【2024年試験版】ソムリエエクセレンスとは?学習方法と合格のコツ

ソムリエ/ワインエキスパートエクセレンスとは、ソムリエ/ワインエキスパート資格の上級資格ですが、公開された試験による呼称資格では実質最上級の資格です。

ソムリエ資格取得後3年目以降、ワインエキスパート資格取得後5年目以降で受験が可能です。

難易度は一般呼称のソムリエ・ワインエキスパート資格とは大きく開きがあり、合格率は10%を切る年も多い難関資格です。

 


こんにちは。ワインブックスの前場です。

(冒頭、記事の根拠のために若干本筋と外れた内容が続きます)

ご存知の方も多いと思いますが、僕はユーチューブで最大級のワインチャンネル「ワインブックス」を運営しています。

そして、動画でワインに興味を持ってくださった方のために、より深く学習できるように、そしてできれば資格試験に直結するような場があったらいいと思い、ワインブックススクールというオンラインのワインスクールも運営しています。

 

ワインブックススクールは2020年12月に開校し、2021年は初年度ではありましたが、多くの生徒様に恵まれ、多くの合格者を出すことができました。

また、上級資格のソムリエエクセレンスにも一発合格者を出し、2022年度はエクセレンス対策講義も開講しました。

 

2023年度のソムリエエクセレンス試験では、最終合格者15名のうち、6名がWBS生となり、合格占有率は40%にまで拡大をしています。

全合格者のうち、10人に4人がWBS生ということになります。

 

ワインブックススクール講師のなーなさんの記事もご参考ください→

 

僕は週に一度のウェブ講義の講師として学習の重要論点と、その周辺を講義していますが、実際に教える範囲はきわめて限定的です。

本当に重要な論点以外は極力削ってお伝えしているのですが、これはソムリエ・ワインエキスパート試験は極論ソムリエ協会教本を丸覚えすれば回答できる問題で、かつ論点はある程度絞られているからです(それでも範囲は膨大です)。

 

ワインブックススクールは合理的に合格する最善の方法をアドバイスしています。

ソムリエ・ワインエキスパート試験は正直、「最善」でなくても、努力でゴリゴリでも合格できる試験です。

だからやろうと思えば独学で合格できますし、実際に僕自身はソムリエ試験も独学ですし、ソムリエコンクールも自分で考えた手法で優勝しました。

 

そして多くの合格者を出した際にも重視したのが、その方法論です。

「なぜここが重要なのか」

「なぜここはこの結論になるのか」

これらの解説はたぶんどこのスクールよりも深く研究して、そして解説しているはずです。

 

おそらく多くのスクールでは、重要論点は過去の出題から論点をあげ、そこを解説するのにとどまるのが多いのだと思います。

もちろんこれでもしっかりとした講義だとは思いますが、僕の考えとは違います。

 

ここではよくある「魚と釣り竿」で表現します。

 

スクールもビジネスですから、当然”魚”は提供します。

何が出題のメインで、どこが出そうで、どういう練習問題をこなせばいいのか。

これらは魚と釣り竿でいえば、”魚”の部分でしょう。

 

ですが、これでは誰かに言われたこと、指導されたことを丸覚えして、それで合格しただけに違いありません。

多くのスクールは、魚の部分を出すのは得意です。もちろんワインブックスも例外ではありません。

 

では、あなたは魚を食べてその時は美味しいと思っても、食べ終わったらどうでしょうか?

もちろんそれで終わりです。

自分で論点を考えることなく、他人が考えた論点で戦うわけですから、これは仕方がありません。

 

多くのスクールがこの指導方法に偏っているなか、ワインブックススクールは”釣り竿”にこだわって教えてきました。

「どのようにして魚を釣るか」

「どうしたら魚が釣れるか」

お察しの通り、この理屈は回りくどいし、面倒くさいし、生徒様にすれば回り道にも思えます。

 

ですが、魚を提供すればその時だけ美味しくて満足度も高いけど、それで使いっきり。

これでは本当の意味でワインの面白さを教えたとはいえないと考えたのです。

 

だから、「魚」ではなくて、「釣り竿」を渡す。

ここはスクールの理念として絶対に譲ってはいけないセンターピンなのです。

 

もちろん、生徒様のなかには単に受かりたいだけの人も多いはずです。

いろいろな考えがありますからもちろんこれも全く問題ありません。

ですが、幸いなことにワインブックススクールの生徒様は、なぜか魚よりも「釣り竿」を好む方が多いのです。

 

