ヴェネト州(Veneto)は、イタリア北東部に位置するイタリアの20州のうちの1つであり、東はフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州、北はオーストリア、トレンティーノ・アルト・アディジェ州、西はロンバルディア州、南はミリア・ロマーニャ州と接している。
人口は約500万人で、イタリア国内では第4位である。州都は水の都であるヴェネツィア、最大の都市はヴェローナである。
イタリア語のほか、住民の多くはヴェネチア語を話す。
気候・地理
北にあるベッルーノ県は寒冷な気候で、ガルガネガ(ソアーヴェワインの主要品種)のような白品種に適している。
アドリア海周辺は地中海性気候である。この地域は、アルプス山脈が北からの冷たい風を防ぎ、アドリア海が気候を和らげるので基本的には温暖である。
上記以外の地域は亜大陸性気候である。
ワインの特徴
ヴェネト州を代表する黒ブドウ品種は、土着品種であるコルヴィーナとロンディネッラであり、長い栽培の伝統を持ち、有名なアマローネ、ヴァルポリチェッラ、バルドリーノの生産に使用されている。
良質なヴァルポリチェッラは、若いうちはルビー色で、その後ガーネット色に変化する。
力強いボディを持ち、しばしばビロードのような調和のとれたワインと表現される。
アマローネは、濃厚でリッチであり、高価なこのワインは、乾燥させたブドウから造られる。このアマローネには、レチョートと呼ばれる甘口のものもある。
ガルダ湖の右岸では、砂利と砂が混じったモレーンの丘でブドウが育ち、バルドリーノワインが造られる。
ヴェネト州で最も人気のあるブドウ品種は白ブドウのガルガネガで、レモンやアーモンドのような上質な風味を持つ香り高いソアーヴェを生み出し、イタリアの白ワインの中でも最も有名なワインとなっている。
ソアーヴェは、ガルガーネガ種を70%以上使用し、8ヶ月以上熟成させたものはクラシコ と表記することができる。ヴェネト州のDOC生産量のうち、白ワインが55%を占める。
他の代表的な白ブドウの品種は、トレッビアーノ・ディ・ソアーヴェ、グレーラ等がある。グレーラは以前はプロセッコと呼ばれていたブドウで、白桃、白い花のアロマを持つとされる。
料理
下記が特徴的な料理である
サルデ・イン・サオール(イワシの南蛮漬け)
ビゴリ・イン・サルサ・ディ・アッチューゲ(うどんのような手打ち麺をアンチョビのソースで和えた料理)
リージ・エ・ビージ(グリーンピースと米を煮込んだリゾット)
バッカラ・アッラ・ヴィツェンティーナ(干鱈をミルクで煮込んだ料理)
フェガト・アッラ・ヴェネツィアーナ(仔牛のレバーを玉ねぎと炒めた料理)
パスティッサーダ・デ・カヴァル(馬肉を長時間煮込んだシチュー)
アジアーゴ(DOPチーズ、牛乳、半加熱圧搾、ヴィンチェンツァ産)
モンテ・ヴェロネーゼ(DOPチーズ、牛乳、加熱圧搾、ヴェローナの山が産地)
ピアーヴェ(DOPチーズ、牛乳、加熱圧搾、ベッルーノ産)
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