新しい分野を学習しながら過去に学習した分野を復習する具体的手法

ソムリエ試験、ワインエキスパート試験は試験範囲が広いため、「新しい分野を学習すると過去に学習したところをきれいさっぱり忘れてしまう」という悩みに遭遇します。

例えばWBSであれば、通常は酒類概論、ワイン概論を経てフランス、イタリアと進みますが、フランスに進んだ際にワイン概論を振り返ると完全に忘れていたり、イタリアに進むとフランスを忘れたりする。これが悩ましいという相談は多いです。

結論を言えばこの「学習が進んだ時に、過去の学習したところを忘れてしまう」現象は資格試験の勉強あるあるで、ソムリエ試験、ワインエキスパート試験ならずともほとんどの受験生が経験するものです。

 

WBS生様には釈迦に説法の部分もありますが、この「新しい分野を学習すると過去の学習が無効化する」説を検討してみましょう。

 

新しい分野を学習すると、過去の学習を忘れてしまう

結論:頑張った証拠

僕はWBSというワインスクールを運営しているので、この手の質問は山ほどいただきますが、毎回言っているのが「心配しなくていい」という返答です。

まず、大前提として心配になるというのは、「あなたが頑張っているから、だから心配になる」ということをしっかりとおさえましょう。

頑張らなければそもそも心配にならないし、仮に不合格になっても「だって頑張らなかったから仕方ないよね」という逃げ道を残すことになります。

 

逆に一生懸命頑張った結果、不合格になった場合には、「あれだけ頑張ったのにだめだったのか」という現実を突きつけられることになります。

だから学習を進めると過去の学習したところを思い返して「忘れてるじゃん」と不安になってしまうのです。

 

これでお分かりの通り、あなたが不安になるのはなにより「頑張った証拠」であって、頑張っていない人には到底感じることのできない不安を”感じることができている”のです。

 

過去の学習したところを忘れるのは既定路線

どのような試験勉強にせよ、今の学習に集中すれば過去に学習したところの記憶が手薄になるものです。

では、過去に学習したところは完全無欠に忘れているのかというと、そうではありません。

あなたが努力した分、記憶の片隅に確実に記録されていて、試験直前にはピーキングといって、あなたも信じられないくらいの記憶の増幅がすることに驚く期間が訪れます。

 

「そんなこと言って、完全に忘れてしまった」と思うかもしれませんが、本当にそうでしょうか?

 

・あそこの地区にはどんなAOCがあったっけ?

・あのワインの認められている色って何だっけ?

・キーワードの意味が思い出せない!

 

こういう思いはだれしもあると思いますが、この段階であなたは「あの地区のワイン」「あのワインの色」「あのキーワード」を覚えているので、決して記憶はゼロではないのです。

 

どの試験でも同様です、記憶の質は、試験本番で鮮明にすればいいのです。

それまでは、ぼんやりとしておいて、ほっといて次に進みましょう。

 

 

 

不安のない真剣勝負は存在しない

説教臭くて申し訳ないのですが、あなたがソムリエ試験・ワインエキスパート試験に試験になればなるほど結果は不安だし、不合格が怖くなります。

当たり前でしょう。自分が大切だと思ったものほど手にしたいのが人情というものです。

だから物事に真剣になればなるほど「ダメだったとき」のダメージは大きいし、「それじゃあ真剣にならないほうがいいよね」という雰囲気が醸成されてしまうのです。

 

ですが、WBSのスタンスは違います。

あなたは真剣に取り組まないイベントに、ワクワクドキドキしますか?

僕だったら「こんなイベント、早く終わらないかなあ」と感じますし、ワクワクドキドキどころか、時間の無駄だと感じるはずです。

 

あなたがここまで読んだのであれば、それはあなたがそれだけ真剣にこの試験に取り組んでいる証拠です。何も心配しないでいいです。

 

勝負に逃げているひとは、そもそも見なくていい

それでもあなたはこう思うかもしれません。

「真剣にならなくても、合格した人の方が輝いて見えるし、不合格は格好悪い」

大きな思い違いです。WBS生にはいないと思いますが、こんな古い考えをお持ちの場合はもっと時代を俯瞰視するべきです。

 

確かに日本経済が右肩上がりで「明日の次は明後日」の世界観であった場合は、できるだけ恥をかかずに、スマートに物事に取り組む方がうけは良かったかもしれません。

では、現代社会はどうか?明日さえも分からない世界ですし、少なくとも5年後はだれにも予測できません。

 

そんなエキサイティングな時代にすまし顔で「失敗しない範囲で頑張ればいい」という理屈が通用するでしょうか?

あなたの周りにもごろごろいるはずです。こういう人。でも、誰一人成功していないのはあなたがよくわかっているはずです。

 

まとめ 不安になったもの勝ち

WBSのスンタンスは、ソムリエ試験・ワインエキスパート試験においては、ぶつかる前はできる限り合理的に方向性を見出しますが、見出した後は気合と根性しかないというものです。

気合と根性というとなに古臭いと思うかもしれませんが、結局ベクトルがあっていればあとは気合と根性しか計れるものがないし、おそらくあなたの尊敬するスポーツ選手、芸能人も同じ道を歩んでいるはずです。

 

不安になるのは、頑張った人だけという意味では、あなたは不安になっていますから、すでに勝ち組なのです。

もちろん、勝ちが不確定である状況は精神的にきついし、誰しも救いを求めたくなるのはその通りでしょう。

 

ですが、あなたは気づいているはずです。あなたはすでに勝ちを半分手中に収めていることを。

細かい雑念や周囲のノイズに惑わされることもあるかもしれませんが、先に進むことで過去の学習を忘れてしまったと踊らされないように心構えておきましょう。

 


 

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