【最終更新日】2022年12月26日
こんにちは。ワインブックスの前場です。
こちらの記事では、WBSで学習をされ、見事ワインエキスパート試験に一発合格をされたhanacoさんの具体的な勉強方法をご紹介します。
今回は受験生の鬼門である、ワイン概論です。
今年受験された方の生の声ですので、これから受験されるかたへは最も身近なアドバイスになると思います。
是非ご参考ください。
なお、WBSでは講師も生徒様も多くの情報を発信していて、すべて公開記事として誰でも読めるようになっています。
アーカイブページでご確認ができますので、ご参考にしてください。
はじめまして。ワインブックスオンラインスクール受講生のhanacoと申します。
私は2022年度ワインエキスパート試験に約5月間をかけて挑み、この度合格することができました。
これから受験をお考えの方に少しでもお役に立てるよう、自らの体験をお伝えさえていただきます。
今回は多くの方が最初に学ぶであろうワイン概論について触れていきたいと思います。
しかしその前に、全体を通して合格につながった点をいくつかあげさせていただきます。
あくまでも私個人の見解ではありますが、これはワイン概論以外の分野にも共通すると思いますので是非ご一読ください。
ソムリエ試験、ワインエキスパート試験の具体的な勉強方法はこちらをご参考ください→
目次
ワインエキスパート試験の勉強方法
【合格の要因】
まず、自分なりに「なぜ合格できたのか」を検証することは非常に大事だと思います。
「なぜ不合格だったのか」については検証することも多いと思いますが、来年度以降に続く受験生の方に向けるものとしては「なぜ合格できたのか」の方が適切なはずです。
私自身のこれからの生活においても、なにかに挑戦する場合には当然いいことも悪いこともあると思います。
今回のチャレンジを私はどのようにして乗り越えたのか、これを今後の糧にするためにもご紹介したいと思います。
もちろん、ただ自分に向けての振り返りではなく、今後に続く受験生の方にとってお役に立てるものだけをご紹介しますので、参考になる方は多いと思います。
では、ご紹介させていただきます。検証した内容は以下の通りです。
1 スケジューリングに成功した
2 後回しにしない
3 新しい情報を手に入れる
4 ひたすら問題をこなす
これらについて、それぞれ詳細を述べていきます。
①スケジューリングについて
教本にある項目をれぞれ1週間ごとにクリアしていくとすると、単純に23週必要になります。
ですがボリュームの大きい項目や苦手な分野をどこの持ってくるかがとても重要です。
私の場合はボリュームの大きいものを前半に持ってきました。
6月に入ると慣れない勉強に疲れが出て、息切れしてきました。いわゆるしんどいときです。
それに加え、後半に入ると新しい分野以外に前半に学んだことの定期的な復習も必要になります。
ですので、ペース配分を考え学習のスケジュールを組み立てることはとても重要でした。
②後回しにしない
1週間で学ぶと決めた範囲は必ず期間内に覚えきる。
①でも述べましたが、後に行くほど新しい勉強に加え、それまでに学んだ分野の復習が必要となり、前半以上に大変になります。
後回しにしてしまうと後半予想以上に大きなツケが回ってきます。
できれば5月くらいに一度中間テストとして前半の分野をどれくらい記憶できているかを確認しておくことをお勧めします。
③新しい情報を得る
これは特に独学で学ぶ方には重要だと思います。
スクールでは意識せずとも常に最新の傾向と対策を発信してくれますが、独学では自ら情報を得に行って取捨選択する必要があります。
ワイン業界は常に刷新・変化しており試験内容もそれに合わせてどんどん更新されています。
ですので、古い情報で学ぶことは避け、新しい情報で学ぶことを心がけました。
ワインブックスオンラインスクールでは受験生の生の声や、実際に過去にどんな問題が出題されたかといった最新の情報を得ることができますので最大限に活用させていただきました。
④ひたすら問題をこなす
のべ2万回は問題を解いたと思います。
単純に割ったら1日120~130問程度でしょうか。
この回数をこなすのは紙の問題集では物理的にも時間的にも無理がありました。
その点オンラインの問題はいつでもどこでもちょっとした合間に活用することができました。
そして大切なのはわからなかった問題をそのままにしないこと。
そのためには解答と解説がセットになっていて、すぐに解決できるものが良かったです。
ワインブックスオンラインスクールのオリジナル問題集は10問単位でできて、解説もすぐに見ることができます。
移動中や仕事の休憩時間、お風呂につかりながら…などちょっとした合間に取り組むことができる上、しっかり覚えることができました。
ここまで大きく全体を通した合格要因を書かせていただきました。
