ソムリエ試験 三次試験”のみ”の合格率は?WBSの分析

【最終更新日】2024年11月20日

こんにちは。WBSの前場です。

ソムリエ試験の三次試験はデカンタージュの実技ですが、主催者側の発表では三次試験”のみ”の合格率というものは発表がされていません。

そのため多くの場合では「大体このくらいだろう」というおおよその数値で把握をすることになり、受験生も「はっきりしないけどこのくらいだよね」という理解のはずです。

 

結論を言えば、主催者側が発表していない以上、実際の数値はわかりませんし、わかってはいけません。

ですが、ある程度公開されている数値で近似値までは出すことができますので、そちらの解説になります。

 

ソムリエ試験の全体の難易度、合格率についてはこちらをご覧ください→

 

最初に結論を言うと毎年おおむね8割程度の合格率ですが、年によるボラティリティがあり、昨年度は6割弱という低い結果となっています。

おそらく多くの方は6割よりももっと高い合格率をイメージされていると思いますが、そうではない場合もありますのでここはしっかりと理解したいところです。

 

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ソムリエ試験 三次試験”のみ”の合格率は?WBSの分析

結論、推測するしかない

画像参照:ソムリエ協会HP

主催者のソムリエ協会の資料には、毎年このように試験受験者や合格者、合格率が発表されていて、ご覧のようにソムリエの最終合格率は2023年度17.7%となっています。

ところが、ご存じのようにソムリエは1次の筆記試験、2次のテイスティング試験、3次の実技試験とあって、全部合格して初めてソムリエ呼称取得という建付けになっています。

 

受験生として「じゃあ二次試験の通過率はどのくらいなんだ」「三次試験のみの合格率は?」という気になるのは当然でしょう。

では、「主催者側が発表していないんだから知りえっこない」で終わらせるのかというと、そうではないのがWBSです。

公開されているのは何もこの資料だけではなく、二次試験通過者も発表されるので、これでなんとなくの近似値を出すことができます。

 

 

ソムリエ試験の二次試験通過者とは?

ソムリエ協会HPには毎年、試験通過者を発表し、HP内で受験番号を公開する形で合格発表を行っています。

これは二次試験の通過者とともに、三次試験通過者(つまり最終合格者)も発表されるので、この頭数を数えることで二次試験のみの合格者数、三次試験のみの合格者数がわかることになります。

それらをまとめると↑のようになります。

 

わからない数値は推測するしかない


このうち、わかっている数値と分かっていない数値があって、わかっていない場合は推測をするしかありません。

ここまででわからない変数は

 

・一次試験のみの通過者

・昨年度1次試験に合格し、今年度2次試験から受験する受験生の数

・昨年度2次試験に合格し、今年度3次試験から受験する受験生の数

 

になります。こうなると合理的な推測が必要になります。

ここはスクールさんや講師さんごとにおそらく意見は様々でしょうし、発表されていない以上どれが正しいということはありません。

そのうえで、WBSとしては二次試験から、三次試験からのいわゆる「試験免除組」はいいとこそれぞれ5%程度だろうと推測をしています。

 

この5%というのはもちろん年によって変動はあるでしょうから、年によって多寡はあるはずです。

ですが、ここを一律に5%とした場合の数値が上の合格率となります。

これをもとに各年度ごとに細かく分析をしていくことになります。

 

2023年度の三次試験合格率分析

2023年度の三次試験の通過率は59.25%、約6割となっています。

ただしこれは例年に比べて低くなり過ぎで、正直参考にならないほどボラが大きいです。

通常ソムリエ試験の三次試験通過率は8割とも9割ともいわれていますが、それは2023年についてはあてはまらないことがわかります。

 

2023年度は二次試験のワインが非常に手ごわく、おそらく過去一番の難問だったでしょう。

そのため2次試験通過率も59.68%となっていますので、

1次試験通過率を50%としても、あと0.6×2を通過しないといけないという何とも厳しい結果となりました。

 

WBSとしては三次試験の実技については例年と変わりなく、ここが通過率に影響を与えたとは考えづらいと考えています。

これはおそらく

・(二次試験)ワインアイテムの難しさ

・論述のPOPの出題

が大きく影響しているはずです。


 

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