【エクセレンス試験 一次試験の勉強方法】ノート、単語帳、資料作成の仕方と重要性

ソムリエエクセレンス、ワインエキスパートエクセレンス試験において、最大の関門は1次試験です。

特にソムリエエクセレンスの2023年度一次試験の合格者は実に138名中8名で合格率は5.7%という狭き門になっています。

こうなると合格者よりも不合格者の方が圧倒的に多くなります。

 

合格した方が正しい努力をした、という表現であれば、不合格の方は正しい努力ではなかった可能性が高いです。

踏み込みますと、大変に言いづらいですがほとんどの方は間違った勉強方法で勉強しているのが試験結果から検討した合理的判断なのです。

 

では、不合格になった方はどのような勉強をしているのか?

おそらく市販のエクセレンスの問題集とか教本やフォローアップセミナーをそのまま見て、直接問題集や教本から勉強をしているはずです。

ネットで「エクセレンス試験 問題集」と検索すればいくつかはヒットします。

だから多くのエクセレンス受験生はこれを購入するのです。

 

では、ここではわかりやすく市販の練習問題としましょう。

「この問題集は何千問もあるんだから、これをやっておけば大丈夫。」こう思ってあなたは頑張って問題集を解いたとします。

ですが、不合格。ネットの汎用性と試験の合格率を考えればこの数は相当多いはずです。

 

では、ここであなたに質問します。あなたの周りで「市販の問題集だけで勉強」して合格した人を何人知っていますでしょうか?

こたえは言わなくても大丈夫。おそらくいないか、いたとしてもかなりのレアケースになるはずです。

もちろん問題集はかなり精密に問題を作成しているはずですが、それでも「問題集だけで大丈夫」とは書いていないはずです。

 

これは何も市販の問題集がダメだといっているわけではなく、事実としてボリュームゾーンの人が簡単にリーチできる勉強方法では合格の可能性は低いということが示されているということです。

誰でも簡単にリーチができる勉強方法で勉強しても、結果として合格率が1ケタなのであれば、9割以上の人は成功していません。

ということは、ボリュームゾーンの人が簡単にリーチできる勉強方法では、勉強の方向性が間違っている可能性が高いということなのです。

 

僕はWBSで多くのエクセレンス受験生を指導していて、多くの合格者の受験指導をさせていただきました。

権威性のためにあえて申し上げますが、ソムリエエクセレンスでは2023年度に15人の合格者のうち6名がWBS生で、実に合格占有率は40%に拡大をさせていただきました。

いいところばかりではありません。狭き門ですので残念ながら不合格者もいらっしゃいます。

そのため多くの合格者と不合格者の勉強方法を知っている立場で、おそらく僕以上に大きいサンプルサイズを持っている人は少ないはずです。

 

ここから本質に迫ります。言いづらいですが、おそらくあなたが求めている情報は表面的なものではなく、もっと直截的なもののはずですので、厳しい表現も含まれますが、お許しください。

おそらく不合格になる多くの方はそもそもの勉強方法を知らないか、あるいは間違った勉強をしている可能性が高いです。

間違った勉強方法で勉強すれば、勉強すればするだけ合格からは離れます。この事実を受け入れましょう。

この図を見てください。合格までの道のりが①~④あります。

①と②は合格です。③は半々というところでしょう。④はどれだけ努力をしても合格はしません。

厳しいですが、④はそもそもの勉強の方向性がアジャストされていませんので、やればやるだけ合格からは離れてしまいます。

努力を間違った方向で積み重ねると、これまでやった努力が否定された気がして他者のアドバイスも受け入れられなくなります。

 

では、エクセレンス試験はどうでしょうか?わかりやすく2023年度のソムリエエクセレンスの一次試験にしましょう。

合格率は5.7%ですから、95%のひとは不合格だったのです。

 

つまり、↑の図であればほとんどの人は④の方向で勉強しているか、もっと間違った方向で勉強していて、①や②の人はごくわずか。

③の人は問題の組み合わせによっては合格できるかもしれない。これが現実です。

エクセレンス試験は世間一般で言われるエリートと呼ばれる人も多く受験をされますが、その人たちはもちろんもともとの地頭がいいというのもありますが、それ以上に勉強の方向性をアジャストさせるのが上手いです。

逆に僕は地頭が良くないので、より一層勉強方法をアジャストさせるのにリソースを注いだ経緯があります。

 

