WBSがソムリエ試験論述問題にAIで解説・アドバイスをするシステムを実装

【最終更新日】2025年1月9日

こんにちは。WBSの前場です。

WBSでは、ソムリエ三次試験の論述問題に、WBSがトレーニングをしたAIが論述問題について解説・アドバイスをするシステムを実装しましたので、そのご案内です。

 

このシステムは、OPEN AI社のAIを活用して、WBSが個別にAIをトレーニングし、WBS生の皆様がフォームで回答をすると自動返信メールで論述問題の解説とアドバイスが届くというものです。

AIについてはWBSが個別にトレーニングをしていますし、最終的なチェックはWBSが目視で行っています。

 

ソムリエ三次試験の論述問題については、300文字程度の記述式であるため自動判定が難しく、実際の本試験であっても、ワインスクールの講座であっても人間が目視で採点をしていました。

もちろん、人間が目視で採点することできめ細かい採点とアドバイスが期待できますが、反面コスト高については深刻な問題でした。

また、論述問題についてはソムリエ三次試験直前でないと各ワインスクールでは対策講座が開催されないことが多く、受験生は直前での対策に取り組むデメリットもありました。

これらを解消しましたのがWBSのAIシステムになります。

 

これにより、WBS生の皆様であれば、気軽に論述問題に取り組むことができ、それぞれが論述問題に取り組みたいタイミングで学習することができるメリットがあります。

WBS生の会員様であれば、どなたでも無料でご利用いただけますので、安心してご活用ください。

 

記述式対策練習問題はトップページ→学習する→オリジナル問題集にございます。

オリジナル問題集のページはこちら→

 

WBSがソムリエ試験論述問題にAIで解説・アドバイスをするシステムを実装

AI採点の品質

WBSが個別にトレーニングをしたAIは、高度な文章理解能力と、それに対するアドバイスの能力がございます。

これについては実際に見ていただくのが早いと思いますので、いくつかご紹介をします。

 

論述試験 練習問題へのAIのアドバイス

問題文:

チーズParmigiano Reggianoについて説明してください。

 

生徒の回答(よくできた回答の場合):

パルミジャーノ・レッジャーノ(Parmigiano Reggiano)は、イタリアを代表する加熱圧搾チーズで、「チーズの王様」と称されます。エミリア=ロマーニャ州とロンバルディア州の一部で生産され、厳格な基準に基づいて作られるPDO(原産地呼称保護)認定品です。牛乳を使用し、長期間(最低12ヶ月、平均24〜36ヶ月)熟成されることで、独特の旨味とナッツのような風味が生まれます。そのまま食べるほか、パスタやリゾットの仕上げ、サラダやスープのトッピングにも最適です。栄養価が高く、カルシウムやタンパク質が豊富なため、健康にも良いとされています。

 

AIのアドバイス:

ryoさん、まずはあなたの試験回答に対する素晴らしい努力を認めたいと思います。特に、Parmigiano Reggianoの生産地、製造過程、風味、用途について詳細に説明した点は非常に良く、知識の深さが示されています。

ただ一つアドバイスをするとすれば、「相性の良いワインについて」の部分が欠けていました。Parmigiano Reggianoと良く合うワインの例を挙げて、なぜそれが良く合うのか説明することで、ワインと食のペアリングについての理解を示すことができます。

また、Parmigiano Reggianoが「チーズの王様」と称される理由についても触れられると、さらに深い理解を示すことができます。

全体的には非常にしっかりとした回答で、詳細な知識と理解が示されていました。次回からはすべての問題文の要素に回答するように注意してみてください。

この回答に対する私の評価は85点/100点です。指摘した点を改善すれば、さらに高い点数が得られるでしょう。引き続き頑張ってください。

 

青字の部分はWBSがトレーニングをしたAIがアドバイスを自動生成しており、よくできた論述に対して適切に評価をし、そのうえで足りない部分を指摘をしています。

 

次に、ダメな回答をした場合の返信です。

 

