【独学のコツ】ソムリエ・ワインエキスパート試験で大事な”切り捨てる”とは?

こんにちは。WBSの前場です。

2024年も始まり、すでにWBSでは第1回のウェブ講義が終了しました。

練習問題の取り組みや学習時間の共有などを見ても、WBS生の皆様が本格的に学習を始めたことがうかがえます。

 

さて、2024年度から本格的にソムリエ試験、ワインエキスパート試験の学習を始めようという方に、最初にお伝えしたいことを今回は紹介したいと思います。

それが「完璧主義」と「切り捨てる勇気」です。

 

完璧主義については僕が昔そうでした。

ソムリエコンクールで優勝を目指していましたので、すべての分野に無理して詰め込んで筆記試験やテイスティング、実技で満点をとるんだと意気込んでいたのです。

切り捨てる勇気については、じつはワインから離れて法律の勉強をしているときに知った言葉です。

 

ワインから離れてみて、ワインはもちろんソムリエ試験、ワインエキスパート試験をやっと俯瞰視してみることができたときに、学習との向き合い方、付き合い方に気づくことが非常に大きかったです。

その中でも押さえておくべきキーワードとして「完璧主義」と「切り捨てる勇気」についてはしっかりとおさえておきたいところです。

 

今回は独学のコツとしてご紹介しますが、WBS生の方であっても参考になると思いますし、WBSのROM専の方も多いと思います。

この場合にも役に立ちますので、是非ご参考ください。

 

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ソムリエ・ワインエキスパート試験 独学のコツ

完璧主義の落とし穴

大事なのは、完璧な運転ではなく「どう運転するか」

僕はWBSというオンラインのワインスクールを運営しています。

お陰様でWBSは多くの方に利用していただき、オンライン最大級の規模にまで成長をさせていただきました。

毎年多くのソムリエ・ワインエキスパート試験に合格者を出させていただきますので、多くの方へ受験指導をさせていただいております。

 

その中で非常に残念だと思うのが、スタート時期に一気に学習を始めて3月ころにトーンダウンをしてしまうケースです。

これが中だるみであればいいのですが、中には学習そのものをやめてしまう場合もあるのでかなり注意が必要です。

 

例えばメドック61シャトーとかシャンパーニュのキーワードとか、ワイン概論について、テキストや教本をくまなく覚えて、一字一句もらさない。

教本を飛び越えて生産者の情報や専門書とか外国のサイトの評論にまで手を出してしまう、こういうのがイメージしやすい完璧主義でしょう。

 

ギクッとした人は大丈夫です。自分を俯瞰視できていますから。

WBSも過去に経験したことですので、あらためて注意喚起をしたいと思います。

 

完璧「だけ」な人は、実務では求められていない

例えば学生時代の勉強とか受験などでは完璧さは注目の的で、例えば受験勉強であれば全国模試とかがあって、1位の人はやはり気になるものです。

司法試験であっても論述1位とかの人の勉強方法とかは人気コンテンツになりますし、ユーチューブとかでも視聴回数は多いです。

ですが、いざ実際の現場になると受け手としての完璧さは求められていないことも多いです。

特に実務においては「融通がきかない」と判断されるのはよく語られていることでしょう。

 

ただし当たり前ではありますが、これは100ゼロの話ではなくてバランスの問題です。

「学校の勉強なんて役に立たない」とはよく聞くと思いますが、あれは半分当たっていて半分は間違いです。

 

現場に出ても最低限の専門知識は必要ですし、基礎知識はないよりあったほうがいいのはその通りでしょう。

ワインであっても知識がまるで無いソムリエさんに信頼は持てないし、お客様の立場から見てもソムリエの知識はやはり無いよりはあったほうがいいと思われているはずです。

 

ただし、だからと言って求められているのは知識ではなくて、他者にわかりやすく伝える技術とか、一緒にワインを飲んでいて楽しいかどうかとかも対象になります。

WBS生様には釈迦に説法ですが、ユーザーから求められているのは完璧「だけ」ではないことを早めに受け入れておきましょう。

 

