単すぎるし、逆にそんな問題が出たらひっかけなんじゃないか、もっと踏み込んだ回答を求められているのかと勘繰りたくなります。

これと同様で、あまりにも有名なワインのブドウ品種や産地については出題はされません。

ということはこれらは覚える必要はないし、もっとレアなワインの品種や産地を覚える必要があるということです。これが①です。

(ですが、基本的なところを完全に飛ばすと2次試験以降で通用しませんので、この場合は2か年計画になるのでご注意ください)

 

②どこまでの深さが問われるのか

レイクエフェクトについて問われたとします。これを「レイクエフェクトとなんですか?」であればレイクエフェクトについて説明すればいいでしょう。

もちろんレイクエフェクトだけではだめです。このほかの気象条件についても説明をすることができる。しかも、簡潔に、端的に。これが求められます。

 

ですが、練習問題で「レイクエフェクトが影響する産地のワインの特徴とは何ですか?」と問われた場合はどうでしょうか?

この場合はレイクエフェクトだけではなくて、そのほかの気象条件もその意味に加えてワインに与える影響も答えられる必要があります。

これが②になります。

 

③どこまでの理解度が必要なのか

2023年度にシャトーディケム、イグレックの市場価格の問題が出ました。

しかも問題形式はワインブローカーから持ち掛けられた話についての適切な返答を答えよというもので、多くの受験生はびっくりしていました。

ということは、ディケム以外にも高級ワインの市場価格は知っておく必要があるし、「何を問われているのか」にアジャストする理解度も必要になります。これが③です。

 

では、ここから核心部分に入ります。練習問題が読み物だと理解したうえで、今度はあなたなりの資料作成をします。

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自分で資料を作成することの重要性

これまで練習問題だけで勉強することでは足りずに、練習問題は「何が出題のポイントなのか」を探る読み物なんだと紹介しました。

ここからは具体的にあなたが教本、フォローアップセミナー、練習問題を使って、あなたが自身でノートや単語帳などの資料を作成する方法をご紹介します。

僕のお勧めはバインダーですが、もちろん単語帳でもなんでもかまいませんし、あなたに合った方法がベストです。

ただし簡単に追加、削除ができて、持ち運びも便利という点ではバインダーをお勧めします。

 

教本やフォローアップセミナー、練習問題から「ここが試験に出そうだ」というところをあぶりだして、資料を作成します。

そして、最終的にはこの作成した資料を何度も見て、書いて、覚えて、記憶の質を上げるのです。

多くの人は教本や練習問題を見て書いて覚えるのですが、ここが根本的な違いです。

 

【不合格者】

教本、フォローアップセミナー、練習問題を直接読んで、書いて覚える

 

【合格者】

教本、フォローアップセミナー、練習問題から資料を作成する

資料を持ち運び、読んで、書いて覚える

 

これが大きな違いです。この場合、不合格者の勉強方法は一般呼称と変わりないので、これでは合格できません。

 

 

教本から資料を作成する

WBS講師 なーなさんがエクセレンス試験で作成したノート

ではここから具体的な資料作成を検討しましょう。まずは教本です。

当たり前ですが、何が出題されるのかを予想できなければただの教本の丸写しになってしまいます。

予想ができないというのであれば、厳しい意見ですが他者の気持ちや心理を理解するところから始めましょう。

 

試験には受験者がいるということは必ず出題者がいます。出題者の気持ちや心理が理解できないと資料を作成することはできません。

この試験は一年に一回で、ソムリエ協会としては「エクセレンス試験は難しい」という印象をつけることで試験そのものに権威性を持たせたいのです。

これは資格試験の経営合理性を考えれば当然のことで、僕が運営側になるのであれば当然上級試験は難易度をあげて、合格することのプレミアを持たせるはずです。

ということであれば、あまりにも初歩的な問題は出ないし、総論や表面的な流し読みで理解できるところ、誰もが予想できる問題は出題されづらいはずです。

 

そして、重要なのが受験生の回答と採点です。

採点しづらかったり、意見が分かれる回答の場合は問題になりづらい素地があります。

そのため単語で回答をさせ、かつ、つづりがしっかり原語で書けているかが問われる問題がどうしても多くなります。

 

また、説明を求められる問題についても論述や実技向きの「論ぜよ」系の問題は出しづらく、いいとこと1~2行程度で回答をさせる問題が出題される傾向があります。

 

【最重要】作るのは「ノート」ではなく、「自作の予想問題集」

核心部分になりますが、ノートを作るといっても何を書けばいいのかわからない、わからないから教本の丸写しになってしまった、という人は多いはずです。

これは、「ノートを作る」という言葉にとらわれてしまって、体裁とか後で見返してみたときに見やすいかとか、自分の参考書を作るような気持ちになっているためわからないことが多いです。

