【最終更新日】2022年10月4日
「眠らなくては」と思っているのに眠れない。多くの人に経験があるかもしれません。
眠れないまま長い時間が過ぎていくのは、つらいものですよね。
そんなとき、単純に「お酒を飲めば眠くなるのでは?」と思ったことはありませんか?
例えば、ワイン。
お酒の中でもよく「身体によい」と聞くことがあります。
身体にいいのであれば、きっと睡眠にもいい効果があるのだろう・・・と思うのは自然の成り行きでしょう。
では、ワインを飲むことで実際に快眠できるのでしょうか?
結論を書くと、ぐっすり眠れることもありますがメリットやデメリットがあって、ただ飲むだけではなく、ちょっとしたコツがあるのです。
ここで、「ワイン」と「睡眠」の関係をすこし検討してみましょう。
なお、睡眠の分野はワインの通販サイトである当サイトの専門分野ではありませんので、一般論として記載をすることとなります。
予めご了承ください。
目次
ワインと睡眠
ワインを睡眠前に飲むメリット
では、ワインを睡眠前に飲むことのメリットを検討してみましょう。
まず、ワインには心身をリラックスさせる効果があります。
リラックスといっても何をもってリラックスなのかはあいまいですが、特にワインの香りが好きという人には、「好き」なだけで十分にリラックス効果は期待できるものでしょう。
ご自身の好きな香りや安らぎを感じる香りなら、あなたに合っていると思われますので、当然リラックス効果は高いでしょう。
さらに、身体を温める作用もあることも付け加えられます。
ワインには、脂肪を燃焼させるポリフェノールが含まれていて、脂肪は燃焼すると熱を生じるので、身体が温まる、というわけです。
「冷え性で手足が温まらず眠れない」
というとき、身体を温めて眠りに導いてくれます。
ポリフェノールはぶどうの皮や種にも多く含まれていますので、原料にぶどうを皮ごと使う赤ワインは、効果が高いと考えられます。
そして、ワインには身体の修復を補助する作用があることも忘れてはならないポイントです。
ワインには、抗酸化作用を持つポリフェノールも含まれています。
身体に余分な活性酸素は、身体にさまざまなダメージを与えるのですが、この余分な活性酸素を除去してくれる作用があるのです。
私たちの身体は、寝ている間に身体を休めて修復をしているので、身体への負担も減らし援護することができるため、身体がよく休まり、疲れもとれます。
ワインを睡眠前に飲むデメリット
メリットもあれば、当然ですがデメリットもありますので、必ず押さえましょう。
ワインには快眠を妨げる作用もあります。
もっとも、これはワインに限ったことではありませんお酒全般に含まれる、アルコールによるものなのです。
「アルコールと睡眠」
の作用は、次のとおりです。
①眠りが浅くなる
アルコールを摂ると、眠気が増して寝つきはよくなります(入眠の促進)。
しかし、眠りそのものは浅くなってしまい、疲れがとれなかったり、途中で目を覚ましやすくなってしまったりします。
また、アルコールの摂取をすることで利尿作用が引き起こされ、頻繁にトイレに行きたくなりますので途中目覚めやすくなります。
②入眠作用の減少
アルコールには、寝つきがよくなる作用があるのですが、寝酒が習慣化すると、アルコールによる入眠作用そのものも減少して、それまで飲んでいた量では眠れなくなってしまうこともありえます。
最初はワインをグラス1杯で眠れたけど、そのうち1杯では足りなくなり、2杯3杯となるイメージです。
睡眠をアルコールに頼り続けると、余計に眠れなくなる上、アルコールの摂取量も増えていくことになってしまいます。
こうなると半分アルコール中毒のようにもみえますが、誰しも避けたいところでしょう。
③肝臓の酷使
肝臓は、アルコールを摂取すると、アルコールを分解しようと働きます。
肝臓は本来、休みなくさまざまな働きをしています。
寝ている間も、身体に必要なものを合成したり、アルコールやほかの有害なもの、不要なものを分解したりして、身体のメンテナンスを担っています。
その肝臓に過分な仕事を押し付けることになり、肝臓の負担も身体全体の負担も増やして、疲れさせてしまいます。
酒は百薬の長?
いかがでしたでしょうか?
ワインの香りや成分には、快眠をもたらすさまざまな作用があります。
そして、快眠を妨げるのは、ワインの中のアルコールが原因のことがおおいのです。
「酒は百薬の長」といわれる通り、さまざまなメリットがある反面、付き合い方を間違えるとデメリットのほうが大きくなる、ということでしょう。
アルコールは、入眠にはいいのですが、同時に身体にさまざまを作用もたらし、睡眠の質を低下させ、起床時の寝起きの悪さや、日中の眠気やだるさをひきおこすとされています。
そして、日中に頑張りがきかなかったり不活発になったりすると、夜間また眠れなくなるという悪循環に陥る恐れがあります。
では、
「心配なのは心配なんだけど、それでもどうしてもワインを寝る前に飲みたい」
という人はどうすればいいのでしょうか?きっとここまでお読みになったあなたはそう思っていることでしょう。
つぎに、ワインで快眠するために、アルコールの作用をふまえたワインの飲み方を検討してみましょう。
ワインを就寝前に飲むコツ
ワインのよい効果を生かすには、夕食時に飲むとよいでしょう。
アルコールの直接の作用は3時間くらいですので、3時間くらいあければ、就寝時にはアルコールの影響を減らせるので、睡眠の質が保てる、ということができます。
どうしても寝る前に飲みたいときには、ホットワインはいかがでしょうか。
ホットワインは、赤ワインにシナモンや八角、クローブなどで香りをつけて、レモンや蜂蜜をくわえて味を調えた飲み物です。
身体を温めるとともに、より香りが立つのでリラックスできますし、加熱によりアルコールを飛ばして減らすことができます。
また、ぶどうジュースもおすすめです。
ぶどうジュースもワインと同じような成分を含みますので、寝る前に飲むにもよいですし、アルコールの苦手な方、不眠が続き自律神経が乱れた方や身体が弱っている方にもおすすめです。
いずれにしても、ワインは不眠に対して補助的なものとして用い、決して依存しないように心がけたいものです。
最後に、眠れないときにあせってしまっては、余計に眠れません。
そんなとき、横になって目を軽く閉じてリラックスすると、眠れなくても少しは疲れがとれます。
さらに、深呼吸でゆっくり長く息を吐くと、副交感神経が優位になり、リラックスできますよ。
では、皆さんが快眠できるように。
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