【ソムリエ三次 論述試験】論述が書けなかった人の共通点と具体的な対策法

【最終更新日】2024年10月7日

こんにちは。WBSの前場です。

この記事では、ソムリエ論述試験で「書けなかった」と思っている人が、何が根本的な原因で、どうすればいいかの対処法について記載しています。

 

ソムリエ試験の論述試験で「書けなかった」という人に共通する問題点の一つは、試験勉強を単なる暗記に頼ってしまい、思考力、分析力、そして判断力を十分に養っていなかった点です。

ソムリエとしての知識をただ覚えるだけでは、複雑なシチュエーションや予期せぬ質問に対応する際に柔軟な発想が求められる論述試験では十分ではありません。

 

暗記に頼る学習は、試験の枠内での問題に対する正確な答えを提供することはできるかもしれませんが、実際の現場で必要とされる総合的な理解力や、状況に応じた適切な判断を下す能力を養うことには限界があります。

論述試験では、知識を単に記憶するだけでなく、それを実際のケーススタディに応用し、論理的に考え、自らの意見や見解を形成する力が試されます。

 

したがって、暗記に偏った勉強法だけでなく、日常的なワインの試飲や多角的な視点からの分析を通じて、現実的な問題解決能力を養うことが不可欠です。

これにより、論述試験で求められる高度な思考力、分析力、判断力を発揮することが可能となります。

 

【ソムリエ三次 論述試験】論述が書けなかった人に共通することと具体的な対策法

なぜ論述を書けないのか?

言いづらいですが、ソムリエ試験の論述試験で「書けない」と感じる人々の多くは、普段から考える癖をつけず、その場の対応に追われてしまうことが多いです。

具体的には、「なぜそのようなことをするのか」という行動の根拠や理由を日常的に検証する習慣が欠けているため、論述試験で求められる深い思考や分析ができないのです。

 

論述試験では、単なる知識の暗記ではなく、実際の経験や事例をもとにした論理的な思考力が問われます。

日常的なワインの試飲や顧客対応の場面でも、ただ知識を適用するだけではなく、その選択や行動がなぜ適切なのかを常に自問し、理解を深めることが重要です。

 

こうしたプロセスを繰り返すことで、問題に対する洞察力が磨かれ、論述試験でも確信を持って自分の意見を表現できるようになります。

さらに、「なぜこのワインがこの料理に合うのか」「なぜこの説明が顧客に理解されやすいのか」といった日常の小さな問いを積み重ねることで、より広範な視点を養うことができるのです。

 

結局のところ、普段から考える癖をつけ、行動の理由を検証することが、論述試験での成功への道を開く鍵となります。

 

なぜ論述試験があるのか?

論述が書けない方々に共通する問題点は、根本的に「なぜソムリエ試験に論述試験があるのか」を考えたことがないことです。

ソムリエ試験は、浅い暗記の〇×の知識だけでなく、それを応用し、実際の現場で活かすための深い思考力と表現力が求められているのです。

論述が書けない方の多くは、ワインの先にお客様や生産者、ワインを取り巻く人の気持ちを汲み取ることができていないことが多いです。

 

この試験は実務家の試験ですので、論述試験がある、というのは、「ワインとだけ向き合うのでは最終合格はできない」という主催者側の強いメッセージなのかもしれません。

論述試験は、単なる知識の確認ではなく、ソムリエとしての本質的な役割を理解し、適切に判断できる能力を測るために存在します。

論述試験の目的を理解することで、単なる暗記ではなく、日常の業務や経験から得た知見を体系化し、自らの言葉で表現するための努力が自然と生まれるはずです。

 

論述試験の意義は、現場での実践に即した問題解決能力を試すことにあります。

顧客の多様なニーズに応え、ワインと料理のペアリングを提案し、さらには適切なコミュニケーションを図るためには、単なる知識以上のものが求められます。

ソムリエ試験に論述が含まれているのは、そうした実践的な能力を評価するためです。

 

