リオハ(Rioja)は、首都マドリッドの北北東約250Kmにある、ラ・リオハ州、バスク州アラバ県、ナバーラ州の3州にまたがったワイン生産地である。
ブドウが栽培されている地域は①リオハ・アルタ、②リオハ・アラベサ、③リオハ・オリエンタルの3地区に分けられる。
1991年にスペインで初めて、原産地呼称制度デノミナシオン・デ・オリヘン(DO)で最上級の「特選原産地呼称」(DOCa)に認定された。
2009年に認定されたプリオラート と合わせて、スペインでDOCaに認定されている2つの産地のひとつである。
リオハのブドウ栽培面積は合計66,239haであり、ラ・マンチャ に次いでスペインで2番目に大きな面積を持つ。
黒ブドウはテンプラニーリョ(Tempranillo)、白ブドウはビウラ(Viura)が主体である。
ワイン生産量は3,400,000hℓであり、そのうち赤ワインが88%を占める。
主な輸出先はイギリス、ドイツ、アメリカ合衆国、スイスである。
リオハの新しい規定
2017年にRioja D.O.Ca.委員会がRiojaの規則改定及び新カテゴリーの制定を行い、熟成期間表示やゾーン(Zone:地区)、ムニシピオ(Municipios:市町村などの基礎自治体)、シングラーレス(Singulares:単一畑)という新たな生産地表示、新たな上質スパークリングワインのカテゴリー(Espumoso de Calidad)を制定した。
これは2018年にEUにより承認されている。
ボルドーワインとの接点
フランスで1870年代にフィロキセラが蔓延すると、ボルドーの醸造家はワインとぶどうを求めピレネー山脈を越えてスペインに渡った。
当時のリオハのブドウ栽培、ワイン醸造を見てフランス人醸造家はフレンチオーク樽によるボルドー製法の熟成を本格的に導入した。
これによりフレンチオーク樽起因のはっきりとしたバニラの香りがその後のこの地域のワインの特徴となっている。
リオハはボルドーの醸造技術の移転により高級ワインの醸造技術を確立し、その後スペインにおける代表産地となっている。
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