前置きが長くなってしまいました。おそらくカチンとくる方もいらっしゃったかもしれませんが、それでも参考になった人は多いはずです。

ここでは、あなたがソムリエエクセレンス、ワインエキスパートエクセレンス試験、特に一次試験で希望する結果を出せるように、具体的な勉強方法を紹介します。

しっかり読み込んで、表面的な理解ではなく「なぜこのように言っているのか」までを探っていただき、あなたの勉強方法に反映をさせてください。

 

なお、最初にお断りになりますが、このコンテンツは途中まではオープンコンテンツですが、コア部分についてはクローズコンテンツになっています。

WBS一般会員様であれば最後までお読みいただけますので、予めご了承ください。

とはいえ、2200円以上の価値は絶対にありますし、あなたのエクセレンス試験の目標達成に大きく貢献するはずです。

WBSは月額2200円でエクセレンス試験の合格までしっかりとサポートさせていただきます。

 

講師のなーなさんとともに、僕も真剣にこの試験と向き合っていますので、エクセレンス試験合格を目指される方は入会をお待ちしております。

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ソムリエエクセレンス・ワインエキスパートエクセレンス試験の勉強方法

ボリュームゾーンではだめ

最初にどうしても精神論というか、わかりやすいモチベーションの保ち方として方向性は重要なので、簡単に触れておきます。

この手の話になるとどうしても拒絶反応を示す人もいると思いますが、ここが共有できないと理解が浅いままになりますので、できればしっかりとお読みください。

 

近年は一般呼称のソムリエ・ワインエキスパート試験も難易度が上がり、同様の傾向にありますが、結論としてボリュームゾーンの勉強ではだめだということを最初に受け入れましょう。

ボリュームゾーンの勉強方法とは、検索して多くの人の目に留まる、お金を出せばだれでも手に入る、多くの人にとって耳障りがいい、心地いい、こういう勉強方法です。

 

分かりやすい例として一般呼称の勉強方法を見ると「○か月で合格した勉強方法」と極端に短い学習期間での合格体験記があるとします。

中を見ても自分でもできそうな勉強方法が並んでいて、これなら自分でもやれそうだ、自分でも合格できると思う記事内容になっているはずです。

しかし、こんな情報にあなたが踊らされているのではエクセレンス試験では到底太刀打ちできません。

 

残念ですが検索エンジンやSNSで簡単に見つかる情報はだれでもリーチしています。

とくに検索エンジンのアルゴリズムは多くの人にとって有益な情報のため、結果としてボリュームゾーンの人にとって参考になる情報なのです。

誰にでも参考になって、反対意見も出づらく、当たり障りがない。あなたがこのメンタルであれば少し見直す必要があるかもしれません。

 

したたかさ、ずる賢さ、なりふり構わない姿勢、こういった言葉も受け入れる必要があります。

 

市販の練習問題はダメなのか?

記事の冒頭、市販の練習問題だけでは合格できないというニュアンスで受け取られた方もいらっしゃったかもしれません。

これはなにも市販の練習問題をだめと言っているわけではなく、合格率の事実から見て、誰もが簡単にリーチできる勉強方法では合格の可能性は低いという事実を申し上げています。

 

もちろん市販の練習問題だけで合格した人もいるでしょうし、合格者の多くも市販の練習問題は購入しているはずです。

結論を言えば市販の練習問題はダメではありませんし、逆に大変に有益です。

ただし、合格者と不合格者は練習問題のとらえ方が違うので、活かし方次第で有益にも無駄にもなるのが僕の感想です。

 

繰り返しますが、市販の練習問題はグーグルで「エクセレンス試験 練習問題」で簡単にヒットしますし、お金さえ払えばだれでも購入できます。価格も高くはありません。

だからほとんどのエクセレンス受験生は購入しますが、ではほとんどの受験生が合格しているのかといわれればそうではなく、逆にほとんどの人が不合格になっています。

ということは、多くの人は練習問題を間違った使い方をして不合格になり、ごく少数の人が正しい使い方をして合格をしている、こう見ることもできます。

 

練習問題は、ただの読み物

これは一般呼称の人にも言っていますが、WBSでは練習問題は取り組む対象ではなく、問題の傾向をつかむ読み物なんだとお伝えをしています。

ほとんどの人は練習問題を解き、解説を読んで、これを何周か繰り返す。この方法で勉強をするはずです。

こうすることで3周もする頃には記憶も定着し、自信めいたものも持てるでしょう。でもこれではボリュームゾーンですから合格できません。

 