なぜ論述があるのか、その理由を想像し、その目的に沿った学びを追求することができれば、日々の勉強や実務の中でどのような力を養うべきかが見えてくるでしょう。

結局のところ、ソムリエ試験における論述試験の意義を理解し、それを受けてどのように自らを成長させるべきかを考えることが、論述が書けるようになるための第一歩です。

 

とはいっても、飲食店勤務の自分に論述は厳しい・・・

ここまで手厳しいことを申し上げましたが、とはいえ飲食店で働くソムリエが論述をすることに慣れるのは確かに難しいというのは、十分理解できます。

日常的な業務は忙しく、顧客対応やワインの提供、ストックの管理など、実務的な仕事が優先されることが多いため、じっくりと腰を据えて論述に取り組む時間を確保するのは難しいでしょう。

 

また、現場では即時の判断や対応が求められるため、論述のように深く考えて論理的に表現する機会は限られています。

実際の業務の中では、迅速なサービスや効率的なオペレーションが重視され、論述のような体系的な思考を求められる場面は少ないのが現状です。

 

さらに、飲食店で働くソムリエは、常に顧客の期待に応え続けるために、ワインに関する知識だけでなく、サービスのスキルやコミュニケーション能力も求められます。

そのため、日々の業務の中で自分の考えを整理し、それを言葉で表現する訓練に時間を割くことが難しいのは理解できることです。

加えて、現場のソムリエはチームの一員として働くことが多く、個々の意見を述べるよりも、チーム全体としての調和と一貫性が求められるため、個々の深い考察や論述が軽視されがちです。

 

しかし、こうした現実的な制約がある中でも、論述の練習がソムリエとしての総合力を高めることにつながるのは間違いありません。

日々の業務の中での気づきや経験を通じて、自らの考えを整理し、少しずつ論述に慣れていくことが、最終的には顧客に対してより深みのあるサービスを提供することにつながるのです。

 

どうすれば論述が書けるようになるか?

これからソムリエ試験を受ける人が論述を書けるようになるためには、日々の業務や生活の中で実践的なトレーニングを積むことが重要です。

論述力を高めるためには、まず日常の業務で感じたことや経験したことに対して「なぜそうなのか?」と自問自答する習慣をつけることが大切です。

 

例えば、あるワインを選んだ理由、特定のペアリングを提案した理由など、日々の選択の背後にある論理や理由を意識的に考えるようにします。

これにより、論理的な思考力が養われ、論述の際に自然と説得力のある文章が書けるようになります。

 

また、実際に書く練習も必要です。特に、過去のソムリエ試験の論述問題を解くことは有効です。

定期的に試験形式で練習し、自分の考えを文章にまとめる訓練をすることで、試験本番でもスムーズに書けるようになります。

最初は短くても構いませんが、徐々に文章を長くし、具体例や自分の経験を交えながら書くことで、内容に深みを持たせることができます。

 

さらに、他のソムリエや先輩たちとのディスカッションも有効です。他者の視点や意見を聞くことで、自分の考えを広げ、より多角的な視点で物事を捉えられるようになります。これは、論述を書く際に非常に役立ちます。

たまにいらっしゃいますが、唯我独尊のように自分のいいと思っていること以外は間違い、というスタンスでは論述はいつまでたっても書けません。

論述は、様々な利害関係、様々な事情を抱えている人の気持ちを汲めないと書けないようになっているのです。

 

具体的な対策方法

ここまでお読みいただき、論述は推察力、分析力、実行力が求められ、かつ、他者を慮る共感力も必要だと解説をしました。

ここまでお読みのあなたであれば、具体的な論述試験の取り組み方を、効率的に吸収することができるでしょう。

 

僕が運営するWBSワインブックススクールは、普段から「自分で考える」ということの重要性をアドバイスしています。

ソムリエ試験の難化は、単純な暗記の質の問題もありますが、本質は暗記型の試験から理解型の試験へのパラダイムシフトです。

今後も論述試験の重要性はソムリエ試験においてますでしょうし、実務家の試験としてより深い理解が求められるでしょう。

 

WBSでは、論述試験対策講座のテキストがございます。

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もしよろしければご参考ください。具体的な対策が詳細に記載されています。

 

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