ソムリエ試験の全体像と内容

【最終更新日】2022年3月19日

ソムリエという呼称が日本に浸透し始めたのは1990年代以降です。

当時世界ソムリエコンクールが東京で開催され、日本代表のソムリエが優勝し、一気に知名度が高まりました。

その後もソムリエの呼称の浸透は続き、2000年以降は”野菜ソムリエ””温泉ソムリエ”などソムリエという言葉そのものが独り歩きをし始めました。

元々はソムリエという言葉はフランスのレストランでワインを扱う給仕係でしたが、現在ではワインソムリエとあえて”ワイン”をつけないと何のソムリエなのかわからないということになっています。

当サイトでは国際的な認識を踏まえ、ソムリエ=ワインソムリエととらえています。

 

ソムリエは呼称資格

日本ではソムリエに関する団体がいくつかありますが、歴史・規模ともに圧倒的に日本ソムリエ協会に集約されています。

そして、ほとんどの場合はソムリエ資格とは日本ソムリエ協会の呼称資格のことを指します。

日本ソムリエ協会が唯一国際ソムリエ協会に所属していることを踏まえるとほかの団体についてはまだ比較検討する段階ではないようです。

そのためソムリエ資格は国家資格ではありませんが日本ソムリエ協会の試験に合格することで「自分はソムリエなんだ」と自信をもって表明できるでしょう。

 

試験は年一回

試験は毎年8月に一次試験が行われます。

一次試験は筆記試験で、その後に二次試験のテイスティング、三次試験の実技試験が行われます。

三次試験は11月に行われますので3か月間のあいだは気が抜けません。長丁場もソムリエ試験の特徴といえます。

合格率はほぼ30~40%と決して高いものではありません。

そのためしっかり準備しないと日ごろワインを扱っている方でも合格は難しいでしょう。

 

ワインアドバイザー資格がソムリエ資格に統一

2017年にそれまでの酒販店勤務むけのワインアドバイザーの資格がソムリエ資格に統一されました。

これまでのワインアドバイザーの資格保持者は手続きをすることでソムリエ呼称を名乗れることになります。

もともと酒販店でワインを取り扱う方も国際的に見ればソムリエと呼ばれていますので、その流れを受けた変更ということでしょう。

 

受験資格

ソムリエは誰でも受験できるわけではありません。

一般のかたで3年、協会会員の方で2年の年月を以下の職務についていることが受験資格になります。

◆アルコール飲料を提供する飲食サービス

◆ワイン・酒類・飲料の仕入れ、管理、輸出入、流通、販売、教育機関講師、酒類製造

◆アルコール飲料を取り扱うコンサルタント業務

以前はこの受験資格の確認はあまり厳密に問われなかったのですが現在では厳しい審査があります。

単純にソムリエという響きがいいからとごまかして受験をするとペナルティもありますので注意しましょう。


 

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