【最終更新日】2024年7月14日
こんにちは!今回は山形県のワイン産地について学習しましょう!
練習問題 山形県のワイン産地
Q:次のうち、甲州ブドウ栽培の北限である産地を選んでください。
①置賜地方の白鷹町
②村山地方の朝日町
③置賜地方の高畠町
④庄内地方の西荒屋地区
この記事は、ソムリエ試験・ワインエキスパート試験向けの練習問題とのその解説です。
WBSワインブックススクールの卒業生が作成し、合格者の声が反映されたリアルな練習問題とその解説ですので、問題の難易度や、どこまでりかいすればいいのかがわかるようになっています。
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問題の正解はこちら!
正解は④の庄内地方の西荒屋地区です!
■山梨県の概要
山形県は日本ワインの生産量が1,173キロリットルで山梨県、長野県、北海道に続いて全国第4位の県です。
使用されるブドウ品種はマスカット・ベーリーA、デラウェア、ナイアガラが多いです。
2020年のワイン用ブドウの生産量は2,485トンで、そのうち山形県内で使用された量は1,598トンです。
つまり、山形県のブドウは県外からの引き合いが強く、県外へ流出している量が多いです。
県外への流出量は35.7%と全国で最も高くなっています。
山形県のワイン用ブドウの産地には、村山地方の上山市と置賜地方の南陽市と高畠町、庄名地方の西荒屋地区があります。
村山地方の上山市は山形盆地の南端に位置しており、ブドウ園は盆地周縁部の傾斜地にあります。
水はけや日照量などブドウ栽培に良い条件が揃っています。
シャルドネやメルロ、カベルネ・ソーヴィニヨンなど欧・中東系品種の栽培が盛んです。
また村山地方の朝日町という産地は、マスカット・ベーリーAの収穫時期が日本で最も遅く、近年評価が上昇しています。
置賜地方の南陽市には東北最古のワイナリーなどワイナリーが集まっています。
また、南陽市は上山市と同様にワイン特区を取得しています。
高畠町では、県外ワイナリーからの働きかけにより、ジベレリン処理(種なしブドウを作る処理)なしの種ありデラウェアを栽培する動きがあります。
今回の出題内容の庄内地方西荒屋地区は甲州ブドウ栽培の北限であり、甲州ブドウの栽培が250年間も続けられています。
ブドウ樹の樹齢や糖度が高く、そのブドウで造られたワインも近年注目されています。
山形県は長野県や北海道に比べると正直勢いのない産地に見えますが、西荒屋地区のように近年注目されている産地や高畠町のように新しいブドウ栽培に挑戦する動きのある産地があります。
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