【最終更新日】2022年12月26日
ワインエキスパート試験は日本ソムリエ協会が認定する呼称資格試験で、試験は1年に一回開催されます。
この試験は近年急激に難易度があがり、従前のイメージの「多少の努力とセンスで合格できる試験」ではなくなりました。
一般のワイン愛好家の方向けの試験ですので、以前は何となくイメージ的にソムリエの下位互換の資格のイメージはありましたが、現在では完全にそのイメージは薄れています。
試験内容自体も3次試験の実技と論述がないなどの若干の差はあれど、基本的にソムリエと難易度の違いは見出せません。
今回はワインエキスパート試験を受験しようとしているあなたが、実際にどれくらいの勉強時間、日数を費やせばいいのか、またどの様なスケジューリングで学習をすればいいのかをできる限りイメージがしやすいように紹介します。
結論を言えば数か月で楽々合格のイメージではなく、かなり手堅く紹介をすることになりますが、過度に期待をさせたり、あるいは不安をあおるようなことはしませんので安心して読み続けてください。
ソムリエ試験、ワインエキスパート試験の具体的な勉強方法はこちらをご参考ください→
WBSのソムリエ試験・ワインエキスパート試験対策講座はこちら→
冒頭、記事の質的担保のために少しだけ自己紹介しますが、僕は前場亮と申しまして、ワインジャンル最大規模のユーチューブチャンネルワインブックス”を運営しています。
実際に教育機関として、ワインブックスオンラインスクールという月額2200円でいつでもどこでも誰でも学習できるオンラインスクールも運営しています。
お陰様で多くの生徒様に恵まれていて、そのためこれ以上の無いリアルな一次情報が集中する立場です。
この記事を見てくださった方のお役に立てるよう、できる限り丁寧に解説しますので、ぜひ最後までお読みください。
おそらくあなたが同時に気になっているのはこの試験の難易度でしょう。
目次
ワインエキスパート試験の勉強時間と勉強日数
「試験慣れしている人」は要注意!
このように僕はオンラインのワインスクールを運営していて、多くの生徒様に実際にコーチをしています。
そのためワインエキスパート試験の受験生であれあれば、その方が現在どのような職業なのかを知ることができる立場にいます。
もちろんそれらをオープンにすることはしませんが、ただしお聞きするとかなりビジネスでは成功されていたり、あるいはいわゆるスペックの高い立場の方も多く、圧倒されることも少なくありません。
なかには国家資格A級ライセンスと呼ばれる資格をお持ちの方もいらっしゃったり、やはりビジネスエリートはワイン好きが多いなあと思うことも多いです。
ただし試験になると話は別。しっかり分析をさせていただきますと、そういったいわゆる地頭のいいとされる立場の方であっても楽々覚えられるかというとそうではありません。
もちろんご自身の仕事をされながらの学習ということになりますので、少なくとも「片手間で勉強して一丁上がり」の様なイメージは全くありません。
もしあなたが一般的に言われる難関資格や難関学校出身だとして、いわゆる「試験慣れしている」ひとであっても要注意だし、逆に油断を生む可能性もありますのでここは慎重に検討しましょう。
一日の学習時間
これは多くのワインエキスパート受験生に共通していることですが、多くの場合は一日の学習時間を1~2時間と設定しています。
もちろんこれが全く勉強時間が取れないこともあるでしょうし、逆に多く時間が取れることもあるはずです。
実際にWBSのテキストや3月に配られるソムリエ協会教本をみても、最初のうちはキーワードが何の意味なのかが分からず、おそらく少しページを読むだけで疲れ切ってしまうでしょう。
そりゃあそうです。テキストを見ても一行に知らないキーワードが3つも4つも出てくる、練習問題を解こうと思っても問題の意味が分からない。
これじゃあ疲れて当然です。
なので、最初の頃は地味ではありますが基礎知識の習得やワイン用語を覚えたり、あるいは地味なボルドー61シャトーを覚えるなどの作業感丸出しの勉強をするということになります。
これが毎日1時間でもいいので3か月できるようになればかなり目の前は明るくなるはずです。
肝心の学習日数
では、仮に1日に1~2時間の学習時間だとして、いつから学習を始めればいいのか?