ここからはワイン概論の重要性や具体的な勉強法について触れてみたいと思います。
ワイン概論の重要性
どうしてもボルドー、ブルゴーニュやイタリアといったワイン界の花形に目が行きがちです。
しかしワイン概論はワイン学習の基本でありテイスティングにも大きく影響する重要な分野です。
そして得点を上げやすいため合格を左右する大切なポイントであると私は考えていますし、実際に出題傾向ではワイン概論がフランスと並びトップに来るとも言われています。
現実問題として私が受験した際はあれだけ苦労して覚えたメドック格付けに関する問題は120問中1問、ワイン概論からは少なくとも5問の出題があったと記憶しています。
ワイン概論やメドック格付けについてはおそらく合格した多くの受験生は重要項目だと認識しているはずです。
ということは、ここで失点をするということは「ほかの受験生が得点するところでミスをする」ことになり、大きな痛手となってしまいます。
ですから、出題率の高い分野を確実に押さえておくことが大切ではないでしょうか。
また、ワイン概論には醸造フローも含まれています。
醸造方法はワインの外観・香り・味わいなどを左右し、テイスティングにも大きく影響します。
ということは2次試験にも関わってきます。
以上のことから、私はワイン概論では1問も落とすものか‼と最後まで何度も立ち戻って学習しました。
ワイン概論の具体的な勉強法やポイント
私がワイン概論を学ぶ上で苦労したのは以下です。
1 残糖表示
2 病害虫/生理障害
3 仕立て
4 用語(ぶどう栽培・醸造フロー)
これらについて具体的にお話ししていきます。
1 残糖表示
スティルワインとスパークリングワインの2種類に区分されます。
これが混同しやすく苦労しました。
残糖区分はスティルワインとスパークリングワインで異なり、区分名もフランス語だけでなく、ドイツ語イタリア語スペイン語もあります。
これはもう、ひたすら問題を繰り返し解いて頭に叩き込み、至る所に自作の表を貼り付けて常に目に付くようにしました。
それでも気付くと忘れてしまっているので、定期的に戻ってリマインドしました。
実際の試験でも出題されましたし、出題頻度は高いと思われます。
2 病害虫/生理障害
これはグループで色分けし、ノートにまとめて画像で記憶しました。
カビ→青
細菌→赤
ウィルス→黄
虫害→紫
バクテリア→緑
問題を解くとき、うどん粉病は青だからカビ‼といった具合に色で浮かんできました。
根頭癌腫=細菌と文字だけで覚えるよりも鮮明に記憶に残りました。
3 仕立て
仕立ては図での出題が主かと思いますが、図や地図は基本的に教本のものを記憶するようにしました。
問題集によって写真だったり、図の描き方が微妙に異なったりします。
しかし実際の試験に出題されるのは教本の図ですので、当日戸惑うことのないよう、日頃から教本の図や地図に慣れておくのが良いと感じました。
4 用語(ぶどう栽培・醸造フロー)
目にしたことのない単語を覚えることに苦労しました。
そこで私は少し遠回りにはなりますが、しっかり理解した上で記憶できるよう、単語の語源や構成を知るようにしました。
あわせてその用語に対応する画像や動画も確認し、映像記憶としても残すようにしました。
用語の例をいくつか挙げておきます。
Buttage=土寄せ
⇒Butte:小山・小さい丘
Debuttage=土寄せを崩す
⇒De:反対・否定を表す接頭語
Nouaison=結実
⇒Nouer:~を結ぶ
Soutirage=滓引き
⇒Sou:下 + Tirer:~を引く
このように単語がどのように構成されて、どんな意味を持っているのかを知ることでアルファベットの羅列を暗号のように覚え
るのとは異なり、覚えやすく、選択肢の中から迷うことなく正解を選べるようになりました。
最後に
ワインエキスパートの勉強を始めて、まず驚いたのがその膨大な暗記しなければいけない情報量です。
正直、え⁈こんなところまで⁇と思うくらい、ワイン以外にも覚えなくてはならないことがたくさんありました。
そのためワインエキスパート試験では、いかに効率よく学習し、記憶を定着させるかが重要になってくると思います。
勉強のやり方は人それぞれあります。
今回はあくまでも私個人に適した学習方法を記させていただきました。少しでもご参考になれば幸いです。
是非ご自身にあった学習法を早い段階で見つけて、合格につなげてください。
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ワインブックススクールでは、月額2200円で、いつでも、どこでも、誰でもワインの学習ができる環境が整っています。
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