では、エクセレンス試験です。

冒頭に説明しましたが、ソムリエエクセレンス、ワインエキスパートエクセレンス試験は一般呼称の上級資格とされていますが、実質的に最上級の資格試験ととらえていいでしょう。

一般呼称を取得後3年以降で受験資格が得られ、筆記試験、テイスティング、ソムリエは実技試験があって合格となります。

 

正直に言いまして、エクセレンス試験でも、ぎりぎり「ゴリゴリの努力主義」でも合格できる範囲の試験です。

しかし、仮に努力をするにしても一般呼称資格よりもかなり高い精度が求められます。

あなたなりの釣り竿で、あなたなりの仕掛けで努力しても、それが少し外れれば合格は遠のく、これがイメージに近いでしょう。

 

今回は、ソムリエエクセレンス、ワインエキスパートエクセレンスで大事な「釣り竿」の部分の一部をできる限りわかりやすく、丁寧に解説します。

僕はワインスクールを運営していますから、おそらく多くの人は「そんなこと言って結局自分のスクールに誘導するんでしょ?」と思うはずです。

もちろんビジネスですので全くの誘導がゼロとは言いませんし、そんな身ぎれいな人間ではありません。

ですが最初にお断りしますが、そんなしょぼい発想で僕はワインスクールを運営していませんし、そんな人間ではもっと厳しいユーチューブの世界では絶対に勝てません。

 

あなたにとって必ず役に立つ情報を、何のためらいもなく全出ししますので、ぜひ最後までお付き合いください。

もしこの記事がお役に立ったのであれば、SNSなどでシェアしていただけると幸いです。

 

エクセレンス試験の過去問、予想問題集はこちら→

 

エクセレンス試験対策講義のページはこちら→

 

エクセレンス試験の勉強方法

エクセレンス試験をなぜ受験するのか?

根本的な理解の部分になりますので、ここの部分は正直に、言葉を選ばずにお話ししますので、苦手な方もいらっしゃるかもしれません。あらかじめご容赦ください。

 

あなたはソムリエエクセレンス、ワインエキスパートエクセレンスの受験を検討していると思いますが、ではなぜ受験をするのでしょうか?

・自己啓発のため

・自分のレベルアップのため

・自己能力の測定のため

・学習の習慣づけとして

おそらくこれらが多いのではないでしょうか?

 

これらは聞いている側も耳障りがいいし、そのため友人や同僚にも話しやすいと思います。

「レベルアップしたいから試験受けるんだ」

こういわれたら普通は「頑張って」とリアクションがあるでしょう。敵も作らないと思います。

 

ですが、本音ではどうでしょうか?これらは主目的ではなく、おそらく本当の目的は”合格”なのではないでしょうか?

受けるからには合格したいし、合格した結果見えてくる景色もあるし、未来もひょっとしたら変わるかもしれない。

 

にもかかわらず、合格の過程を目的にしていると、学習の方向性を見失ってしまいますし、これからお話しする逆算した学習が腹落ちしなくなります。

 

あなたがこれから努力をするにあたって、腹落ち勘がありながら努力ができるか、それとも不満や疑問を抱えながら努力を続けるのでは努力の質に大きな違いが生まれてしまいます。

 

発表会のマインドセット

しつこくて申し訳ないのですが、ワイン界は謙虚さを大事にする雰囲気が出来上がっていて、口癖のように「謙虚さが大事」という人は多いと思います。

謙虚さが大事なのはその通りです。全く僕も同感です。

ですが、その人がどのレベルでの謙虚さを「謙虚さ」と言っているのか?考えたことはありますでしょうか?

 

平面的な謙虚さであればいくらでも謙虚でいられます。

他人を立て、同調圧力に合わせ、とがったことを言わない。これが謙虚なのであれば、言いづらいのですがそれはボリュームゾーンの謙虚さでしょう。

ですが、この考えはもう古いです。情報が発達しユーザーの目が肥えた現在、この手の謙虚さは見抜かれている可能性が高いです。

SNSでだれでも自分の考えを発表できる時代にこんな謙虚さをアピールしても誰も振り向いてくれないし、興味も持ちません。

 

厳しい試験ですので厳しいことを申し上げて本当に申し訳ないと思いますが、あえて記載します。

「頑張った結果、合格ができればいい」

こう聞くと、聞いているほうは安心感があるし、普通に応援したくもなりますので優しい言葉の一つもかけたくなるでしょう。

自分自身でもこう言い聞かせることで厳しい現実と向き合わずにすみます。

ですが、大変に残酷ではありますが、これでは発表会の精神論と何ら変わりありません。

 

では、あなたがこれから受験するエクセレンス試験は発表会の様な精神論で合格できるでしょうか?

