ソムリエ試験練習問題【アメリカ】歴史

【最終更新日】2024年7月14日

こんにちは!今回はアメリカの歴史について学習しましょう!

ワイン生産国の中では伝統国ほど歴史は長くありませんが、アメリカではパリテイスティングを筆頭に歴史的な出来事が多く起こっています。

 

練習問題 アメリカの歴史

Q:次のうち、パリテイスティングが行われた年を選んでください。

①1933年

②1934年

③1975年

④1976年

この記事は、ソムリエ試験・ワインエキスパート試験向けの練習問題とのその解説です。
WBSワインブックススクールの卒業生が作成し、合格者の声が反映されたリアルな練習問題とその解説ですので、問題の難易度や、どこまでりかいすればいいのかがわかるようになっています。

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問題の正解はこちら!

 

正解は④の1976年です!

 

パリテイスティングはパリのアカデミー・デュ・ヴァンの創始者であるSteven Spurrier(スティーヴン・スパリュア)がアメリカ建国200周年に合わせて開催したフランスとカリフォルニアのワインを比較するブラインドテイスティングです。

 

赤ワインと白ワイン両方がテイスティングされたのですが、その結果はなんと赤白両方カリフォルニアワインが1位に選ばれるというものでした。

当時カリフォルニアワインの評価は今ほど高くなかったため、このテイスティング結果は世界に衝撃を与え、パリスの審判とも呼ばれています。

 

審査員やフランスのラインナップに問題はなかったのかと考えてしまいたくなるところですが、審査員はパリの三ツ星レストランのオーナーやAOC委員会の関係者など、むしろフランスの業界人ばかりでしたし、フランス側のワインもムートンやオー・ブリオンなどフランスを代表するような銘柄ばかりでした。

 

そのこともあり、カリフォルニアワインの品質の高さが世界中に認識されることとなりました。

 

①の1933年も重要な年号で、禁酒法が撤廃された年です。

アメリカでは酒場での飲酒による風紀の乱れが問題視され、1920年から禁酒法が施行されました。

 

禁酒法廃止後、②の1934年にはカリフォルニアでワインインスティテュートが設立されました。

 

ちなみに、パリテイスティングの結果について、「ヴィンテージが若いため、長期熟成タイプのフランスワインは不利だった」というクレームがあり、1986年と2006年に同じ赤ワインでリターンマッチが行われましたが、結果は同じくカリフォルニアワインが上位を占めるというものでした。


 

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