エクセレンス必勝日記。東大生に学ぶ、筆記試験に合格するための勉強方法②

こんにちは。ワインブックスメンター、ソムリエ・エクセレンスのなーなです。

前回では、マクロの暗記(理解)とミクロの暗記両方を使うことが大切だということについてお話しました。

今回はイメージについてです。

 

エクセレンス試験の勉強方法

イメージ関連の学習

私の場合はイメージ関連の学習として

・語呂合わせ

・枝分かれした先のイメージ

この2点を意識して学習するようにしました。

 

語呂合わせ暗記法

語呂ではこちらの本にとても助けられました。一般呼称でもエクセレンスの勉強でも使い倒しました。

特にメドック格付けはこの語呂はコミューン別に分けて書いてくれているので覚えやすいです。

※メドックの格付3級でコミューンがLabardeのシャトー名は何ですか?(←本当にこういうのが出る。回答は次回のブログで)

他にもシャンパーニュのボトルサイズでは「JR待つバナナ=(JRMSBN)」(JR待つバナナでググってみてください。)

 

語呂ではないですが、各国の用語の意味を調べると面白くて覚えやすくなるのでオススメです。

スペインのシェリーに吹く風として「Levante(レバンテ)」と「Poniente(ポニエンテ)」という2つの風があります。(2021年教本289P)

「Levante」はスペイン語の「Levantar(レバンタール)(起きる、目を覚ます、立ち上がる)」という言葉から来ています。

東から吹く風です。太陽は東から昇るので起きる時間=目を覚ます=レバンテ。と覚えました。

ちなみに「Poniente」は西、日没を意味します。太陽は西へ沈むので西から吹く風です。

 

そして、スペインの地図を見るとこの地域(アンダルシア州)、西は大西洋が広がり海が近い。東側は大陸。

ということは海からくる風は湿気を含んでいるので湿気が多く、温度も上がりにくい。逆に大陸側からくる風は乾燥していて熱い。

 

大西洋から吹く低温高湿のPonienteという風と、内陸から吹く高温低湿のLevanteという風(2021年教本289Pより抜粋)

この一文が理解しやすくなったのではないでしょうか?

 

枝分かれした先のイメージ

例えば「サントリーニ島の甘口ワインは?」

答えは「Vinsanto」です。

 

イタリアでも陰干ししてつくる甘口ワインをヴィン・サントと呼びますが、もともとはギリシャ文明のほうが早かったので、ギリシャのVinsantoがイタリアに伝来してイタリアでも造られるようになりました。

 

ちなみに「Vinsanto」のサントはサントリーニ島から来ています。

グーグルマップでもわかる通り、サントリーニ島はティラ島とも呼ばれています。

 

ギリシャとイタリアは世界地図でも近い国でしたので、ギリシャの文明はイタリアへ移り、ナポリ(ネアロポリス)が栄えました。

 

そして、サントリーニ島といえば独特の仕立て方(Kouloura(クールーラ))と呼ばれる地面に鳥の巣のようなカゴの形をつくる栽培方法が特徴的です。

 

サントリーニ島で注目なのは、Assyrtiko(アシルティコ)という暑い地域でも高い酸が特徴の人気白ワインやNychiteri(ニキテリ)という夜間に収穫して夜明け前に圧搾しする辛口白ワインも有名です。

 

このように枝分かれや先へ伸びたイメージを持って学習できると、覚えやすいですし、何か一つの用語を見たときに関連するイメージを広げる練習をしてください。

 

脳は使うことによって、より記憶に刻まれますので一層定着します。

 

今回はここまで。ここまで、お付き合いいただきありがとうございました。

次回はインプットよりアウトプットの重要性についてお伝えします!

 

練習問題コーナー

前回の記事の例題

「スクリューキャップのメリットを簡潔に説明してください。」

・開けやすい(道具がなくても、慣れていない人でも)

・ブショネのリスクが少ない

この2点が盛り込まれていればOKでしょう。

「Finger Lakesにおいて湖がブドウ栽培に及ぼす好影響を簡潔に説明してください。」

レイク・エフェクトについて問われている問題です。

レイク・エフェクトとは、湖の水深が深いので夏は熱波が冷やされて涼しい風が吹きます。冬は湖が凍らないので冷たい風を和らげてブドウの霜害を防ぎます。

この風がブドウの成熟をゆっくりと進めるので高品質ワインを作り出す要因となります。これはカナダのオンタリオ州でも同様な現象が起こります。

 

⑤練習問題~答え合わせ~

1.甲州のDNAを解析し、ルーツを解明した(独)酒類総合研究所の人物の名前を回答してください。(教本69P)

→後藤奈美氏

2021年の試験では富永敬俊氏を問う問題が出題されました。日本の主要ブドウ品種にかかわった人物名は要チェックです。

 

2.地理的表示「山梨」を名乗る際の甲州の糖度基準は何度以上必要でしょうか?(教本70P)

→14度

 

3.日本の甲州ワインの何パーセントが山梨県産の甲州ブドウでつくられているでしょうか?(教本70P)

→96.4%

 

4.日本ワインのG.I.に認定されている地域を全て答えてください。

→山梨県、長野県、北海道、大阪府、山形県

大阪と山形が新たに加わりました。

 

5.甲州の栽培最北の地域はどこですか?(教本71P)

→山形県庄内地方西荒屋

「最北」はチェックです!

 

⑥練習問題

  1. 塩尻ワイン大学を有する長野県のワインバレーを回答してください。(2021年教本90P)
  2. 甲州、マスカット・ベーリーA、山幸がO.I.V.に登録された年号をそれぞれ回答してください(2021年教本93P)
  3. テラロッサと呼ばれる石灰岩が風化した赤土がみられる日本の都道府県はどこですか?(2021年教本99P)
  4. 南アフリカのワイン生産者の格付けを行っている、イギリスのマスター・オブ・ワインの名前を言語で回答してください(2021年教本106P)
  5. 南アフリカのIPWについて簡潔に説明してください。(2021年教本106P)

 

練習問題までお付き合いいただき、ありがとうございました!

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