Cabernet Sauvignon カベルネソーヴィニョン

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カベルネソーヴィニョン(Cabernet Sauvignon)は世界で最も有名な赤ワイン用品種であり、高級ワインからテーブルワインまで広く使われている。カベルネ・フラン(Cabernet Franc)とソーヴィニヨン・ブラン(Sauvignon Blanc)の自然交配から生まれたとされている。

時間をかけて完熟する晩熟型であり、比較的暖かで乾燥し、日照豊富な土地が栽培に適している。生産の中心であるボルドー地方では、熱を蓄えやすい砂利質の畑を選んで植えられている。

 

カベルネソーヴィニヨンは果皮が厚く、耐寒性が強い、発芽が遅く霜の影響を受けにくい、病害や害虫に対する抵抗性が強い、といった栽培上の利点があることから世界各国で栽培されている。

栽培面積は34万ヘクタールでワイン用品種で世界第1位である。(OIV 2017年調査)。ボルドーではメルロー(Merlot)、イタリアのトスカーナではサンジョベーゼ(Sangiovese)のようにその土地のブドウとブレンドされることが多い。

 

カベルネ・ソーヴィニヨンの共通の特徴は強いタンニンの渋みと酸味にあるが、その味わいは生産地の影響を強く受ける。

冷涼な地域ではカシスやブラックベリーなどの、あまり甘くなく酸味の強いベリーの印象を持ち、温暖な地域のものは、もっと甘いベリーやブラックチェリーやプラムといったフルーツの風味に近くなる。

 

カベルネ・ソーヴィニヨンはバリック(Barrique)と呼ばれる225ℓ入りのオーク樽を使った熟成が行われることが多い。この熟成によりブドウ由来の香りに樽由来のヴァニラやココナッツ、コーヒーやトースト等の香りが加わる。

イタリアではカベルネ・ソーヴィニヨンが中心のワインは、沿岸部で作られることが多く、有名な高級ワインであるサッシカイア(Sassicaia)やオルネライア(Ornellaia)も沿岸部のボルゲリ(Bolgheri)地区にある。

 

アメリカでは特にカリフォルニアのナパ・ヴァレー(Napa Valley)が有名である。

1976年に新興の産地だったカリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニヨンが、ボルドーの名だたるシャトーを退けて、ブラインドテイスティングで1位になった「パリスの審判(Judgment of Paris)」で一気に知名度が上がり、その後に人気となり「カルトワイン」呼ばれる高級ワインを多く生み出している。

 

カベルネソーヴィニョンの主なシノニム

Vidure(ヴィドゥル)

Sauvignon Rouge(ソーヴィニョン・ルージュ)

Petit Bouchet(プチ・ブーシェ)


 

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