ブルゴーニュ地方は、フランス中東部の歴史的な領土であり、かつての行政区である。
11世紀初頭から15世紀後半まで、ブルゴーニュ公爵家の本拠地として栄えた県であった。
またワインの名産地であり、ボルドーと並んで数多の銘酒を生み出すワインの名産地である。
ブルゴーニュワインの歴史
ジュブレ・シャンベルタン村のシャンベルタン・クロ・ド・ベーズは著名なブドウ畑のなかでも最も古い記録が残っており、630年にベーズ修道会によって拓かれた。
シトー派の修道僧らはきつい畑仕事を自らすることでワインは徐々に先鋭化する。その結果として立地条件により優れたブドウが生まれることを見抜くことになる。これが現在に続く「クリマ」の概念であったと考えられる。
修道僧は畑の境界を石垣で囲い、これがクロの原型となる。このようにして、クロ・ド・ヴージョ(1115年)やクロ・ド・タール(1141年)が誕生した。
その後、フランス王家を凌ぐ政治力と財力を持つ歴代のブルゴーニュ公は外交手段としてワインを活用し、品質向上に積極的に取り組んだ。
その過程でガメイの栽培を禁じ、ピノ・ノワールを奨励した。これは当時のガメイの品質は凡庸だととらえれラれていたことによる。
なお、今日のボジョレーは当時のブルゴーニュ公国の支配下にないため、ガメイの生産は継続された。
その後、ヴェルサイユ宮で健康目的でブルゴーニュワインが流行し、1760年にコンティ公ルイ・フランソワ・ド・ブルボンがのちにロマネ・コネティと呼ばれるブドウ畑を取得した。
その後、1789年のフランス革命でブドウ畑を貴族から国庫に没収され、競売に付されることになる。
原始的に所有したのは現地の有力な商人層であったが、ブドウの病害の蔓延、20世紀の第一次世界大戦と世界恐慌の影響でブドウ畑は荒廃する。
結果として二束三文になったブドウ畑を農家や生産者が直接所有することになる。そして1930年代には有力な農家が自ら醸造・瓶詰めを行う。これがドメーヌ元詰のはじまりである。
土地・気候
北のシャブリから南のマコネ地区まで南北230km、ボジョレーも含めると280kmの距離がある。
この地方の気候は一般には、大陸性ないし半大陸性気候であるが、南のマコネやボジョレーでは地中海気候の影響を受けて、夏の気温はさらに高く乾燥する。
ワインの特徴
赤ワイン、白ワインともに世界屈指の評価と知名度を誇る。
白ブドウは、シャルドネ、アリゴテ。黒ブドウは、ピノ・ノワール、ガメイが主要品種である。
アリゴテは高い酸が忌避されていたが、温暖化と共に品質が見直されている。
ピノ・ノワールは栽培比率39.5%を占めており、ガメイはボジョレーにおける最重要品種である。
ボジョレー単体では98%の栽培比率を占める。
地方料理
ブフ・ブルギニヨン(Bouef Bourguignon)・・・牛肉の赤ワイン煮込み
コッコ・ヴァン(Coq au Vin)・・・鶏肉の赤ワイン煮込み
エポワス(Epoisses)・・・牛乳から造られるウォッシュタイプのAOPチーズ)
など数多くの地方料理が存在する
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