もちろん違います。エクセレンス試験は合格率が10%を切る難関資格です。

時には人を蹴落としてでも前に進むこともありますし、他者が頑張っているのであれば、あなたは陰でそれ以上に頑張らないと合格はできません。

 

コンクール、ユーチューブ

人によってはなんて残酷なと受け取られることを記載しています。大変に申し訳なく思いますが、続けます。

これは僕がコンクールでの優勝やユーチューブでの活動で実際に体験していることですし、競争試験に勝つためには必要なマインドセットであるとはっきりと理解しています。

 

僕は30歳の時に国内のコンクールで優勝しましたが、誰よりも勝つことにこだわって取り組みました。

誰になにを聞かれても「優勝したいです」と答えましたし、そう言い聞かせて準備しました。

 

ユーチューブであれば、ワイン系チャンネルではだれにも負けたくないです。

だから登録者にはこだわりますし、動画の質にも気を使います。

そして視聴者様が喜ぶこと、知りたいこと、登録する気になるような動画づくりを心がけています。

 

これが発表会のマインドセットであれば、自分の表現したいこと、言いたいことを、自分のできる範囲の機材や編集でチャンネル運営をするはずです。

では、売れているチャンネルはそんなマインドセットでいますでしょうか?もちろん違います。

売れているユーチューバーはだれよりも視聴者の動向を気にしているし、自分がどう映るのかを徹底的に研究しています。

 

ここまで聞くと、おそらく謙虚さのない、生意気な意見だろうと映る人は多いかもしれません。

ですが、あなたが尊敬する有名人、スポーツ選手、ソムリエ、経営者などで、勝つことに無頓着な人はおそらく皆無でしょう。

それでも謙虚に映るし、横柄には映らないはずです。

 

謙虚さは表面的、絶対的な物差しではなくて、もっと内面的、相対的なものだと僕はとらえています。

 

エクセレンス試験の対策方法

主催者の本音を知ろう

では、ここからがエクセレンス試験の対策方法の具体例です。

俯瞰してみてみましょう。エクセレンス試験はいうまでもなくソムリエ協会主催の試験です。

ですからソムリエ協会の本音を理解しないとこの試験の本質を見失ってしまいます。

 

もちろん、僕はソムリエ協会の人間ではないし、本当の本音は本人(つまりごく一部の試験委員)以外誰にも分りません。

ですからこうなると想像力がものを言います。

 


 

ソムリエ協会は、日本での知名度こそ業界ではあっても、世界的な存在感でいえば相対的に地盤沈下をおこしています。

日本は経済も右肩下がりで、インフレも進んでいません。

だから国際的なワイン市場ではすでに”いいお客”ではないのです。海外からの売り込みも以前よりも力の入り具合を感じないはずです。

 

いいワインを造っても少し高いと値引き交渉をさせられるし、価格が高いことを指摘されてしまう。

これでは生産者はいい気はしないし、それだったらほかの国に売ってしまうよが本音でしょう。

 

また、国際コンクールでも、世界大会では長いこと優勝者も、決勝戦進出者も出していません。

(もちろん出場者はだれも必死で準備をして、勝つためにあらゆる努力をしています)

 

ここが重要なところなのですが、日本のワイン市場は1990年代後半に奇跡的なワインブームを引き起こします。

その引き金になったのが日本選手の国際ソムリエ大会優勝のニュースだったのです。

 

その時のブームはすさまじく、日本ワイン界、ソムリエ界はバブルに踊りました。経験した人であればどれだけのものだったか身をもって知っているはずです。

雑誌の一面をソムリエが飾り、国内コンクールで活躍したソムリエは一躍スター扱いでした。

国内コンクールであっても優勝したことで人生が変わった人も多かったはずです。僕もその一人かもしれません。

 

この経験はいまだに根強く、だから今でも

「世界コンクールで勝つことが日本ワイン界にとって躍進のトリガーだ」

と考えている関係者は多いはずです。

 


 

 

当たり前ではありますが、なんとしてでもソムリエ協会としては国際大会で入賞できる人材、できれば優勝できる人材が欲しいのです。

そして、エクセレンス試験の問題は完全にコンクールに直結していて、一本の線になっています。

 

エクセレンス試験を難化させ、コンクールの内容に寄せることで、コンクール出場者の底上げにつなげたい。

これが主催者側の本音だと僕は確信しています。

 

回答はすべて原語

これはコンクールやエクセレンス試験を意識している人は一般呼称の時から心がけていると思います。

”カベルネソーヴィニョン”をカタカナで覚えている人は、案外原語で書くとつづりに間違いがあるものです。

 

カベルネソーヴィニョンならまだいいです。”シャトーラフィットロートシルト”を原語で間違いなく書けるでしょうか?

