はいいろかびびょう 灰色カビ病

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灰色カビ病:(英)Gray mold(仏)Pourriture grise

灰色カビ病 とはカビによる病気の一種である。

病原菌は、 Botrytis cinerea (ボトリティス・シネレア)。

この ボトリティス・シネレア と呼ばれるカビが、湿度の高い環境下で、花穂、葉、果房に発病し、灰色のカビを発生させる。

 

ほぼ完熟したブドウが発病すると収穫量と品質の両方に悲惨な影響を及ぼす。

黒ブドウではアントシアニン色素を破壊し、赤ワインの色素不足を生じさせる。

また、別なカビが共生するため、不快なカビ臭をつける。

 

この病害を予防するには、除葉などの キャノピー・マネジメント を行い、風通しを良くすることで乾燥した状態を保てるようにすることが大切である。

また イプロジオン水和剤 なども防除のために使用される。

これに対し ボトリティス・シネレア菌 は 貴腐ブドウ の生産に欠かせない。

 

ボトリティス・シネレア菌 がブドウに付くと、菌糸が果皮表面の蝋質を溶かし果皮に穴を開ける。

果皮の穴から果粒内の水分が蒸発し、ブドウはレーズンのような干しブドウ状態となる。

こうしてブドウが凝縮した状態を貴腐といい、極甘口ワインの原料となる。

 

また、このようにボトリシス・シネレアが良い働きをするには

①腐敗が起こる前にブドウが完熟していること

②朝のうちは湿気があり霧が立ち込めていて、午後は晴れて乾燥する

という条件が揃っていることが大切である。


 

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