【2023年最新版】ワインエキスパート試験の合格点と合格率、難易度の解説

【最終更新日】2022年12月17日

こんにちは。ワインブックスの前場です。

僕はワインブックススクールというオンラインのワインスクールを運営していて、200人以上の一般会員様(有料会員)をメインに、毎週一回の基本講座と試験前の特別講座の講師もしています。

ご存じかと思いますがワイン系ジャンルで最大規模のワインチャンネル”ワインブックス”も運営し、そちらも多くの方に視聴してくださっています。

また、2022年度からエクセレンス資格の対策講座もはじめ、ソムリエエクセレンス試験では全合格者のうち占有率が16.6%、6人に一人がWBS生というところまで成長させていただきました。

 

WBSのソムリエ・ワインエキスパート試験対策講座はこちら→

 

記事冒頭、タイトルと関係のないことをお話ししましたが、何がいいたいかというと僕はワインエキスパート試験の生徒様を多く指導させていただき、かつ、自分自身でも責任をもって情報を発信する立場です。

そのため入ってくる情報も多いし発信する情報も多いので、リアルタイムでものすごい量の情報を処理する毎日を送っています。

こうなると当然ワインエキスパート試験の難易度や合格点については一次情報として多くの経験がありますし、おそらく僕以上に質の高い一次情報を出せる人はなかなかいないと思います。

 

今回はワインエキスパート試験の難易度と合格点について、ここまでご紹介した経験をもとにできる限りわかりやすく、かつ、あなたがこの情報を生かしやすいように具体的なアクションプランまでを解説します。

もしあなたがワインエキスパート試験を受験しようとしている場合、この記事が強くあなたの学習方針に影響を与えることをお約束します。

ぜひ最後までお読みください。

 

ソムリエ試験の難易度と合格率、合格点についても解説しています⇒

 

ワインエキスパート試験の一般的な勉強時間と勉強日数はこちらをご覧ください→

 

ソムリエ試験・ワインエキスパート試験の具体的な勉強方法はこちらをご参考ください→

 

ワインエキスパート試験の難易度と合格点

ソムリエ>ワインエキスパート?

この試験は日本ソムリエ協会が主催する呼称資格試験で、もともと飲食店の接客係を対象にした専門職の資格試験でした。

ところが1990年代に入ると日本でも本格的な味わいのワインを楽しむ層が広がり、これまではごく限られた人たちのものだったワインが広く一般の方も楽しむようになります。

一般の方といっても知識経験は飲食店勤務のソムリエよりも広く深い方も多く、次第に「知識や経験を形にするものが欲しい」との声が上がり始めます。

これに答えるようにして1996年にできたのがワインエキスパート試験なのです。

 

このような流れから、当初はワインエキスパートソムリエよりも知名度が低く、かつ、飲食店勤務でないと実際の業務で生かすことができないため、ソムリエよりも下位の資格だというイメージは少なからずあったように覚えています。

 

ソムリエ<ワインエキスパート

では、実際のところはどうかというと、建付け上はソムリエとワインエキスパート試験は一次試験は同じだし、二次試験もアイテムこそ違いますがテイスティングの質は変わりません。

三次試験の実技があるかないかの違いはありますが、正直ソムリエの三次試験は「ミスらなければ合格」なのでノイズ程度の違いでしょう。

 

そのため近年では業界内でもソムリエとワインエキスパートの違いは職業経歴だけで、難易度に違いはないと認識している人が多いです。

逆に社会人として幅広い経験を持つワインエキスパートの方がレベルが高い人も多く、人によっては現役のソムリエよりも広く深い知識経験がある人も決して少なくはありません。

 

飲食店のソムリエは正直な話、飲食店の世界だけで生きているため、それ以外の経験が乏しく、これが成長に蓋をしているひとも中にはいらっしゃいます。

逆にワインエキスパート試験はそれこそA級ライセンスの医師や弁護士の方もいらっしゃいますし、その分野ですでにご活躍の方も多いです。

こうなるとソムリエよりもワインエキスパートの方が上なんじゃないかと思うときもあるくらいです。

 

直近のワインエキスパート試験の合格率

では、ここからようやく直近のワインエキスパート試験の難易度を検討します。

2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021
ソムリエ 40.9% 29.0% 23.5% 26.5% 29.8% 37.9% 42.1%
ワインエキスパ―ト 39.6% 38.2% 33.1% 32.8% 44.2% 43.3% 40.7%

↑の表は2015年から2021年度までのソムリエワインエキスパート試験の最終合格率の推移を表しています。

見てお分かりの通りソムリエもワインエキスパートもおおむね直近では40%程度の合格率で推移しています。

 

2016年から2020年までは明らかにソムリエよりもワインエキスパート試験の方が合格率が高くなっています。

これは試験の精度が変わり難易度が急に上がったときとかぶっています。

 

これについてはソムリエを受験する人よりもワインエキスパートを受験する人の方が試験慣れをしているため、戦い方を知っている人が多かったからと分析している人は多いようです。

実際に僕自身も多くのワインエキスパート試験の受験生を拝見すると、いわゆる普通にビジネスマンとして優秀な人が多いので、「この人だったらそりゃ受かるよ」という人も明らかに多いです。

 

