Piedmont ピエモンテ州

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ピエモンテ州(Piemonte)は、イタリア北西部にある州。ピエモンテとは「山の麓」という意味で、名前の通りアルプス山脈の南側に位置する。

南はリグーリア州、東はロンバルディア州、エミリア=ロマーニャ州、北西はヴァッレ・ダオスタに接し、北東はスイス(ティチーノ・ヴァレー)、西はフランス(オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ、プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール)に隣接しており、州都はトリノである。

面積は25,400 km2で、シチリア島に次いでイタリアで2番目に広い地域である。

ピエモンテ州の地形は、43%が山岳地帯で、その他に丘陵地帯(30%)、平野部(27%)が広がっている。

 

気候・地理

ピエモンテとボルドーは緯度が非常に近いが、似ているのは夏の気温だけで、ピエモンテのワイン産地の方が冬は寒く大陸性気候で、降雨量は少ない。

ブドウ畑は通常、高度150~400メートルの丘陵に植えられている。

南向きの暖かい斜面では主にネッビオーロやバルベーラが、冷涼な場所ではドルチェットやモスカートなどが栽培されている。

 

ワインの特徴

主要なワインはバローロとバルバレスコである。ネッビオーロ種から造られる。

これらのワインは長期熟成に適しており、熟成したバローロは、タンニンが磨かれてワインに溶け込む。熟成が進むと、色は茶色や赤錆色になる。

 

赤ワインによく使われる品種は、ネッビオーロ以外ではバルベーラとドルチェットである。

バルベーラで造られたワインは、一般的にフルーティーで、酸味が強い。ネッビオーロ種で造られたワインに比べると、タンニンが少なく、デリケートな味わいになることもある。

ドルチェットは、ドルチェといっても決して甘くはない。ドルチェットとは「小さな甘いもの」という意味である。(ドルチェはイタリア語で甘いという意味)。

この品種は、フレッシュでドライな赤ワインを生み、若干のタンニンがある。ドルチェット種で造られたワインは、通常、比較的若いうちに消費される。

 

スパークリングワインのアスティ・スプマンテは、モスカート種から造られる。

この地域のワイン生産の大部分は、クーネオ、アスティ、アレッサンドリアの各州で行われている。

ブラケット種も甘口やスパークリングの赤ワインに使われる品種である。

 

ピエモンテ州は、他のどのイタリアワイン産地よりもDOCGワインの生産量が多く、全産地の約84%がDOCG呼称の生産地域になる。

この地域にはIGT(Indicazione Geografica Tipica)の分類はなく、IGTワインやスーパー・トスカーナのあるトスカーナとは対照的である。

 

名産・食文化

ピエモンテ州は、菓子、コーヒー、米、白トリュフなどの生産でイタリアをリードしている。

ピエモンテの主な名物は下記のとおりである。

コーヒー「ラバッツァ」

コーヒー/チョコレートリキュール「ビチェリン」

伝統的なチョコレート「ジャンドゥイオット」

 

アルバ産白トリュフと、白トリュフを使った調味料、蜂蜜、サラミ、生ハムなどの関連商品。

高級牛肉マリネ(グラディスカ)、乾燥牛肉(ブレザオラ)

ポルチーニ茸のリゾット


 

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