ピノノワール(Pinot Noir)はブルゴーニュで生まれた黒ブドウ品種。赤ワインの原料になることが多いが、スパークリングワインやロゼ、白ワインの原料としても利用されている。
主な栽培地はフランスのブルゴーニュだが、ドイツ、アメリカ、チリ、ニュージーランドを含めて世界中で生産されている国際品種である。
ピノノワールは果皮が非常に薄く基本的に房が密着しているため、かび病など様々な病気にかかりやすく、また、芽吹きが早いことから春の遅霜の被害を受けやすい。
冷涼な気候条件の場所でないと本領をは発揮しない等難しい面があるので、適した栽培地も限られている。
そのため栽培面積は11万ヘクタールとワイン用品種で世界第9位、黒ぶどうでは第5位(OIV 2017年調査)と意外に低位である。
ピノ・ノワールの赤ワインの特徴は淡い色調とバラやスミレなど華やかな花のアロマ、苺やチェリーなど赤い果実やスパイス、熟成した独特の芳香など多彩で香ばしい香りである。
渋みはそこまで強くなく、ライトボディ〜ミディアムボディのワインが多い。また、突然変異を起こしやすい特徴があり、ピノ・ブランやピノ・グリなど頭に「ピノ」がつく品種はピノ・ノワールの突然変異であるものが多い。
ピノノワールの主なシノニム
Gros Noirien(グロ・ノワリアン)フランスジュラ地方
Spatburgunder(シュペートブルグンダー)ドイツ
Pino Nero(ピノ・ネーロ)イタリア
Blauer Burgunder(ブラウアー・ブルグンダー)オーストリア
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