 

ノートを作るのは、教本をまとめる、のではなく、「自作の予想問題集を作る」のが正攻法です。

実際に教本の本文を見て問題を予想してみましょう。

 

↑の画像はヴィーニョヴェルデの箇所になりますが、この本文から問題になりそうな箇所を抽出しましょう。

出題側の心理に立ってください。採点するときに採点しづらかったり、予想外の返答があるような設問は悪問ですので、避けたい心理が働きます。

 

・回答は原語で、単語で答えさせる

・記述式の場合は論旨が定まっていて、いいとこ1~2行で回答させる。回答は割れない

・あまりにも簡単な問題は出題されない

 

これを考えた場合、どう考えてもEnforcado,Arjoes,Rmadasが最も問題になりやすいです。

では、これらを答えさせる場合にどのような予想問題ができるか?

 

・ヴィーニョヴェルデの伝統的な仕立て方で、樹に藁を絡ませる仕立て方を原語で記入してください。

などは予想問題の鉄板です。

とはいえ、「ヴィーニョヴェルデの伝統的な仕立て方で、樹に藁を絡ませる仕立て方を原語で記入してください」をそのままノートに書いていたのでは時間がかかりすぎです。

 

Vinho Verdeの仕立てかた

木に藁を絡ませる Enforcado

木から木へと枝を伸ばす Arjoes 

花崗岩の支柱に木を絡ませる Ramadas

 

ノートへの記載はこれだけでかまいません。

あとはEnforcado,Arjoes,Rmadasのつづりを間違えずに何度も書いて覚えればいいということになります。

 

「なんで?ほかの箇所も出るかもしれないじゃん?」と思うかもしれませんが、問題になりそうなところが予測するということは、予測が外れることもあることを意味します。

もちろんほかの箇所からも出題があるかもしれません。たとえば

 

Vinho Verdeで古くから栽培されている土地を有効活用した仕立て方はなんですか?

 

などもあるかもしれませんが、ここで切り捨てる勇気が持てないと結局いつまでたっても丸写しから逃れることができません。

 

双方向の設問に対応する

予想問題として、さきほどの

・ヴィーニョヴェルデの伝統的な仕立て方で、樹に藁を絡ませる仕立て方を原語で記入してください。→Enforcado

もあれば、逆方向の設問も当然予想できます。

ヴィーニョヴェルデの伝統的な仕立て方で、Enforcadoとはどのようなものかを記述してください。→木に藁を絡ませる仕立て方

 

このような双方向の設問は当然予測できるものなので、これはノートを書きながら覚える際に意識的に覚えるようにしましょう。

 

体裁を気にしない

ノートはあなたが作成するものです。

あなたが作成したから愛着がありますし、勉強のやりがいにもなります。

ここで大事なのが、最初から見た目や体裁を気にしすぎて1ページを何度も作り直したり、次に進むことを躊躇することです。

 

あなたから見て見やすければそれでいいはずですから、体裁とか見てくれとか気にいないようにしましょう。

 

 

まずは地図問題対策の資料を作成しよう

では、ここから最初の一歩として、地図問題対策の資料を作成しましょう。

地図問題は毎年出題され、5点程度の配点があるのでできればかなり大きなアドバンテージになります。

また、コツコツとした努力で必ず得点できますし、ここで資料作成のコツをつかむことで次に進みやすくなります。

 

教本には地図がたくさん載っていますので、これをまずは手書きでバインダーのノートにラフでいいので書いていきます。

ロワールの地図であれば、これをそのまま書いていって、どのAOCがどこにあるのかを記入していきます。

そして、最南部、最北部など、あるいは最大規模や最小規模などのAOCについては色を変えて地図に直接記入します。

 

地図問題で資料作成するメリットは、なんといっても地図問題対策として抽出できることに尽きます。

教本から直接地図問題を覚えようとすると、いちいち地図が載っているところを探さなければならず、地図は小さく見づらいので効率が悪いです。

最終的には覚えてアペラシオンを正確に書けなければ得点できないのですから、面倒くさくてもここは全部やるようにしましょう。

そして、作成したら、作成した地図を何度も見て、書いて、覚えるのです。

 

WBS生は、まずは分かりやすく地図問題の資料作成をするようにしてください。

 

フォローアップセミナーから資料を作成する

フォローアップセミナーは毎年開催され、ここから1次試験から実技試験までおおむね3割り程度出題がされます。

ただしフォローアップセミナーはながく、これを毎日聞いていたのではさすがに時間をかけすぎです。

まれにセミナーをBGM代わりに流し聞いて、それで勉強していると思っている人もいますが、これでははっきり言って合格できません。

紹介がされた産地やワイン、飲料については必ず書きとめ、そのワインの産地や味わいの特徴、ペアリングについてをノートにまとめていきます。

 

