【最終更新日】2024年7月14日
こんにちは!今回は山梨県の歴史について学習しましょう!
練習問題 山梨県の歴史
Q:次のうち、日本で初めてデラウェアの栽培が行われた産地を選んでください。
①甲州市塩山地区
②甲州市勝沼町
③笛吹市
④北杜市
この記事は、ソムリエ試験・ワインエキスパート試験向けの練習問題とのその解説です。
WBSワインブックススクールの卒業生が作成し、合格者の声が反映されたリアルな練習問題とその解説ですので、問題の難易度や、どこまでりかいすればいいのかがわかるようになっています。
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問題の正解はこちら!
正解は①の甲州市塩山地区です!
山梨県は日本ワインの生産量もワイナリー数も日本一で、昔から日本のワイン造りを支えてきました。
ちなみに現在のワイナリー数は92軒となっています。
山梨県は日本のワイン造り発祥の地として知られ、明治時代に政府の殖産興業政策の一環としてワイン生産が勧められました。
1874年には山田宥教と詫間憲久によって日本初の本格的なワイン造りが実施されました。
これを機に当時の山梨県例の藤村紫郎の声掛けによって1877年に「大日本山梨葡萄酒会社」が設立されました。
この会社の流れを汲んでいるのが現在のシャトー・メルシャンとまるき葡萄酒です。
その後、今回の出題範囲ですが、1885年にアメリカから持ち込まれたデラウェアの栽培が奥野田村(現在の甲州市塩山地区奥野田)で始まりました。
戦争末期になるとワイナリー数は激減しました(というより酒造業が壊滅的な打撃を受けました)が、ワインはソナーの原料としてワインの首席を確保するためにワイン生産はかろうじて生き残りました。
戦後大きな動きがあったのが「ワイン元年」と呼ばれる1973年で、この年のワイン消費量が前年比の162%となりました。
2年後の1975年には果実酒の消費量が甘味果実酒の消費量を超えました。
2000年代に入ると海外に向けたアピールの動きが出てきます。
2009年には甲州を世界に広めるべく、山梨県内のワイナリーや商工会、ワイン酒造協同組合などが連携して「Koshu of Japan」を発足しました。
また、2010年には甲州が、2013年にはマスカット・ベーリーAが「国際ぶどう・ぶどう酒機構(O.I.V.)」のリストに登録されました。
このことで甲州とマスカット・ベーリーAを使ったワインをヨーロッパに輸出する際はワインのラベルに品種名が記載できるようになりました。
さらに産地の個性を伝えようとする動きも出てきており、2013年には国税庁が「山梨」をG.I.に指定し、2017年にはG.I.山梨の生産基準の見直しも実施されました。
これにより、生産基準を満たさないワインは山梨を名乗れなくなりました。
このように山梨県は日本で最も歴史のあるワイン産地です。
試験でも出題される確率は非常に高いと思われます。
今回解説でザクっと要点だけかいつまんで記述しましたので、最低限今回の記事の内容は押さえるようにしてください。
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