僕は、もうすでに自信ないですね。

 

もちろん、一般的な業務やワインライフであればカタカナでも何の問題もありません。

ですが、例えばあなたがレストランのシェフソムリエになり、ワインリストを作成する側になった場合はどうでしょう?

ワインリストに記載ミスがあると、厳しいお客様からみると「このお店は信頼できない」となる可能性があります。

 

つづりまでをしっかりと学習している人から見ると、つづりの間違いは案外気になるものです。

フランスのワインはフランス語、ドイツのワインはドイツ語、アメリカのワインは英語、これが一字一句間違わずに記載ができないと正解にはなりません。

ここは理屈ではなく、試験に受かりたいのであれば早めのうちに受け入れたほうが早いです。

 

 

筆記試験のカギは記憶の”質”

エクセレンス試験はコンクールの試験内容に直結していて、筆記試験ではその傾向が大きく現れます。

1次試験は筆記試験ですが、ここでもまだあなたの独創性は問われません。

基本的には記憶力と、記載能力が試されていると思ってください。

 

これまでの一般試験の筆記試験は、筆記とはいっても実質は選択式の問題で、範囲こそ広くても最終的には選択式なのでウル覚えでも対応できるものでした。

しかしエクセレンス試験ではこれが通用しません。

あなたの記憶の”質”が問われることになります。

 

では、記憶の”質”とは何でしょうか?

例えば、このような問題があったとします。

 

問)フランスのAOCでVin de Pailleが認められているものを選んでください。

1Sancerre

2Hermitage

3Banyuls

4Rasteau

 

答えは2Hermitageです。

これであれば何となくうる覚えでも回答できるし、消去法でも回答は絞れます。

 

では、同じ回答ではありますが、以下の様な場合はどうでしょうか?

 

問)ローヌ渓谷地方でVin de Pailleが認められているAOCを原語で書いてください

 

こうなると途端に回答のレベルは上がります。

まずエルミタージュをピンポイントで覚えていないといけません。

さらにエルミタージュのスペルを一字一句間違えずにかけないといけません。

 

エクセレンス試験でいう記憶の”質”はおおむねこのようなものとお考え下さい。

基本的に選択式の問題はないし、すべての設問は原語で書き、つづり間違いがあれば正解にカウントはされない。

これを早くのうちに受け入れましょう。

 

エクセレンス試験の過去問、予想問題集はこちら→

 

テイスティングの対策

一次試験は正直な話、記憶力の部分が大きいので、教本やフォローアップセミナーの資料、そのほかいくつかの海外の書籍を丸覚えすることで対応は可能です。

ですので気合と根性がものをいうということになります。

ですが、テイスティングとなるとどうやって対策をしていいかわからないという人も多いと思います。

 

世の中にはテイスティングに恐ろしいほど強い人って、いるところにはいるものです。

普通は飲んだことのないような恐ろしくマイナーな品種を言い当てたり、メジャーな品種であってもレアな生産地のワインを当てる人はいるところにはいます。

 

では、テイスティング試験はそういう人が有利かというとそうではありません。合格者であれば、おそらく多くの人はうなずけると思います。

言い当てることはできても、それを適切に表現できていないと採点側は点数にできませんので点数は落ちます。

 

そのため、何が採点側のポイントなのか?どのようにして採点がされるのかを探る必要があります。

当たり前ではありますが試験ですから何らかの方法で点数をつけ、受験生の優劣をつけないと試験になりません。

 

「何となくいいテイスティングっぽいから高めの点数付けました」

なんて採点側が言ってたら笑いものです。かならず採点方法は存在します。

 

では、どのような採点方法なのでしょうか?

