【最終更新日】2022年9月16日
2022年9月8日に、Institut National de l’Origine et de la Qualité (INAO)の評議会が開かれ、2023年ヴィンテージよりジゴンダスに白ワインの生産を認める決議を行いました。
もともとジゴンダスの生産者は以前から白ワインの生産を認めるように働きかけていたのですが、これをINAOが簡単には認めずに現在まで経過した経緯があります。
この改正案では、ジゴンダスの白には
①クレレットが主体で最低70%の比率が必要であること
②補助品種としてブールブーラン、クレレット ロゼ、グルナッシュ グリ、グルナッシュ ブラン、マルサンヌ、ピクプール、ルーサンヌ
③ヴィオニエとユニ・ブランのブレンドは許容されましたが、最大でも5%
の規定が盛り込まれています。
ジゴンダスはもともとコートデュローヌの中の地理的表示の一コミューンだったのですが、品質のすばらしさは特に以前から知られていました。
これを受けて1971年にAOCに独立昇格をしたのですが、認められたのは赤とロゼのみで、白ワインは認められなかったのです。
一部の生産者は白ワインを生産してきましたが、当然ジゴンダスブランの名称は名乗れないため、コートデュローヌで販売するしかなかったのです。
ジゴンダスには素晴らしい石灰岩質の土壌があり、この土壌には白ワインが最適だと考える生産者も少なくありません。
今回の改正で、これまでコートデュローヌで販売してきたところをジゴンダスブランで販売できるようになるため、生産者によっては白ブドウを植えるところも出てくるでしょう。
これまでジゴンダスの地で白ブドウを植えていた生産者にとってはこれまでの情熱が認められたことになり、強い達成感を感じているはずです。
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