完璧主義のデメリット

受験勉強に置いて完璧主義は良い面もあれば悪い面もあります。

良い面は完璧に勉強すれば満点に近くなりますから、合格がそれだけ近くなるということでしょう。

 

ただし普通資格試験の結果は「合格」か「不合格」しかありませんので、「どう合格するか」が重要な論点になります。

完璧主義は、本人は良くても周囲にストレスとプレッシャーを感じさせてしまったり、場合によっては委縮をさせることも出てきます。

周囲との軋轢が生まれれば、勉強がしづらくなったり、最悪な場合他人を下に見てしまって不評を買うことも出てくるでしょう。

 

完璧でいるあまりに気づかないうちに本人のプレッシャーが募り、精神をすり減らしているかもしれません。

焼き切れてしまってワインの勉強そのものから気持ちが離れることも考えられます。

 

「切り捨てる勇気」とは?

完璧主義のデメリットを押さえたところで、とはいえ学習をする側にすると「覚える」か「覚えない」かの二択であって、それであれば全部覚えなくちゃいけないんじゃないかというのが本音でしょう。

そこで押さえるべきキーワードが「切り捨てる勇気」です。

 

ワインの知識ということになるとどうしても全部知らないといけない、専門家になるとしたら全部知っていないとダメ、こういう気持ちになるのもわかります。

ですがそれでは現実的ではないし、完璧主義になってしまう。それであれば切り捨てる勇気を持ちましょう。

 

ここは重要だから記憶の質にこだわる、ここは重要ではないから何となくのうるおぼえでいい。ここは戦略的に勉強しない。

その線引きをするのが「切り捨てる」です。

 

切り捨てるというと残酷なキーワードに聞こえますが、試験勉強とはそもそも残酷なところもありますので、早めのうちに受け入れておきましょう。

ただし切り捨てるといっても簡単ではありません。物事を断捨離するのは「どこに線引きをするのか」を決める決断力が求められるからです。

 

自分で線引きをすることの危険性

WBS生であればWBSが線引きのアドバイスをするので参考にできると思いますが、本当の独学で学習をする場合は注意が必要です。

例えばWBSではワイン概論はすべての科目の中で最も重要で、絶対に苦手意識を持ってはいけない特Aランクの学習だと申し上げています。

 

これは僕の経験で確信を持っていて、おそらく優秀なソムリエになればなるほど賛成してくれると思います。

フランスにせよイタリアにせよ、ボルドでもブルゴーニュでも、どのワインを学習するにしてもワイン概論は必要ですし、必ず出てくる理屈になります。

ワインの知識を深めるのに醸造や栽培を理解していないと、やはり最終的な理解は浅いものになってしまいます。

 

ただし、これを自分で線引きをしていしまうと「ワイン概論からは毎年〇問出題されるからこれ位の勉強にしておこう」と判断してしまい、途中で修正ができなくなってしまうのです。

法律であれば憲法を知らないで特別法だけで理論展開してもピンボケしたものになってしまうし、しっかり勉強した人から見ると「この人はわかっていないな」と判断されてしまうのです。

 

ここの部分は経験がものを言う部分になるので、リアルタイムで学習をしている人には理解しづらいところになりますので、できればプロの意見を参考にする方が成功しやすいです。

 

まとめ

学習をする目的はそれぞれですし、学習の仕方も人それぞれです。

他人がどうこう言うものではないですし、他人に流されすぎでもそれはそれで考えものでしょう。

ですがやはり経験による適切なアドバイスというものは存在しますし、だから資格試験や受験には予備校があって、予備校にもいい予備校とそうでない予備校が存在することになります。

 

全ての判断を他者に依存することはお勧めしません。それでは自分で判断が出来なくなってしまいますし、そもそもWBSのスタンスではありません。

ですが、参考になる部分はしっかりと聞き入れ、自己のアクションプランに組み入れるのも決断の一つです。

 

WBSでワインの学習をすることで、そのバランス感覚を身に着けることができます。

ご参考ください。


 

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