これは我田引水で申し訳ないのですが、僕が運営するワインブックススクール(WBS)のスケジュールを紹介します。
WBSの設定では毎年の初めから学習を開始し、6月末までにいったんすべての項目を学習し終えます。
そして7月8月はそれまでの基礎知識を「覚える作業」に費やしていただき、記憶の知識を高めていただき、そしてその流れで一次試験に合格、という流れが多いです。
WBSではほかのスクールよりも長い期間を設定していて、「覚える作業」の時間をあらかじめ設けています。
他のスクールを検討すると、多くは3月から始まるようですが、逆にWBSよりも先にカリキュラムが始まるところもあります。
当たり前ですがこの期間は短ければ短いほど学習時間が足りずに不合格の可能性が高まります。
しかし逆に長ければ長いほどあなたのプライベートを拘束することになるので短すぎても長すぎてもいけません。
ここについては様々な情報をもとに、ご事情もふまえてあなたが最終的に判断することになります。
トータルの学習時間
では、ここまで検討したように、毎日1~2時間の勉強時間、その年の1月から学習を始めるとして、トータルの学習時間を計算しましょう。
勉強日数 1月から勉強開始、10月15日に二次試験終了と仮定
⇒30(日)×9(か月)+15(端数の日数)=285日
一日の勉強時間を1~2時間として、ご事情を考慮して手堅く1.2時間として、
285(日)×1.2(時間)=342時間
となります。
ワインエキスパート独特の事情
このように計算上は342時間となりましたが、もう少し踏み込んでみましょう。
ワインエキスパート試験は試験前に「ワインに興味があって」かつ「形になるものが欲しいという段階」の方が受験をされます。
ソムリエは仕事上仕方なく受験する方もいますがワインエキスパートは違います、基本的に素地がある人がほとんどです。
そのためここを考慮するとふり幅はソムリエよりも大きくとるのが合理的な推測でしょう。
全くの無知式、向け意見の人がいきなりワインエキスパートを受けることは考えづらいですが、それでも無理やり考えれば350時間程度になるはずです。
逆にかなりワインの知識経験に素地があって、かつ、適切な方向で学習できれば200時間もあれば十分でしょう。
そのためここを検討すると200時間~350時間が実際のふり幅でしょう。
「スクールの人が言うことは信用できない」もあるよね・・・
ここまでお読みになって、「前場はワインスクールを運営しているんだから、試験勉強を難しいと印象付けさせた方がいいに決まってるじゃないか」と思う人もいるかもしれません。
確かに僕はワインスクールを運営しているので、「ワインエキスパート試験は難しいから独学では無理。WBSによっておいで」と思いたくなるのも本音です。
しかし、僕はユーチューブという現代社会の最も厳しい競争社会でワインジャンル最大規模にした経験がありますので、ここははっきりと否定させていただきます。
読み手側の読む力が肥えた現代では、情報発信する側に少しでも下心があればそれはバレますし、ネット越しに信頼されません。
自分の立場に対して厳しいスタンスを貫いているから、だからワイン系の情報発信者として自分が成立していると思っています。
ここまで読んでくれたあなたであれば心配は無用ですが、ご参考になれば幸いです。
まとめ
いかがでしょうか。今回はワインエキスパート試験に合格するための勉強時間と勉強日数を検討してみました。
仮に今回の結論の200~350時間の実際の中央値を300時間とすると、300時間の勉強時間はそのほかの資格試験と比べてみても中レベルの試験になります。
例えば有名な宅建士の試験はサイトによってふり幅があるものの300時間と設定するところも多いです。
宅建士であれば国家資格ですし、合格後に独占業務が与えられる仕事に直結する資格試験です。
もちろん全く同じ勉強時間と質かと言われれば違いはありますが、少なくとも計算上はこれと同じくらいは勉強時間は必要になってくるし、油断ができないということを知っておきましょう。
【ワインブックスオンラインスクールのご案内】
このサイトは、ワインブックススクールの運営です。
ワインブックススクールでは、月額2200円で、いつでも、どこでも、誰でもワインの学習ができる環境が整っています。
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