【最終更新日】2024年11月9日
WBSではソムリエエクセレンス、ワインエキスパートエクセレンスのトレーニングの真っただ中です。
このトレーニングとは、一発合格するためにすべての科目に対して合格点をとるためにありとあらゆる角度から出題して、それに対応する力をつけるというものです。
僕はエクセレンス試験の筆記試験(一次試験)を通過したWBS生には、「仕事がある日で3時間、仕事がない日で8時間はトレーニングにあててください」とアドバイスしています。
これは大げさに言っていませんし、過去の合格者はこれ位はこなして合格をしていました。
もちろん、受講生のなかには「こんな厳しいトレーニングついていけない」と内心思っていた人もいたかもしれませんが、それでも最後まで走り抜いて合格を勝ち取ったことになります。
目次
【ソムリエエクセレンス二次三次】トレーニングで挫折する=負けが確定
勝ち負けは単なる白黒ではない
受験生であれば仕方がありませんが、どうしても合格不合格を白黒の二元論で考えてしまうところがあります。
合格であれば白、不合格であれば黒ですが、ただしもう一歩踏み込むと試験は勝負の世界ですから、単純な白黒で計れるほど単純なものではありません。
あなたが一対一で誰かと争ったとします。ここでは分かりやすくスポーツで対面式の格闘技としましょう。
この場合に、あなたが勝った場合、勝った結果は白なのですが、では同じ白であってもいくつかパターンがあることがわかります。
①実力差で相手を上回り、相手も実力を出し切って、勝った
②実力差で相手を上回り、相手も実力を出し切れなかったため、勝った
③実力差では相手が上だが、相手が実力を出し切れず、勝った
④実力差では相手が上だが、相手が勝手にミスを連発してしまい、勝った
理想は①②でしょう。やはり見ごたえがあるのは①です。
いわゆるがっぷり四つで、プロの世界でもなかなかここまでの試合は見ることはできません。
②③については細かい検討が必要です。
相手が実力を出し切れなかったのは、たまたま相手のコンディションが悪かったのかもしれませんが、あなたの戦術にはまった可能性もあるからです。
あなたが相手のミスを誘発する技術を用いて、結果として相手は実力を発揮できなかった可能性もあります。
そして④についてはいわゆるごっつあん勝利でしょう。
自分は何もすることなく相手が勝手に自滅した。自信はなにも傷つくことなく、相手が勝手に退散したのですから苦労はありません。
勝負に弱い人
ここまでよんで、ギクッとした人は多いはずです。
難易度の高い試験の場合、受験生は勝手に相手(試験)を大きくしてしまい、自身が自分から④になってしまうのです。
試験とはいえ勝負の世界なので、当然相手がいます。エクセレンス試験であれば試験の主催者でしょう。
主催者からすれば受験生に好き放題されて合格されまくっては試験の権威性が保てませんから、ありとあらゆる手段を用いて難易度を上げてきます。
この手段は何も試験そのものの難易度だけではありません。
権威性を増すために同じ色のスーツを着て団結を示し、荘厳な場所を試験会場にすることで試験前から手ごわい印象を与えます。
試験に関する人も権威性を保ち、冷静な物言いで、決して表情を崩すことはないでしょう。
この手の一つ一つは資格試験運営の経営合理性から考えれば当然のことで、主催者側にすれば至極当たり前のことをやっているだけです。
契約の当事者は対等ですから、相手側の受験生にすれば「だからどうした」でいいのですが、ここで勝手に負けてしまう人が案外多いのです。
勝負に弱い人は、相手側(試験)を勝手に大きくしてしまい、プレッシャーに負け、勝手に自滅してしまうのです。
これでは相手を利するだけだし、自分は戦う前に負けてしまう「負け癖」を重ねることになるので、いいことはありません。
リスペクトは絶対大事
僕は早い段階で相手を必要以上に大きく見ることのデメリットをわかることができたので、本番に強いというか、今回でいう④については経験したことがなくここまで来れています。
ただし、これを都合よく解釈して、「相手へのリスペクトも必要ない」と思う人もいるので、これは注意喚起をしたいと思います。
試験を受ける段階で主催者側とは対等の関係なので、リスペクトが状態で戦ってもいいことは何もありません。
極端な話、「こんな試験なんて何の意味もない」と思って受験しても、主催者側にも、そして何よりあなたにも何のメリットもないし、ただの時間の無駄です。
忙しい現代人が貴重な時間を割くわけですから、そもそもこの試験に価値を感じないのであれば受験する必要はどこにもありません。
逆に言えば、受験するという決断をしたからには試験そのもへのリスペクトは絶対大事だし、これは理屈ではなく、空気を吸うように受け入れるべきテーマでしょう。
試験だけではなく、相手へのリスペクトがない人は簡単に見抜かれていて、裏で笑われていることを知りましょう。
「あきらめる」はもっともマイナスの大きな負け
ここで大事なのが、仮にあなたが試験勉強の辛さやトレーニングの進捗具合に焦って諦めた場合に、相手にすれば最も楽な勝利で、あなたには何も残らない最もマイナスの大きな負けになる、ということです。
これは孫氏の兵法にもある
百戦百勝は善の善なる者に非ず
の言葉ですでに何千年も前の戦術です。
これは、100戦100勝であっても最善の策ではない、という意味ですが、つまり最善の策とは相手が戦わずに逃げたり降参してくれるのが一番の得策だ、ということになります。
戦えば大なり小なり身を痛めることになりますが、自身にはなんの痛手を負わずに勝てるわけですから、そりゃそうなります。
これは逆に見ると、あなたが仮に途中であきらめた場合は相手にとってこれ以上ないお得意様になることを意味します。
勝手に投げ出してくれれば手を汚すこともないし、手間も省けて、そして試験の権威性も保てます。
ただしあなたにはあきらめる癖がついてしまう。
一度あきらめると、何か同じような困難があったときに「また諦めてもいいよね」というあきらめ癖がついてしまうのです。
せっかくいいとこまで来て、勝手にあきらめのは悪手中の悪手です。
あきらめ反対。
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