ソムリエ論述試験の予想問題と模範回答のページです。
必ず前文の「なぜ論述試験がソムリエ試験に必要なのか」について、理解したうえで予想問題と模範解答にお進みください。
単に模範解答を覚えるだけであれば、本来の意味でのソムリエ論述試験の意味は果たされなくなります。
結論を言えば論述試験はソムリエにとって必須のスキルである「考察力」「対応力」「推察力」が求められています。
ここからは決して本筋を外さずに準備をするようにしましょう。
ソムリエ試験の論述問題は、単なる知識の確認にとどまらず、ソムリエとしての基本的な資質やスキルを評価する重要な部分です。
特に、論述問題では「相手が何を望んでいるのか」を的確に理解し、それをどのように説明するかが求められます。
ソムリエは、お客様に対してワインの魅力や適切な選び方を伝える役割を担っていますが、
そのためには単にワインの知識が豊富であるだけでなく、お客様のニーズや嗜好を正確に把握し、わかりやすく、かつ魅力的に説明できる能力が必要です。
論述問題では、特定の状況やテーマに基づいて、ソムリエとしてのアプローチや提案が求められます。
通常は数百文字の文字で答える一般的なイメージの論述ですが、2023年度はポップの作成が出題がされました。
推測される論述の形式は、例えば、これまで通りの文字ベースの論述に加え、ポップの作成、お客様の嗜好に基づいたワインリストの作成などです。
このどれもが、相手の立場に立った考察力が重要であり、その場に応じた柔軟な対応が求められます。
また、専門用語を過度に使用せず、一般の人々にも理解しやすい言葉で説明するスキルも試験されます。
これらの能力は、実際の業務においても顧客満足度を高めるために不可欠であり、論述問題を通じてこれらの資質が備わっているかどうかを評価することが、ソムリエ試験の目的の一つとなっています。
ソムリエの資質に推察力や考察力、対応力が求められる理由は、お客様に最高の体験を提供するためです。
ワインの知識だけではなく、顧客の好みやニーズを敏感に察知し、それに合った提案をすることが重要です。
例えば、特定の料理や場面に適したワインを選ぶ際、顧客の表情や言葉から意向を読み取る推察力が必要です。
また、考察力は、複雑なワインの特徴や背景を理解し、それをわかりやすく説明するために役立ちます。
対応力も、予期しない状況や質問に対して柔軟に応じることで、信頼を築き、顧客満足度を高める要素となります。
試験勉強ということになりますと、どうしても「合格できるために手っ取り早い方法を教えてくれ」というスタンスにもなりがちです。
ですが、最低限「なぜソムリエ試験に論述試験が組み込まれているのか」を理解したうえで予想問題・模範解答を見ることで、より一層理解が深まります。
それでは、ソムリエ試験論述問題の予想問題・模範解答に進みましょう。
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ソムリエ試験 論述試験 予想問題と模範解答
パターン①誰でも回答できる問題に適切に回答する
抽象的なワインや、あるいは出題されたワインについての解説を求められる設問です。
この設問である程度書けることが重要です。
模範解答をできる限りイメージを持ち、丸覚えするくらいの感覚で取り組むことをお勧めします。
なお、設問が
①あなたの意見を聞いているのか
②お客様に説明するのか
③プロに向けて説明するのか
で選択する言葉も変わってきますし、語尾も変える必要があります。
*文字数については200文字~250文字が想定されますので、適宜ご判断ください。
・軽めの白ワイン(exシャブリ、サンセールなど)に合わせるお料理をワインを初めてお飲みになるお客様に250文字程度でお勧めしてください。
(241文字)
軽めの白ワインは、数ある白ワインの中でも比較的低い温度で楽しむタイプの白ワインです。
お料理の温度とワインの温度帯を合わせたほうが好相性であるため、温菜よりも冷菜とご一緒にお召し上がりになられることをお勧めします。
また、軽めの白ワインに共通する要素として強い酸味が挙げられます。
そのため冷菜の中でも酸味が印象的なお料理、または酸味を補うとより印象が良くなるお料理と好相性です。
例えば白身魚のエスカベッシュや、カルパッチョなど淡白な魚介類を使用した冷菜、シンプルな野菜料理がお勧めです。
・軽めの赤ワイン(ex ACブルゴーニュなど)に合わせるお料理をワインを初めてお飲みになるお客様に250文字程度でお勧めして下さい。
(252文字)
軽めの赤ワインは、赤ワインの中では比較的低い温度で召し上がることに適しているワインです。
赤ワインはどんなお肉料理とも好相性と考えてしまいがちですが、脂分の多いお肉と低い温度帯で供される軽めの赤ワインを一緒に召し上がると、口の中に脂が残りやすくなってしまいます。
そのため脂分が少なく、ワインとバランスの取れた重た過ぎないお料理がお勧めです。
例えば鶏胸肉のソテーや、ジャンボン ペルシエのようなお肉を使用した冷菜、またはシンプルに調理された赤身の魚、濃厚なソースと合わせた白身魚、と合わせることをお勧めします。
・樽熟成のシャルドネ(USシャルドネなど) に合わせるお料理をワインを初めてお飲みになるお客様に250文字程度でお勧めして下さい。
(274文字)
樽熟成されたシャルドネは、そのワインのコクや複雑味を生かすため、白ワインの中では比較的高い温度で楽しむタイプのワインです。
そのため冷菜よりも温菜に合わせたほうが料理とワインのギャップを少なくすることができます。
白ワインの中では高い温度で供されるとはいっても、赤ワインに比べると低温です。
そのためあまり脂分の多い肉質とは相性が良くありません。
比較的淡白なお肉、または少し脂分のある白身魚と合わせることをお勧めします。
例えば鶏もも肉を白ワインやクリームで煮たお料理や、樽熟成由来のロースト香に合うよう香ばしく皮目を焼いた金目鯛はお勧めできるお料理です。
・重めの赤ワイン(exオーストラリア シラーズなど) に合わせるお料理をワインを初めてお飲みになるお客様に250文字程度でお勧めして下さい。
(278文字)
重めの赤ワインは比較的常温に近い温度で楽しむタイプのワインです。
重めのワインは共通する要素として強いタンニン分と果実味があり、非常にボリューム感が感じられます。
料理とワインの温度帯を合わせると、口の中で両方の要素がまとまりやすくなるため、冷菜よりも温菜が適しており、ワインのボリューム感に負けないメイン料理と合わせることをお勧めします。
重めな赤ワインはシンプルな赤身肉のステーキと共に召し上がると、ワインがソースのような役割になるため、非常に好相性です。
また、脂分の強いお肉と合わせても、強いタンニン分が口の中の脂分を洗い流すため、心地よい印象になります。
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