 

推測するしかない

ソムリエ協会は採点方法を公開していませんからここは推測するしかありません。

ですがある程度のヒントは教本にあります。

 

ソムリエ協会教本にはテイスティングの項目に「テイスティングガイドまとめ」という表が記載されています。

ここには外観、香り、味わい、サービス方法別に項目があり、おそらくこれが採点項目だと多くの合格者は推測しています。僕も同様です。

(ちなみにコンクールはもっと大雑把に点数が採点される傾向にあります)

 

なぜこの「テイスティングガイドまとめ」が採点項目なのでしょうか?

先ほども言いましたように、エクセレンス試験も資格試験である以上、感覚で採点するようなしょぼい採点方式ではさすがにいけないと出題側は認識しています。

テイスティングの項目はいろいろありますが、それらを端的にまとめたものが「テイスティングガイドまとめ」です。

これに沿ってあっている間違っているを採点しているのではないか?ここは推測するしかありませんが、僕が採点側であればここを基準にします。

 

フルコメント

エクセレンス試験のテイスティングの回答方式はフルコメントといって、白紙の解答用紙にテイスティングコメントをひたすら書いていく、というものです。

ちなみに、おおむねどのコンクールもこの方式がとられています。

 

先ほど、採点側は「テイスティングガイドまとめ」の回答欄にあてはめて採点をするはずだ、と推測をしました。

ということは、テイスティングガイドまとめの項目に従って順次回答を記載していくのがもっとも採点側は採点しやすい回答になります。

 

この記載順がバラバラだったり、何に対して表現をしているのかがわからない場合、採点時間もかかるし、結果としてまとまっていないテイスティングだととらえられる可能性があります。

 

フルコメントについては、書いて慣れるしかありません。制限時間を設けて疑似体験を重ねる。これが近道です。

ワインブックススクールでは事前に疑似体験の特別講座がございますので、そちらもご検討ください。

 

実技試験の対策

エクセレンス試験はソムリエもワインエキスパートも筆記以外でその場でプレゼンテーションをする試験があります。

ソムリエの方は実際にワインを抜栓してサービスをするのですが、ワインエキスパートは口頭での説明などが主な審査項目になります。

 

ここで多くの方は

何が「いいプレゼン・サービス」で、何が「よくないプレゼン・サービス」なのか?

と疑問に思う方は多いと思います。

 

悪口に聞こえたら申し訳ございません。ソムリエの世界は悪い意味で閉鎖的なところがあり、最終的に優秀な人を決める局面で肝心の審査員の点数や採点方法がブラックボックスになっているのです。

世界一のソムリエを決めるコンクールでさえも、審査員が誰が誰に何点をつけたのか、どんな審査項目があるのかが非公表になっています。

 

話は横道にずれてしまいますがソムリエコンクールであっても、選手ファーストであることがコンクールのレベルを上げる最も大事なファクターだと考えています。

では、選手ファーストという立場に立った場合、採点項目や審査員の点数が非公表で、どこに透明性があるといえるでしょうか?少なくとも僕には透明性は感じないし、もっと言えば選手がかわいそうに映ります。

 

エクセレンス試験の採点者はソムリエコンクールの審査員も兼ねていることが多いです。

ですから「ソムリエコンクールでの良いサービス」「ソムリエコンクールでの良いプレゼン」に高い点数がつくはずです。

 

では、ソムリエコンクールでのいいサービス、いいプレゼントは何でしょうか?

当たり前ですが、過去の優勝者のサービスやプレゼンがそのカギになるのです。

 

良いサービス、良いプレゼントとは?


では、具体的に良いサービス、良いプレゼンを検討してみましょう。

↑は全仏大会優勝のMmeパスカリーヌ・ルペルティエの決勝戦ですが、かなり参考になるはずです。

 

過去の世界ソムリエコンクールの優勝者のうち、過去3回の

・第14回優勝者 パオロ バッソ

・第15回優勝者 ジョン アルヴィッド ローゼングレン

・第16回優勝者 マルク アルメルト

のパフォーマンスを検討すると、決して重々しく礼儀正しさを優先するサービスではないことに気づくはずです。

 

ソムリエコンクールを見慣れていない方が見ると、一般的にイメージするグランメゾンのサービスとは程遠く感じるはずです。

・サービスは礼節よりもスピードを優先する

・早口でとにかくしゃべりまくる

・聞かれてもいないことでもとにかくしゃべる

このような雰囲気をお感じになる方も多いと思います。

実際にこんな接客をされたらあわただしくて、とてもグランメゾンの接客では良いサービスとはされないでしょう。

 

ですが、これがコンクールの落とし穴で、制限時間内に試技を終わらせないと得点は伸びません。

そのうえで、接客のエレガンスは求められる。このダブルスタンダードを受け入れなくてはならないのです。

 

その結果、優勝する選手はどのような接客になるのか?