そのうえで、ソムリエの受験生も情報が浸透した結果合格率はあがり、結果として過渡期以前のレベルに落ち着いて現在の合格率になったということでしょう。

 

ワインエキスパート試験の難易度

僕はソムリエ資格以外にソムリエコンクールの優勝の経験があり、法律の国家資格である行政書士の資格を持っています。

だから他資格などを引き合いに出して難易度を比べることができますので、情報の精度は高い方だと思います。

 

そのうえで正直に難易度を言いますと、ワインエキスパート試験は決して簡単なレベルではないとはっきり言えます。

実際にワインブックスクールではビジネスマンとしてかなりハイレベルな生徒様が多いですが、それでも必ずしも全員合格するわけではないですし、中には学習の途中で挫折をする人も多いです。

 

いわゆるA級ライセンスを持つ方であっても本気で学習しないとダメなレベルだし、決して「数か月の学習でらくらく合格」というものではないということをはっきり申し上げます。

 

別の見方をすれば、ワインスクールとしては試験のイメージを高くさせるのはポジショントークなんじゃないかと思われるかもしれません。

確かに試験のイメージが難しいとなれば独学ではなくてスクールを利用しようという流れにつながりやすいですが、僕のポジションを差し引いても難しいので、できれば手堅くとらえるようにしましょう。

 

 

ワインエキスパート試験の合格点

では合格点はどうでしょうか?

一次試験はCBT試験と言って、受験生ごとに難易度が調整された問題がランダムで出題され、その場で合否がわかる試験システムになっています。

その場で合否が決まるということは、試験解答を運営側が持って帰り、受験生の出来不出来によって合格点を調整する相対評価の試験ではないということになります。

その場で合否がわかるということは、事前に合格点が決められているということになるので絶対評価の試験です。

 

ここはワインブックススクールを運営しているため、一次情報として他ではない情報をお伝え出来ます。

ワインエキスパート試験の合格者のお話を聞かせていただくと、一番のボリュームゾーンは7割から8割の得点です。

ただし6割台であっても合格者は出ていますし、確実に言えるのが合格点は7割台ではないということです。

 

6割のなかでも61点の人もいれば69点の人もいますが、おそらく経験上、直近の一次試験の合格点は65%程度ではないかと推測します。

もともとこの試験の合格点は7割弱とされていたので、そこから検討すると明らかに合格点は下がっているはずです。

 

これは試験全体の難易度が上がっているため従前の合格率では合格者が絞られてしまい試験の安定性に乏しくなるため、それを避ける目的で合格点を下げたのでしょう。

 

お前そんなこと言ってスクールに我田引水したいんだろ?

おそらくあなたは心の中でこう思ったはずです。

「お前はワインブックスの代表なんだから、試験を難しい印象に操作してスクールに誘導したいんだろ」

僕があなただったらそう考えます。

 

確かに僕はワインスクールを運営していますから、この試験のイメージを難しいものとしたほうがいいし、ポジショントークの一つも言いたくなるのはその通りです。

しかし、それを差し引いても決して簡単ではないし、学習時間が取れないのであれば最初から受験はあきらめたほうがいいとはっきり言えます。

 

過度に期待や不安をあおるようなことを言っているつもりはありませんので、そこは誤解がないようにしてください。

 

具体的なアクションプラン

では、ワインエキスパート試験を受験しようとして、実際にあなたはどのように学習して、どのように合格をつかみ取ればいいのか?

これについてはまずは学習時間の目安を立てることが大事でしょう。

僕は実際の試験対策の講師もしているのでわかりますが、合格者の多くはその年の1月から本格的に学習を始めています。

その年の1月から学習をはじめ、8月に一次試験を受け合格し、10月に二次試験を受けて最終合格をする、こんなイメージです。

 

ただし1月から6月まではどちらかと言えば重要論点を抑えたうえで全体像をとらえる程度にとどめておいて、実際の覚える作業は7月以降にするというスケジュールをお勧めします。

というのも3月に配られるソムリエ協会教本は分厚く、毎年変更点も多いのですが、直前期にはこれを1周2週と読み込むことが大事になります。

 

さらに、やはり過去問などの定番の問題からも出題は多いので、

教本の読み込み+定番問題の記憶

この二本柱が王道です。

 

教本の読み込みについてはそもそも全体像をとらえて、かつ専門用語を知らないと1ページ進むだけで精いっぱいとなってしまう可能性があります。

そのため基本的な学習を1~6月に終え、7~8月は記憶の質を高めることと同時に教本の読み込みをする、これが具体的なアクションプランです。

 

まとめ

サイトを検索するとワインエキスパート試験の難易度や合格点は結構ばらけている印象です。

なかにはめちゃめちゃ難しいという人もいれば楽々だったという人もいて、統一感は感じないはずです。

ただしこれは当たり前で、それらのサイトの情報はその人の属人的な感想なので、決して多くの人のデータをとらえたものではないからです。

 

属人的な情報であればその人の素地によって当然難易度には違いが出てくるし、同じなわけがないでしょう。

なので、そういう情報にまどわされたり、急に不安になることもあるはずです。

最悪な場合自分にとって都合のいい情報だけを信頼して自己流でやってしまうのはかなり危険です。

 

この記事では僕自身の感想に加えて多くの受験生のリアルな声を反映しているので、それも含めて判断材料にしてください。

 


 

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