【最終更新日】2022年10月9日
2016年ヴィンテージは、ボルドー地方を除いてフランス ワインは全体的に収穫量が減少し、難しい年でした。
夏の初めは雨が降りましたが、全体的に乾燥した夏で水不足に悩まされました。
9月は猛暑が続きましたが、その後は適度に雨が降り晴天が続き収穫を迎えることになりました。
地中海沿岸では、水不足による干ばつが起こり、南フランスやブルゴーニュでは雹の被害も被ってしまいました。
さらにはロワールやシャンパーニュではベト病が流行したため、全体的に収穫量は減少しています。
2016年のヴィンテージチャート
ブルゴーニュ
WINE ADVOCATE
コートドニュイ 94
コートドボーヌ 92
白全般 90
2016年のブルゴーニュは、あまり天候的に恵まれませんでした。
冬は比較的暖かく過ぎ、穏やかな春を迎えましたが、4~5月には気温が氷点下まで下がる日があり、マコネからシャブリまで広く霜や雹の被害が出てしまいました。
この影響もあり、2016年ヴィンテージはブルゴーニュで「過去20年で最も収穫量の少ない年」と言われています。
6月後半からは天候が回復したものの、ブルゴーニュの生産者達にとっては難しい年になってしまいました。
これは何を意味するのかというと、難しい年になったということでトップクラスのドメーヌのワインの価格は低めに推移するかもしれないという予測が立ち、かつ、飲み頃が早く来るのではないか、ということです。
もっとも、トップ生産者であればあらゆる悪天候にも対応する技術がありますので、見極めをしっかりすることでお値打ちのワインに出会えるかもしれない、ということでもあります。
ボルドー
WINE ADVOCATE
右岸(メドック、グラーヴ)97~98
左岸(サンテミリオン、ポイヤック)95~97
ソーテルヌ(まだ反映していません)
WINE SPECTATOR
左岸(メドック、グラーヴ)94~97
右岸(サンテミリオン、ポイヤック)94~97
2016年のボルドーは、栽培当初は比較的生育期に恵まれないヴィンテージでした。
しかしその後天候は回復し、2006年以来の大豊作のヴィンテージとなり、高い評価を得ています。
1~6月は少し雨が続いたため、その湿度の高さからベト病やカビの脅威に脅かされることになりました。
生産者によってはそれらの病害に対抗するため、この時期に農薬を多く散布する必要に迫られてしまいます。
7~8月は晴天が続き、比較的日照量に恵まれたため暑い夏となりました。
夏は暑く乾燥していましたが、生育期に降った雨のおかげでブドウは夏の乾燥に耐えることができました。
9月は穏やかな気候が続き、ブドウはゆっくりですが成熟していくことができました。
メルロの収穫は9月下旬から始まりましたが、晩熟であるカベルネの収穫は10月に入ってから行われたところが多く、遅い収穫のヴィンテージとなりました。
ブルゴーニュと比べた場合に、天候の良さが際立つため、相対的に価格が高くなる、という仮説が立てられます。
つまり、ブルゴーニュの不作で、その結果ユーザーがボルドーワインを物色する可能性がある、ということでしょう。
2016年 世界と日本の重大ニュース
・北朝鮮による地政学リスクの高まり
・イギリスのEU離脱の決定
・アメリカ トランプ大統領の当選
・リオデジャネイロオリンピック・パラリンピック開催
・ジャニーズ事務所 SMAP12月31日解散
・世界最優秀ソムリエコンクール、スゥエーデン代表のジョン・アルヴィッド・ローゼングレンが優勝。スゥエーデンで二人目。
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