練習問題を表面的に本番試験の疑似問題ととらえてしまうと応用が利きませんし、最悪な場合、練習問題で満足してしまい、もう一歩踏み込むことに心理的な抵抗を覚えてしまうのです。

エクセレンス試験でなくても、難易度の高い資格試験であれば、市販の練習問題だけで合格できるなんてのは笑い話だし、このモチベーションで合格できる資格試験に権威性は感じないのが普通の感覚でしょう。

 

練習問題をもう一歩踏み込むためには、練習問題は問題集ではなく、”参考書”としてとらえることが必要になってきます。

 

練習問題を参考書にする

参考書というと資料が豊富にあって、それを読んで理解して深めて、そして練習問題に行く。このイメージでしょう。

ですが、エクセレンス試験では参考書は自分で作るもので、練習問題こそが最高の参考書だととらえています。

べつにこれは市販の参考書だけではありません。WBSが作成する練習問題も同様です。

 

ほとんど人は練習問題を一つのゴールとして勉強しますが、WBSは逆で、練習問題から逆算して資料を作成して、これを覚える。

僕は立場上多くのエクセレンス受験生やソムリエコンクールの優勝者と接していますが、ほんの一部を除いて例外なく資料をみんな作成していますし、もちろん僕もバインダーで何冊も資料を作成しました。

 

「ほんの一部の例外を除いて」というのは、本当にごくまれに読んだだけで覚えられる、一度流し読みしただけで記憶できるという人は存在します。

世の中にはとんでもなく頭がいい人というのはいて、そういう人はエクセレンス試験でも特に資料を作成しないでも流し読みして合格した、なんて人もいます。

ただし99.99%の人はこうではありませんし、僕が見ても過去に一人二人しか経験ありません。

 

「練習問題を参考書にする」とは?

では、具体的に練習問題を参考書にするとはどうするのかを探りましょう。

練習問題は当然問題とその解説がメインになりますが、これは「試験問題の難易度を計る資料なんだ」ととらえることで見方が変わります。

 

①どこまでの範囲が問われるのか

②どこまでの深さが問われるのか

③どこまでの理解度が必要なのか

 

練習問題ではこれをとらえることが重要です。

 

①どこまでの範囲が問われるのか

たとえば、エクセレンスの練習問題で「シャブリのブドウ品種は何ですか?」なんて問題はないでしょう。

そんなの簡単すぎるし、逆にそんな問題が出たらひっかけなんじゃないか、もっと踏み込んだ回答を求められているのかと勘繰りたくなります。

これと同様で、あまりにも有名なワインのブドウ品種や産地については出題はされません。

ということはこれらは覚える必要はないし、もっとレアなワインの品種や産地を覚える必要があるということです。これが①です。

(ですが、基本的なところを完全に飛ばすと2次試験以降で通用しませんので、この場合は2か年計画になるのでご注意ください)

 

②どこまでの深さが問われるのか

レイクエフェクトについて問われたとします。これを「レイクエフェクトとなんですか?」であればレイクエフェクトについて説明すればいいでしょう。

もちろんレイクエフェクトだけではだめです。このほかの気象条件についても説明をすることができる。しかも、簡潔に、端的に。これが求められます。

 

ですが、練習問題で「レイクエフェクトが影響する産地のワインの特徴とは何ですか?」と問われた場合はどうでしょうか?

この場合はレイクエフェクトだけではなくて、そのほかの気象条件もその意味に加えてワインに与える影響も答えられる必要があります。

これが②になります。

 

③どこまでの理解度が必要なのか

2023年度にシャトーディケム、イグレックの市場価格の問題が出ました。

しかも問題形式はワインブローカーから持ち掛けられた話についての適切な返答を答えよというもので、多くの受験生はびっくりしていました。

ということは、ディケム以外にも高級ワインの市場価格は知っておく必要があるし、「何を問われているのか」にアジャストする理解度も必要になります。これが③です。

 

では、ここから核心部分に入ります。練習問題が読み物だと理解したうえで、今度はあなたなりの資料作成をします。

ここからはクローズコンテンツになりますが、コア部分ではありますが、残りは3分の1程度になります。

 

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