ブラインドテイスティング通信講座 2025年2月の回答と分析

【最終更新日】2025年3月12日

2025年2月のワインブックスのブラインドテイスティング通信講座で提供された銘柄です。

ワインブックスでは、全国どこでもブラインドテイスティングがトレーニングできる通信講座をご提供しています。

ソムリエ試験、ワインエキスパート試験対策はもちろん、普段のワイライフの質的向上、エクセレンス試験、コンクール対策にもおすすめです。

皆様のご参加をお待ちしております→

 

【過去の出題ワインと履歴はこちら】

 

【ライブ配信で解説しました】

ブラインドテイスティング通信講座 2025年2月の回答と分析

最終順位

1位 すすさん 660

2位 なかのさん 620

3位 ちまきさん 600

4位 Tomowineさん 580

5位 シュン蔵さん 570

6位 かおりんさん 560

7位 fummyさん 555

8位 ちょんださん 496

9位 foxさん 490

10位 ケビンさん 480

①Marlborough Pinot Noir 2021 Churton Vinyard, New Zealand

解説動画はこちら→

 

小売価格:6600円

ワイナリーのコメント(2017年 参考)

Vintage | 2017

Wine maker | Sam & Ben Weaver

Alcohol | 12.8% Residual sugar | <1 g/l

pH | 3.51 TA | 5.4

Cellaring | up to 15 years

Food match | Slow cooked wild pork fed on Churton Viognier grapes

VINEYARD | Our distinctive hillside vineyard above the Waihopai Valley was planted in 2000 with aEuropean approach, close vine spacing and high density (approx. 5,000/ha). Churton is managedaccording to principles of biodynamics and organics. Backing onto a precipitous cliff, The Abyss is ourhighest block and home to our oldest vines. Its east sloping exposure welcomes the morning sun, ripening fruit slowly and without the harsh intensity of the hot afternoon sun. The 2017 growing season was long and cool, leading to a later harvest than normal but giving the fruit time to develop further depth and dimension. Our Abyss block was picked on the 1st and 3rd of April, a root day and a flower day
respectively, with a yield of just 33hl/ha.

WINEMAKING | Our hand-picked fruit was gently de-stemmed and fed by gravity into open topfermenters. The resulting must had a very high proportion of whole berries and the indigenous fermenttook 7-10 days to commence. During fermentation we plunged gently twice a day. The wine stayed on skins post ferment with a total maceration time of one lunar month, the portion picked on a flower day being pressed on the equivalent flower day 29 days later. Our 2017 Abyss was aged in French oak barrels, only 10% new, for 18 months. Malolactic fermentation occurred naturally and the following Autumn our wine was racked once and returned to barrel. It was bottled without filtration on 19th September 2018.

TASTING NOTE | Our 2017 The Abyss Pinot Noir has an amazingly aromatic and floral nose. Complex musk rose and chamomile fragrances give way to soft red fruit, a hint of spice and earth tones. In the mouth it is soft and sinuous, with a lightness of touch that belies its depth and complexity. Silky mouthcoating tannins temper the long fruit driven finish. This wine is the quintessential iron fist in a velvet glove.

当初の予想通り、フランスに回答が寄りました。また、イタリアと回答した方も多かったのが意外でした。

ブドウ品種についてはピノノワールが最も多かったですが、ガメイやメルロ、シラーと回答したかたも多かったです。

ピノノワールにしては色が濃く、ややスパイシーさもありましたので混同されたのかと思います。

 

②Bordeaux Superieur Chateau Fleur Haut Gaussens 2011 Merlot, France

解説動画はこちら→

小売価格:2400円

メルロー90%

【インポーターコメント】

畑は南向きで日当たりのよい場所にあります。栽植密度は4,500本/ha、収穫量は48hL/haです。質の高い葡萄を得るため、芽かき、グリーンハーベストを行い、葡萄が完熟するよう葉落としを丁寧に行います。発酵前に7度で48時間、コールド マセレーションさせます。温度管理したステンレスタンクで発酵させます。50%をフレンチオークの樽で6ヶ月、残りはステンレスタンクで熟成させます。輝きのあるガーネット色、カシスやブラックベリーのピュアなアロマ、繊細な樽の香り、ベルベットのようにしなやかな口当たりです。バランスのとれた力強いタンニン、エレガントで洗練された長い余韻があります。

2番目は当初の予定通りかなり回答は割れました。

メルローはこれといった特徴が見出しにくく、かつ、熟成も進んでいるため難問に映ったようです。

ただし価格的に通信講座で出題できて、かつ、熟成もここまできれいに進んだワインということになると、メルローは選択肢に入れておきたいところです。

③Robertson Pinotage 2021 Van Loveren, South Africa

解説動画はこちら→

小売価格:1900円

【インポーターコメント】

コメント
ブラックベリーや桑の実に、オーク由来のコーヒーやチョコレートの豊かなアロマ。ダークチョコレートを思わせるフィニッシュが魅力的。

畑に関する情報

ウエスタンケープ、ロバートソン地区。暑い日中と涼しい夜の乾燥したエリア。標高200m。石灰質の多い土壌。
葡萄の栽培・収穫に関する情報

樹齢10~15年。植密度4,000本/ha。人間にも自然にも優しい栽培を実施(WIETA認証のエシカル活動・IPW認証のサステイナブル栽培)。2月に夜間収穫。

醸造・熟成に関する情報

破砕後、7日間の発酵前果皮浸漬。ステンレスタンクにて20~25℃で3週間の発酵。発酵中は、4日間の果皮浸漬を経て圧搾し、コーヒピノタージュ特有のオークステイヴを加える(90%はフレンチ、10%はアメリカンオークの板)。培養酵母使用。発酵後、古樽にて最低6カ月の熟成。熟成もスティーブを使用。さらにタンクにて3カ月熟成。軽くろ過後、瓶詰め。