問題文:
ワインにあまり詳しくないお客様に、アルゼンチン・トロンテスに合う料理について説明してください。

審査のポイント:
・ワインに詳しくないお客様の身になって、できる限り平易な言葉を使い、専門用語は避けること。
・ペアリングの理由付けがあること。
・美味しそうに、ペアリングを試したくなるような説明であること

あなたの回答(ダメな回答を入力):
アルゼンチンのトロンテスは、美味しいワインなので、どんな料理にも合うと思います。

AIのアドバイス:
 Ryoさん、あなたの回答を読ませていただきました。まず、ワインに詳しくないお客様を考慮に入れて平易な言葉を使うという点では適切な回答だと思います。ただし、アルゼンチンのトロンテスに合う具体的な料理についての説明が欠けています。また、ペアリングの理由付けも見つけることができませんでした。これは、お客様がペアリングのセレクションを理解し、自身で選択するために重要な情報です。

次回からは、トロンテスの風味や特性と、それがなぜ特定の料理と合うのかを説明するように心掛けてみてください。例えば、トロンテスのフレッシュで花のような香りと柑橘系の味わいが、魚料理や辛い料理とよく合う、などという具体的な説明を加えてみてください。

また、最後には、お客様がペアリングを試したくなるような説明を加えると、より良い回答になるでしょう。例えば、「このワインと料理の組み合わせを試すことで、新たな美味しさを発見できるでしょう」といった表現です。

全体として、審査のポイントをもとに、ワインのプロの目線で見た場合の点数は50点と評価します。次回は、更なる進歩を期待しています。

 

次に、完全にやる気のない回答の場合です。

問題文:
ワインにあまり詳しくないお客様に、アルゼンチン・トロンテスに合う料理について説明してください。

審査のポイント:
・ワインに詳しくないお客様の身になって、できる限り平易な言葉を使い、専門用語は避けること。
・ペアリングの理由付けがあること。
・美味しそうに、ペアリングを試したくなるような説明であること。

あなたの回答(完全にやる気のない回答):
ぜんぜんわかりません(≧▽≦)

 

AIのアドバイス

Ryoさん、試験への取り組み、ありがとうございます。今回の回答についてお伝えさせていただきます。

まず、問題文への回答が不足しています。お客様へのアドバイスとして「ぜんぜんわかりません」はソムリエとして適切ではありません。お客様に対する回答は、自身の知識不足を明らかにせず、代わりに教養と経験を引き出すことが求められます。

次に、文字数も基準を満たしていません。アドバイスや説明は詳細に、しかし簡潔に行う必要があります。また、幼稚な表現が見受けられます。専門性を保つため、より成熟した表現を使いましょう。

一方、差別的な表現や偏見は見受けられませんでした。これは大変良いことです。

改善のためには、まずワインとフードペアリングについての基本的な知識を身につけることが重要です。その上で、問題の要求に従って具体的な提案をするように心掛けてみてください。

全体的な評価としては、今回の回答は10点となります。問題への直接的な回答がないため、評価は低くなっています。しかしご安心ください、これは学習の一部です。次回からは問題に対する理解を深め、具体的な回答を心掛けてみてください。

 

青字の部分についてはAIが作成していますが、普通にワインスクールの講師がアドバイスをするものと質的に変わらないはずです。

 

ご利用の注意点

記述式問題の対策としては、いつでも活用でき、かつ、毎日練習問題は更新されるため、学習習慣の醸成に最適となっております。

そのうえで、WBSがトレーニングをしたAIシステムについては非常に質の高いレベルの回答が期待できますが、いまのところ完全性はお約束をしておりませんので、そこはあらかじめご了承ください。

また、明らかにAIが誤った指摘をした場合にはご連絡いただければ、そのご報告をもとに最適化を進めてまいります。

 

しばらくの間はご活用の履歴も含めてWBSがしっかりと確認し、ブラッシュアップをしてまいります。

WBS生の皆様の積極的なご活用をお待ちしております。


 

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