早口で素早く、礼節は大事ですがそれ以上にスピードを優先するサービスをすることになるのです。

 

「そんな馬鹿な。世界一のソムリエを決める大会だよ」と思う人もいると思います。

ですが、実際にコンクールの優勝者の試技を見ると「なるほど」とうなずけるはずです。

 

好きにならなくていい。ハマれ。

これは個人的な経験談になってしまいますが、僕は30歳の時にソムリエコンクールで優勝した時も、決してワインが好きという気持ちではありませんでした。

コンクールで優勝すれば人生をショートカットできるんじゃないか。この程度のモチベーションでした。

でも少なくともコンクールには完全にハマっていました。

ハマって優勝できたし、自分なりに満足のいくソムリエ人生を歩むことができました。

 

ビジネスで成功しているひとが、そのビジネスを本当に好きかどうか?これはあやしいですね。

でも、ビジネスにハマるかどうかは大きな違いでしょう。成功しているビジネスマンは、そのビジネスにハマっているはずです。

ほとんどの人は朝起きてから夜寝る時まで、そのビジネスをどうやって成功させるかを考えているはずです。

オタクはやらされてその分野を研究してはいません。ハマっているから自然とその分野を研究するわけです。

 

「朝から晩までなんて無理」おそらく多くの人がこう思うはずですが、頭で考えるとそうかもしれません。

ですが、ここは理屈ではありません。気づいていたらハマっていた。これがベストです。

 

正直、エクセレンス試験ですと、まだ「好きじゃなくても」合格できる試験です。

他にもっと好きなものがあっても、正直ワインは苦手だという人でも、方法論と適切な努力ができれば合格できます。

 

ですが、すくなくとも「やらされている」程度のモチベーションではとても学習量が追い付いていきません。

最低限、学習期間だけでもハマりましょう。

 

ハマったことのあるひとと、ない人では会話をすればすぐにわかります。

合格者は例外なくハマった会話をしています。

 

 

結論 どうすれば合格できるのか?

ここまで長い記事をお読みいただきましてありがとうございます。

おそらくあなたの本音は

「いろいろ言っているけど、じゃあどうすれば合格できるんだよ?」

でしょう。僕があなただったらそう思うはずです。

 

ただしこれは簡単です。

採点する側に、あなたの回答に合格に足りる点数を採点させること。

これに尽きます。

 

つまり、あなたが採点者側の意図する点数をとれば合格だし、取れなければ不合格。それ以上でもそれ以下でもありません。

 

「そんなの当り前じゃないか。」こう思う人も多いかもしれません。

ですが、ここまでお読みのあなたであれば、採点側が意図する回答を実践することがどれだけ大変なのかはご理解いただけたと思います。

 

普通に試験を受けると、ほとんどの人は

「自分はこれだけ頑張ったんだから」

と思いますが、それはあなたの中での頑張りです。

ですが、本当に残酷ですが、あなたの頑張りが採点側の意図に外れていたら、頑張りはすべて無駄になってしまうのです。

試験ですから当然採点側がありますので、頑張るのは当然として、難しい試験の場合は方向性が何よりも大事になってきます。

 

だから頑張りは採点側の意向に沿っていないといけないし、できればドンピシャであるべきなのです。

 

「ずいぶん機械的な発言だ」と思うかもしれません。全くその通りです。

ですが、おそらくあなたが尊敬するソムリエ、スポーツ選手、芸能人であれば、おそらく「それな」くらいの感覚でしょう。

つまり当たり前すぎて日常会話レベルの話題なのです。

 

もちろん、ここに上げた理論がいつかは陳腐なものになるし、そもそも根本的に間違っている可能性もあります。

 

ですが、少なくとも僕はこの理屈で実績を残してきたし、多くの生徒様に理論を解説し、合格に導いています。

 

 

最後までお読みいただいてありがとうございます。

皆様の学習の一助になれば幸いです。

 

最後の2行だけ、広告です。

もしあなたが少しでも「もっと話を聞きたい」と思っているのであれば、おそらくあなたが思っている以上のアドバイスをさせていただきます。

ワインブックススクールでお待ちしています。


 

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