【最終更新日】2024年7月14日
こんにちは!今回はドイツワインの地理的構成について学習しましょう!
練習問題 ドイツの特定ワイン生産地域
Q:次のうち、最も栽培面積が広い特定ワイン生産地域を選んでください。
①Mosel
②Rheingau
③Rheinhessen
④Baden
この記事は、ソムリエ試験・ワインエキスパート試験向けの練習問題とのその解説です。
WBSワインブックススクールの卒業生が作成し、合格者の声が反映されたリアルな練習問題とその解説ですので、問題の難易度や、どこまでりかいすればいいのかがわかるようになっています。
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問題の正解はこちら!
正解は③のRheinhessen(ラインヘッセン)です!
ドイツには13の特定ワイン生産地域があります。ドイツ語ではBestimmtes Anbaugebiet(ベシュテムテス・アンバウゲビート)と呼びます(正直ドイツ語表記は覚えなくてもよいです)
この13の特定ワイン生産地域は今回の問題のように栽培面積最大、最小などそれぞれ特徴があるのですが、よく出題される印象です。
各特定ワイン生産地域のこれだけは!というポイントをまとめましたので、ドイツワインの勉強が苦手な方はここから始めていきましょう。
【特定ワイン生産地域と特徴】
Ahr(アール):ドイツ西部で最北に位置し、珍しく赤ワイン用ブドウの栽培比率が80%以上と高いです。
Mosel(モーゼル):実はこのページのサムネイルはこのモーゼルの畑です。川の流れに沿って斜度30%を超える急斜面の畑(Steillageと呼びます)があります。また下流の一部は急斜面に石垣を用いてテラス状に畑を仕立てていることからTerassenmosel(テラッセンモーゼル)と呼ぶことがあります。
Mittelrhein(ミッテルライン):ライン川流域に位置し、栽培面積はドイツで2番目に小さいです。
Rheingau(ラインガウ):ドイツの代表的な名醸地です。地図を見てみるとミッテルラインと同じくライン川流域ですが、川の北岸にあるので畑が南向きの斜面にあることが分かります。
1867年にドイツで初めてブドウ畑を3段階に格付けした地図が作られました。
Nahe(ナーエ):ラインヘッセンとミッテルラインに挟まれた生産地域で、ナーエ川流域にあります。赤ワイン品種の中ではシュペートブルグンダーではなくドルンフェルダーが多めです。
Rheinhessen(ラインヘッセン):ドイツ最大の生産地域です。赤ワイン品種の中ではドルンフェルダーが多いです。
Pfalz(ファルツ):ドイツで2番目に大きな産地です。また、最も温暖な産地とされています。(後述するバーデンなどさらに南の産地があるのに意外ですよね)
Hessische Bergstraße(ヘシッシェ・ベルクシュトラーセ):ドイツで最も栽培面積が小さい産地です。
Franken(フランケン):ボックスボイテルと呼ばれるずんぐりとしたボトルを使うことで有名です。また白ワイン品種はジルヴァーナー、赤ワイン品種はドミナが最大とドイツのなかでは少し変わった産地です。
Württemberg(ヴュルテンベルク):ネッカー川の中流から上流にかけて位置する産地です。アールと同じく白ブドウより黒ブドウの方が多く栽培されています。ちなみに黒ブドウ最大はトロリンガーです。
Baden(バーデン):ドイツで3番目に大きな産地です。9つのベライヒに分かれるのですが、これは13産地で最多です。
Saale-Unstrut(ザーレ・ウンストルート):ドイツ最北の産地です。ミュラー・トゥルガウが多く栽培されています。
Sachsen(ザクセン):ドイツで最も東に位置する産地です。ザクセンコイレと呼ばれるボウリングのピンのような形のボトルと、交配品種のゴルトリースリングが特産物です。
ドイツワインは言語も独特でワイン法も長ったらしい名前が多くて苦手としている方は多いと思います。
ただそれは出題者側も理解しているようで、ドイツワインからの出題はやや基本的な問題が多い印象です。
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