 

受賞履歴
2018
チャイナ ワイン&スピリッツアワーズ 2018 金賞
2019
ミケランジェロ国際ワインアワード 2019 ダブルゴールド
2020
ミケランジェロ国際ワインアワード 2021 金賞

 

ワイナリー情報

ヴァン ロヴェレン

南アフリカのロバートソン・ヴァレーにて、ヘニー・レティーフによって1937年に設立されたワイナリー。90年代からワイナリーを運営しているのは三代目のレティーフ家の従兄弟4名です。代々拡大してきたヴァン・ロヴェレンは現在、750haの自社畑で、南アフリカの家族経営ワイナリーを代表する企業にも成長しました。イノベーションとトレンドを重視するこの生産者は、サステイナビリティも高く意識しながら、ブランド力の強い、高質なワインを造り続けています。その品質は国内外の数多くの受賞に繋がっています。

3番目はかなりの難問に映ったと思います。ピノタージュは全体の6%しか正解をしていません。

ピノタージュはブラインドテイスティングでも、一般呼称の二次試験でもいつ出題されてもおかしくないワインですので、出来ればしっかりと特徴をとらえたいところです。

④Valle de Colchagua Cabernet Sauvignon 2022 Terranoble

解説動画はこちら→

小売価格:2700円

【インポーターコメント】

コメント
収量を抑えたカベルネソーヴィニヨン種から造られる上級の赤。力強くもきめ細かなタンニンが持ち味。

畑に関する情報
コルチャグアヴァレー、ロス・カクトゥス(標高220m。海から約40キロ離れて、有機物の少ない砂ローム質と花崗岩質土壌)とロス・リンゲス(標高370m。アンデス山脈の麓に位置して、有機物を多く含む粘土質土壌)の畑。最高気温29~33℃の地中海性気候。

葡萄の栽培・収穫に関する情報
収量6~7t/ha。自然に優しいサステイナブル農法。3月中~下旬に手摘み収穫。

醸造・熟成に関する情報
除梗後、5~6日間の低温浸漬。ステンレスタンクにて24~26℃で8~12日間の発酵。手作業によるピジャージュ。1~2週間の発酵後浸漬。2/3はフレンチオーク(一部は新樽)にて、1/3はフードル(大樽)にて、マロラクティック発酵・12カ月の熟成。瓶熟は最低半年。

 

受賞履歴
2016
ジェームス サックリング 91pt ( 2019/04 )
2016
デスコルチャドス 2019 91pt
2017
デスコルチャドス 2020 92pt
2017
ワインスペクテーター 90pt ( 2020/05 )
2017
ワインエンスージアスト 90pt ( 2020/09 )
2017
ジェームス サックリング 92pt ( 2020/04 )
2018
ジェームス サックリング 91pt ( 2021/06 )
2018
ワインエンスージアスト 90pt ( 2021/12 )
2018
デスコルチャドス 2021 92pt
2019
デスコルチャドス 2022 91pt
2019
ザ ドリンクス ビジネス 92pt ( 2021/10 )

 

ワイナリー情報

テラノブレ

1993年にマウレヴァレーのサンクレメンテ渓谷にて創業したテラノブレは4カ所に合計300haもの自社畑を持つ家族所有のドメーヌです。品種の個性を生かした果実味とボディとのバランスのとれた味わいのワインを生み出しています。特にメルロと最近注目のカルメネールには定評があり、長年カルメネールを研究し続けて、樹齢の高い畑を所有しています。2016年にインターナショナル・ワイン&スピリッツ・コンペティションの「チリ最優秀ワイナリー」に選ばれ、2017年にはデキャンターよりカルメネールのトップ造り手として挙げられました。

4番目はカベルネソーヴィニョンまでは半数近くの方が正解をしています。

ただし、ブラインドテイスティングではわかりやすい品種の場合はさらに踏み込んで「どこのカベルネソーヴィニョンか」か非常に重要になってきます。

カベルネソーヴィニョンの中でもエレガントで、かつ、タンニンが非常にエレガントです。

ここはエクセレンス試験やコンテストに挑戦する方はチリまで推測をしてほしいところです。

 

⑤Etna Rosso SRC 2020 Nerello Mascarese, Italia

解説動画はこちら→

生産国:イタリア

生産地域:イタリア

ブドウ品種:ネレッロマスカレーゼ

アぺレーション:エトナ

 

小売価格:5200円

ここはイタリアチックな風味からイタリアを選択した方が多かったですが、やはりネッビオーロを推測した方が多かったです。

ただしネッビオーロの様なジビエっぽさが見当たらないので、ここはクシノマヴロかネレッロマスカレーゼのどちらかまでは絞りたかったかもしれません。

色合いが明るいのでピノノワールだと思った方が多かったですが、タンニンと酸が違うので、ここはピノノワールは避けたいところです。


 

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