練習問題から資料を作成する

市販の練習問題やWBSの作成する練習問題で問われた個所については、難易度や問われている内容を探り、ほかの分野で問われた場合も想定して資料を作成します。

 

例えばなーなさんの記事には

  • スミレの香りのするアロマ化合物の名前

の問題が掲載されています。これは2023年度の本試験問題です。

 

この問題が出題されるということは、これ以外の香りからアロマ化合物の名前を答えさせる問題は当然予想されますから、一覧にして資料を作成し、これを覚えるのです。

いつまでたってもスミレのアロマ化合物だけを覚えていてはだめです。

 

資料作成は、丸写しではだめ

おそらくここで、「資料作成は分かったけど、どこが重要なのかがわからないから、結局丸写しになってしまう」と思う人もいるはずです。

作成する資料は、最終的にあなたがこの資料を使って覚えるものなので、効果的に覚えられるような資料になっていないといけません。

 

あなたはながながとした親爺のワイン自慢をいつまで聞けますでしょうか?僕だったら30秒も無理です。

エクセレンスの受験勉強をするのですから、資料を書いていって、それを覚えるだけでいいという状態のものを作るべきでしょう。

だから資料作成は整理された羅列のデータでいいし、想定問題から回答を抽出したものでいいということになります。

 

逆に教本本文のように長い説明はそもそも問題になりづらいし、本文を丸写しする資料作成はそもそもだめなので、この場合は問題作成側の心理を理解するところから始めましょう。

本文の理解は、教本を直接読んで理解するようにしてください。

 

【忘却曲線】資料を作ったら、最低4回は書いてぶつぶつ言って”覚える作業”に入る

ドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウスが追求したのがこの忘却曲線です。

学習をして1回で覚えられるのは赤の線で、6日後にはほとんど忘れているのがわかると思います。

しかし、緑線のように2回3回と学習をしていけば記憶には定着しやすいですし、4回することでかなり定着化されることがわかると思います。

 

ここまでを参考にしていただき、あなたの作成した予想問題集を作ったら、今度は覚える番です。

おそらくバインダーで数冊になっているはずなので、これをひたすら書いて、ぶつぶつ言って、覚えるフェーズです。

書いているときは必ずイメージをしながら書いていき、ぶつぶつ言う。

これを4回繰り返しましょう。

これは心理学者が研究した結果なので、理屈ではなくて、そのまま受け入れるようにしましょう。

合格したければ4回周回するべきだし、4回よりも少なくなれば少なくとも忘却曲線はより顕在化するということになります。

おぼえる作業そのものは、エクセレンス試験であってお2か月あればなんとかなります。

スペルの綴りはとくに命取りになるところなので、しっかりと、間違いがないようにします。

 

切り捨てる勇気

当たり前ですがここで作成した資料がまとまっていればまとまっているほど覚えやすいし、逆に見づらかったりまとまりがなければ覚えづらくなります。

しかしそれ以上に重要なのがノートや単語帳に「どこまでを記載してどこからは記載しないのか」の棲み分けです。

つまり「何を捨てるのか」です。

 

全部が覚えられればそれに越したことはないけど、じゃあ全部記載して覚えられるのか?そんな人見たことありません。

一部を捨てることができない人は、結局すべてを手に入れようと思って欲張った結果、何も得られません。

 

では、なぜ捨てられないのか?

何を捨てていいのかわからないのであれば、そもそも研究が足りないかもしれません。

全部が欲しいから捨てられないという場合は、よく見られたい、いい顔をしたいという欲望かもしれません。

切り捨てる部分は分かっていても、怖いから切り捨てられないのであれば、勇気が足りないのかもしれません。

 

大変に厳しく聞こえる人もいると思いますが、あなたが直面しているフェーズは生ぬるいことをいっている局面ではないはずです。

ここは学習初期のころに受け入れるようにしましょう。

 

WBSのカリキュラム

さて、ここまででソムリエエクセレンス・ワインエキスパートエクセレンス試験の一次試験向けの勉強方法について具体的にまとめました。

実は2023年度までは「ノートを作ろうかどうしようか」で悩んでいたりする受講生に、一緒になってどうしようかと相談に乗っていましたが、これは2024年度から改めます。

本当に受験生のことを思えばそこで「いや、ノートを作らないと合格できないから、そこは悩まないでほしい」というべきで、一緒に悩んでいる時間は受講生にとって無駄です。

 

3月の開講までに、気の早い人はできる限り早く来年度試験に向けて資料作成を進めてください。

これだけであなたの合格の可能性は最大化をします。

 

ぜひ皆様の健闘をお祈りしております。


 

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